神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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千葉県松戸市にて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

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Hunter’s Eye

2012-07-31 | お茶会
日本も暑いけど、ロンドンでも熱い戦いが続いています。
普段は柔道にはまったく興味がないのですが、オリンピックだとついつい見ちゃいます。
見ると面白いですよね!

日本選手の中では松本薫選手がいいですねー。
(金メダル、おめでとう!)
獲物を狙うような野生味あふれる眼差し、ゾクゾクします。

獲物を狙う・・・と言えば、お茶に関しては松本選手と同じような目をしている人が回りに少なくありません。
週末はそんなハンター気質の方々と茶会をいたしました。

場所はまうLAB、メンバーはまうぞうさん徳田(茶農)さんうらりんさん、私。

文山包種、東方美人から始まり、鳳凰単ソウ、和紅茶、安渓鉄観音、そしてまた東方美人で締め。

いつもなら老板席(=お茶入れ席)はLAB主のまうぞうさんの定位置ですが、
今回は交替で座り、その場所の過酷な暑さを体験しながら
それ以上の熱さでお茶談義を交わしました。

徳田さんもまうぞうさんも産地を訪れた経験が豊富で生産者の視点にも近いので
入れ手、飲み手としての立ち位置に終始している私にとってはとても刺激になります。
「美味しい」という基準だけではない、その背景にまで踏み込んだお茶への造詣には深い愛を感じます。

愛情をたっぷり浴びたお茶たち、美味しくいただきました!
ご一緒した皆さま、ありがとうございました。

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変わり種白茶3種

2012-07-29 | 白茶(中国茶)
ううぅ・・・暑すぎて、ブログを書く気力がなかなか・・・
どうしてもビールに手が伸びてしまう
でもしっかりお茶も飲んでます。

とりあえず夏はやっぱり白茶!
最近ちょっと変わり種にハマッています。

まずは2012年頂級月光美人(トップ写真左)。
オーガニック・プーアール」さんにて購入。
簡単に言えば雲南省産の白毫銀針です。
オーガニック・プーアールさんでは白芽生茶という形状が似通ったお茶もあるのですが、
こちらは芽だけを使ったプーアール生散茶(プーアール茶の原料となる散茶)、所謂晒青緑茶です。
月光美人の方は雲南大葉種の新芽を福建省の白茶の技術で仕上げたもの。
甘くとろりとした茶水にホッと癒される気がします。

もう一つ、雲南省産の白牡丹と言えるのが2012年胡蝶蘭月光白(トップ写真中)。
これも「オーガニック・プーアール」さんのもの。
お湯の温度を熱すぎず下げすぎず上手く入れるとほんのりした甘さと柑橘系のフルーティな香りが楽しめます。
月光白は静かなブームがあるようで、最近は時折他のお茶屋さんでも見かけます。
多めに購入して、陳年化させるのも面白そうなお茶です。

最後はプレミアム・ニルギリ2012 アヴァター・ホワイトティー(トップ写真左)。
tastea」さんで購入。
見た目は白毫銀針に比べるとちょっとワイルドな感じですが、香りは紅茶に近く、蜜香があります。
紅茶式に入れても美味しいですが、蓋碗で中国式に入れると、二煎目に意外な美味しさが待っていました。

福建省以外の白茶、他にもあれば教えてください♪


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茶席作りの面白さ

2012-07-23 | 茶にまつわる文化・芸術
この週末は「中国茶アドバイザー/インストラクター」認定資格更新のための国内研修プログラムに
オブザーバーとして参加してきました。

「中国茶アドバイザー/インストラクター」は中国国際茶文化研究会認定の資格で、
拙サロン「Salon de Leecha 麗茶」は登録研修機関として研修コースを設けて
国内試験を受験するまでのお手伝いをしています。

この資格は2年毎に更新が必要ですが、更新のための研修プログラムがいくつか用意されており、国内研修はその一つです。

これまでの研修では、講師の方を招いてのセミナーや、資格更新者が一人一人模擬セミナーを行うなど、
毎年多種多様な企画が用意されてきました。
今回は資格更新者の方々に茶席を作っていただき、30分で2種のお茶を入れてもらうというプログラムでした。

