しゃおしゃんさんでは、たくさんのお茶をいただきました。
千年古茶青プーアール、千年古茶紅茶、気仙茶の緑茶他、
焙煎したばかりの気仙茶の烏龍茶や秘蔵茶まで。
それぞれ何煎飲んだかわからなくなるほどいただきましたが、
何煎でも飲み続けられるだろうと思うくらい、
スーッと自然に身体の中に入っていきます。
これが前田さんと宋師の焙煎マジック
お話を伺っていて、焙煎だけが鍵ではないということがわかってきました。
素材となる茶樹、そして茶の葉が育つ環境までも吟味し、
厳格に選んだ茶葉を丁寧に焙煎するのがしゃおしゃんさんのお茶なのです。
農薬や肥料を多く使った茶葉は、焙煎の温度を上げていく過程でわかってしまうそうです。
盛岡名物べんじぇもの。上から時計回りに盛岡団子、おちゃ餅、きりせんしょ。
写真右は前田さんご愛用の使い込まれた南部鉄瓶。
そして、しゃおしゃんさんのお茶のもう一つの特徴は、
お茶請けにもとても合うということ。
たくさん食べて、飲んで、おしゃべりして・・・
そうやって時を過ごして、気がつくとお腹が全くもたれていないことにびっくり。
じっくりお茶だけを味わって飲んでももちろん美味しいけれど、
お茶請けのパートナーにもなれる気の利いた紳士のようなお茶。
ホテルに戻ってからも、しゃおしゃんさんのお茶を夜更けまで飲み続けましたが、
目が冴えて眠れなくなるということはありませんでした。
身体に優しいお茶なんですね。
しーんと人を黙らせてしまうような主張の強いお茶もたまにはいいけれど、
日常的に飲みたいのはしゃおしゃんさんのお茶のようにとがったところのないお茶かもしれません。
しゃおしゃん焙茶工房さんは来年の5月を目途に盛岡市内から雫石方面に移転する予定だそうです。
今の工房は盛岡駅からも近く、とても便利な場所にあって、
先に述べたように素敵なサロンのようなお店ですが、
前田さんが一番目指していることは、「しゃおしゃん」さんらしいお茶を作っていくことであり、
より良いお茶を作って行くためには、自然環境のいい場所が大事とのお考えなのではという印象を持ちました。
新しい環境でのしゃおしゃんさんの活動もとても楽しみです。
移転後、また時間を作って遊びに行けたら、と思います