普段中国茶に従事している方もいらっしゃれば、仕事は全く関係ないという方もいらっしゃいます。
茶会で茶席を設けた経験のある方もない方もいらして、それがむしろ新鮮な発見を生むこととなりました。

薬膳を勉強している方は薬膳とからめたお茶を。、
地方都市在住の方は郷土の宣伝も兼ねて資料やお菓子を準備、
観光大使さながらの興味深いお話で盛り上がりました。
季節柄夏に合うお茶を選び、中国茶の良さをアピールする方も多かったのですが、
反対に冷房による冷えを防ぐ「温」のお茶をセレクトする方もいらっしゃいました。

通常、ある団体やグループが開催する茶会というのは、
だいたいが同じ出発点から同じ方向を向いて企画されています。
その統一感が茶会全体の雰囲気に美しさと優雅さを添える助けにもなるのです。

しかし今回のように一人一人がご自身の興味の範囲で手探りしながら企画する茶席というのは、
本当にいろいろなテーマが混ざり合ってきます。
中国茶の懐の広さ、ポテンシャルの高さを再確認する二日間となりました。

皆さんかなり緊張されていたようですが、
ご自身の大好きな中国茶を皆さんと一緒に飲むということの楽しさに改めて目覚めた方もいらっしゃるようで
これからがとても楽しみです。

公けの茶会ではありませんし、全国各地からの参加者も多いため、
設えは基本的には共通で茶器を変えるだけとし、
茶器も事務局から借りることができるという形をとりました。
それでも中にはお道具に凝った方もいらして、茶席作りの楽しさも垣間見えました。

茶席作りというのは、入れるお茶や話す内容だけでなく、
設えや使う茶器、茶請け、そしてお客さまへの接し方など、
総合プロデュースの賜物であると思います。
そんな奥深さを楽しみながら、これからもどんどん挑戦していただきたいと思います。
せっかくの資格ですから!


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反省会という名の女子会?

2012-07-19 | お茶会
三岩物語」茶会の反省会と称して、
上海小町さんの新しい引っ越し先のサロンにうらりんさんとお邪魔してきました。

旧サロンからそう離れてはいないけれど、
視界の開けた風が通り抜けるような明るいお部屋でいいカンジ。

ランチはサロンに行く途中で立ち寄った移動販売のタイ料理屋さんのお弁当。
お店のお兄さんが「これから女子会ですか?」って(笑)。
何だかこの年になると「女子会」って言葉がしっくり来ない。
(でも「オバ会」は嫌だ

仕込んでおいてくれた黄金桂の冷茶や
単ソウの炭酸割りがこの蒸し暑さにはありがたい♪

その他美味しい台湾茶やプーアル茶を飲ませていただき、
小町さんお手製の黒蜜寒天パフェもめちゃくちゃ美味でした!
ご馳走様でした

そしてこの日のもう一つの目的は
上海で荒田さんを通じてオーダーしていた印鑑の受け取り。
房雷氏に篆刻をお願いしました。
三岩茶会で設えに使った水墨画も房雷氏の作品です。



茶壺型の印章も房雷氏の手作り。
でもあまりに手間なので、この形ではもう作らないそうです。


一応茶会の反省会という名目だったのだけれど、
話はいろいろな方向に飛んでいき、
最後は人生の反省会の様相に・・・。

小町さん、うらりんさん、長い時間、ありがとうございました!


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私の入れるお茶はおいしいですよ (後編)

2012-07-15 | 茶話
お茶に対する思いやアプローチの仕方は千差万別だ。

あるお茶好きの作家さんが中国茶ムックのいつもどうやって中国茶を入れているか、という取材に答えて
「茶藝は人に披露するものではありません」と書いていたのを目にしたことがある。
当時の中国茶ブーム、茶藝ブームへ苦言を呈した発言なのかもしれない。
(私は「いや、茶藝は披露するものでしょ」、と突っ込みを入れたのだが)

私は客人の目の前でお茶を入れ、そのお茶をその場で一緒に楽しみ、
話に花を咲かせる茶会形式はなかなかいいシステムだと思っている。

しかし、そこに茶藝が必要であるかと問われれば、「不要」である。
茶藝とはあくまでイベントや茶館などで“表演”するもの、
即ち大勢の観客に見せて楽しんでもらうものだと理解している。
美しい所作は見ていて心地いい。
優雅で目を引く茶藝は中国茶の普及にも役立つだろう。

私は茶藝自体を否定するものではないが、
お茶を美味しく入れることと茶藝には相関関係があるとは思っていない。
もちろん茶藝の達人の中にお茶入れの達人はいるが、
茶藝の達人だからお茶入れの達人になれるという図式はないのだ。

ベテラン茶藝師さんの中にも全然入れるお茶が美味しくないという人もいる。
何故茶藝の達人なのに入れるお茶が美味しくないのか。
それはともすればお茶を入れることが「自分を表現すること」になってしまっているからかもしれない。

前編で書いたように、お茶入れには相手がいる。
相手に美味しく飲んでもらおう、お茶の良さをわかってもらおうとする前に
まず自分の美しい所作を見てもらおうというのは一種の邪念である、と思う。
美味しいお茶を入れるための一連の動作の中に自然な茶藝が生きているなら問題はないのだが、
お茶を入れることが自分をアピールする手段となっているとすれば、それはそのままお茶の味に出てしまうのだ。

そう、お茶には入れる人の思いが出てしまうもの。
どうしたらお茶が美味しく入るのか、私なりに得た結論。

お茶を入れる時はまず飲む相手を思いやる。
(好みはどうか?体調はどうか?暑いか?寒いか?お腹は満腹なのか、空腹なのか?)
そして茶葉と向き合い、対話する。
(この茶葉に合うお湯の温度は?茶葉の量は?茶器は?お湯のあて方は?抽出時間は?)
ここまでがクリアできれば大半は美味しく入る。
あとは無駄な動きを省いて(ここで茶藝が生きるかもしれない)、
心をこめて丁寧に入れる(これは気持ちだけかも?)。

あ、それから最後に大切なもの。
それは、「自信」。
迷いや不安があれば、それはやっぱりお茶の味に出てしまう。

ここでやっとタイトルの話になる。

中国茶を習い始めたばかりの頃、
どの師に付こうか迷っていた時期があった。

数カ所の中国茶教室を渡り歩いてまだ目的が定まらなかったある日、
師匠であるK先生(伏せ字にしても誰だかだいたいわかっちゃうと思うが)と初めてお会いする機会があった。
いつもは別の先生に習っていたのだが、その日はその先生がお休みで
ボスであるK先生が特別に教えてくださることになったのだ。

その初対面の時の先生の言葉が
「私の入れるお茶はおいしいですよ」だったのだ。

それは、それは衝撃的だった。
その揺るぎない自信はどこから来るのだろう?
そして、実際に先生の入れてくださるお茶は格別に美味しかった。

いつかは自分もこのセリフを言えるようになりたいと素直に思った。

茶会や教室などではそれなりの自信は身についてきた気がする。
準備の仕方のコツもわかっているし、
どんなお茶を入れるにも多少なりとも経験が功を奏して
昔に比べれば気持ちに余裕が持てるようになった。

入れるお茶自体がいまひとつの時もあるが、
味や香りをカバーするために話術をある程度駆使できるようにもなった。

でも、やっぱり未だに私はこのセリフを言える境地には達していない。
小手先の技術は身につけても、揺るぎない自信はまだどこにも存在しない。

そんなわけで、私の「お茶入れ道」はまだまだ続くのであった。


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私の入れるお茶はおいしいですよ (前編)

2012-07-15 | 茶話
いきなり煽動的なタイトルで引いた方も多いかも知れない。
最初に断っておくと、このタイトルは私のセリフではないので、
そのへんのところは良ければ最後までお読みになって納得していただきたい(笑)。

最近「ちょしさんの入れるお茶は美味しい」と言ってもらえる機会が増えた。
正直とても嬉しい。
私もだいぶお茶入れ人として、成長してきたということなのかもしれない。

いや、自慢するつもりではさらさらない。
自分ではまだまだだと思うし、私よりも美味しく入れる達人を何人も知っている。

かと思うと教室で入れ方の練習指導をしているとき、いろんなタイミングか重なって
「わ、このお茶、私が入れるよりも生徒さんが入れた方がずっと美味しいじゃない」と新発見することも多々ある。
もちろんこういうときの生徒さんは初心者ではなく、
長いこと通ってきてくれているベテランさんなのだが。

お茶を入れるというのは実際は誰でもできること。
しかし、お茶の個性を理解し、その場の状況を見て、最大限に美味しく入れるのは意外と難しい。

特に中国茶のように種類が多く、ひとつひとつの形状や個性が全く異なる場合、
何mlの湯に何gの茶葉、お湯の温度は何℃で抽出時間は何秒・・・などと一律の学び方をしてもあまり役には立たない。
たまーに天性のものなのか、感性でさらりと上手に入れてしまう人もいるけれど、
多くの人はどうしたら美味しく入れられるのだろう?と悩むことになる。

お茶入れの達人になるには、やはり経験則、加えてお茶に対する理解、そして飲み手への心配り、
それらが積み重なってブレがなくなることが必要なのではないかと思う。

たくさんのお茶を飲むこと、たくさんお茶を入れること、これが秘訣であることは間違いない。

お茶がどうやって作られているかを学び、そのお茶の性質や背景を理解することも大きな助けになるだろう。

そして、一つ忘れてはならないことは、お茶にはそれを飲んでもらう相手がいる、ということだ。

自分だけで飲むならそれほど苦労はいらない。
自分が美味しいと思うように、好きなように入れればいいことだから。

確かに一人で楽しむ茶というのは乙なものである。
明代の張源先生も
「飲茶以客少為貴,客衆則喧,喧則雅趣乏矣。
 獨啜曰神,二客曰勝,三四曰趣,五六曰泛,七八曰施。」
と、一人で飲む茶は素晴らしいと書いていらっしゃる。

でも、自分が美味しいと思ったお茶を相手にも飲んでもらいたい、
美味しい時間を共有したい、というのは自然な思いなのではないだろうか。
相手に「美味しい」と言ってもらえる一杯が入った時の嬉しさ、
それを知ってしまったら、既に目の前には果てしない「お茶入れ道」が広がっている。

~後編へつづく~



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テーブルマスター@フリースタイル品茶会 

2012-07-11 | お茶会
飲み手としてのレポートに続き、こちらでは淹れ手としての感想と記録を。

まずはフリースタイル品茶会へご参加の皆さま、ありがとうございました。
初めてのイベントで、テーブルマスターとして不慣れな面も多々ありましたことをお詫び申し上げます。

そして運営のあるきちさん、湯沸かし隊スタッフの皆さま、テーブルマスターの皆さま、
大変お世話になりました。ありがとうございました。

第1部B席のテーブルマスターを一緒に手伝ってくださったうらりんさん、ありがとう!
設えを全てお任せしてしまいましたが、心地よい空間を作ってくださって助かりました。



Facebookで今回のフリースタイル品茶会企画について知ったとき、
面白そうだから「テーブルマスターやります」ってついつい書き込んでしまった私。
後でよーく考えて、
え、大丈夫!?茶葉もたくさん必要だし、マニアックなお客さん多そうだし、マスターなんてできるだろうか?
と、向こう見ずな自分にちょっとダメ出ししておりました。

でも手元に茶農さんこと徳田さんから譲っていただいた鳳凰単ソウがだいぶ集まっていて、
以前から実験的な飲み比べをやってみたいと思ってはいたんですよね。
教室ではたまに飲み比べをすることもありますが、なかなかたくさんの種類を系統立ててはできませんし、
家で一人で飲むよりも大勢であれこれやり取りしながら飲み比べた方が新しい発見もありそうだし、
いいチャンスかもと前向きに考えることしました。

とは言え、前の週に茶会があったので、実質的な準備ができたのはそれが終わってからの一週間だけ。
その間は毎日単ソウを飲み続けましたよ。
知識的なことも徳田さんに確認したり、中国で出版されている単ソウの書籍をひっくり返したり。
(徳田さん、旅行先までメールしちゃってスミマセン、丁寧なお返事ありがとうございました。)
付け焼き刃な感は否めませんが、今更ながら単ソウについての知識を整理できたのは自分にとってもプラスかも。



そして、当日のラインナップはこんな感じにしました。
全てウートン山の同じ生産農家さんの鳳凰単ソウです。

1st Leg(最初の45分)
蜜蘭香2009、黄枝香2010、芝蘭香2009

2nd Leg(次の45分)
黄枝香 2007、2008、2009、2010、2012毛茶

Free Time(最後の1時間)
1.八仙2009、老ソウ水仙2009、貢品2009
2.兄弟2009、宋種蜜蘭香2009、野生2010

1st Legでは日本で比較的ポピュラーな蜜蘭香、個人的にイチオシの黄枝香、ちょっとわかりにくいけれど通好みの芝蘭香の飲み比べを。
イメージとしては蜜蘭香はフルーティ、黄枝香はフラワリー、芝蘭香は大人の香り、なんですが、皆さんの感想はどうだったでしょう。
黄枝香は生産年の違いも若干あるのか、スロースターターでしたが、後半クチナシのような香りが出て来ていました。

2nd Legでは黄枝香の経年変化の飲み比べをしました。
これはかなり面白い実験だったと思います。
生産者が同じ茶葉をこれだけ揃えられる機会もなかなかありません。
何と一番人気は2007年。香り立ちもよく、飲みやすくて美味しい!
二番人気は2009年。単ソウは3年くらいたつとやっと飲み頃になるという感じですね。
この時は、保管はどうすればいいでしょう?と言う質問が多かったです。

最後のFree Timeでは、勢いでレア品種もガンガン出してしまいました(笑)。
いつもなら茶会のラストに主役としてお出しする茶葉ばかり。
茶会の時は茶葉の個性に合わせて淹れ方を変えたり一緒に合わせる茶譜や茶請けも吟味します。
今回は品茶会ですから淹れ方は均等に一斉にジャバジャバと。
それでもさすがに上質の茶葉、上品な香り立ちで渋みもなく美味しさが出ていました。
どれも個性がありましたが、貢品、兄弟、野生などが特に人気でした。


反省点もいろいろ。
まずは1st Legでは勝手が分からず、かなり焦って早足で進めてしまいました。
次から次へお茶が出てくるので、飲み手の方々は息切れされたのではないでしょうか?
説明や質疑応答もあまり余裕がなかったかなと思います。

飲み比べは他に2セットほど用意していたのですが、結局出さずじまいでした。
でも、時間的には1セットをゆったりやるほうがいいみたいです。
単ソウは煎がききますし、後の方から個性が出る茶葉もあるので、
45分を有効に、余裕を持って使うことを考えるべきだったな、と。
まうぞうさんテーブルのようにクイズなどのエンターテインメントを取り入れるのはいいですね。
次回機会があれば、ちゃんと1セットの構成を考えて臨みたいと思います。

改善点はたくさんありますが、
中国茶を学び始めた頃、いろいろなお茶を飲んでみたくて
品茶形式の茶会に参加したり、友人と飲み比べ会を開いたりしたことを思い出しました。
最近は教室や茶会に追われてお茶そのものへの探求心が少し薄くなっていた気がします。
お道具や設えや茶請けや茶藝も大切な要素ですが、
やはりお茶と真摯に向き合う姿勢は忘れたくないものです。
いい経験をさせていただきました。
非常感謝!


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フリースタイル品茶会!

2012-07-10 | お茶会
地球にやさしい中国茶交流会実行委員会プロデュースによる「フリースタイル品茶会」
7月8日(日)に中央区立産業会館にて開催されました。

第1部(10:30~13:00)と第2部(14:00~16:30)の2回のプログラムが設けられ、
私は第1部にテーブルマスターとしてエントリーし、第2部では飲み手として参加しました。

まずは飲み手として簡単にレポートしたいと思います。

飲み手は会場に入るとまず受付で参加費を払い、
(今回は1部につき2,000円。2部続けて参加の場合は両方で3,000円)
チケット代わりのラバーブレスレットを手首につけます。
手荷物は荷物置き場に置き、貴重品だけを身につけ、マイ茶杯を携えてお目当てのテーブルへ。
開始後は自由にテーブルを移動します。
各テーブルはスタンディングですが、中央に配置された休憩スペースで座ってくつろぐこともできます。
休憩スペースにはちょっとしたお菓子も用意してあるので、ここでつまみながらお茶を飲むのも可。

各テーブルでは45分、45分、1時間という簡単な区切りで提供のお茶がスイッチします。
まめにテーブルを回ればかなりの種類のお茶が飲めるでしょう。

淹れ終わった茶殻の持ち帰りもできます。
用意のいい方々はタンブラーやペットボトルやジップロックを携えて、冷茶用に茶殻を持ち帰っていました。

第2部でエントリーされていた各席の紹介を。




A席はまうぞうさんの台湾茶。

金萱茶の比較と杉林渓の比較が2大テーマでした。

金萱茶の比較は、4種類の中で3種が金萱、1種だけ青心烏龍種が混じっていて
ブラインドで当てる、というクイズ形式で始まりました。
(私は深読みし過ぎてハズすという大失態
パワーポイントと話術を駆使したまうぞうさんのパフォーマンスに釘付けになる飲み手多数(笑)。

杉林渓の比較では、今イケイケな産地としての杉林渓のお茶を、
まうぞうさんならではの考察で比較分析するというもの。
同じ産地とは言え、畑や生産者の違いでかなり印象が変わりますね。




B席はkinkinさん率いるチームLasahの皆さんが入れる鳳凰単ソウ。
二子玉川の「Lasah[ラサ]」常連の皆さんで、茶葉ももちろん「Lasah」のもの。

いろいろな香りの単ソウが次々と出てきて、
城門単ソウや宋種など、貴重な品種もいただきました。
個人的にお気に入りの玉蘭香も美味しかった!




C席は茶壺天堂の菜津子さんと倫子さんのプーアル茶。

孟海茶廠の大益ブランド最後となる2003年には何故か餅茶が2種類販売されているそうなのですが、
その2つを前年度の餅茶と一緒に飲み比べてみる、という他ではなかなか体験できない企画でした。
もちろん2種類販売されているのには理由があり、その理由を考えながら飲み比べるとすごく面白いです。

後半には90年代最高の生茶の呼び声高い1993年の7542餅茶も出してくださって、
私は他テーブルのお茶で酔い気味になるとこのお茶を飲みに来てリカバリーしてました。




D席はまゆりんさん、ぷーまきさん、茶米さんによる東方美人。

同じ生産農家さんの年度違いの飲み比べがあったようですが、残念ながらそれには間に合わず。
私は産地と品種の違いの飲み比べをいただきました。
同じウンカが作用している蜜香烏龍茶なども混ぜて、バラエティに富んだラインナップでした。
この席の茶葉提供は品茶会の企画を総合プロデュースしてくださったあるきちさんです。


こんな感じで4テーブルを全て回るとかなり勉強になるので、
お得感バツグンのイベントだと思います。

中央の席にはお菓子と一緒にTさんが提供してくださった岩茶や韓国茶やティーバッグなども並び、
自由に飲めるようにお湯とポットが置いてありました。

前半はそれぞれのテーブルに張り付いていた飲み手さんたちも
後半になると中央で休憩を取る姿がかなり増えるので、時間的には2時間半というのはちょっと長かったかな。

時間配分やらテーブルの回り方ガイドなども含め、
いろいろ改善点はあると思いますが、
総じてなかなか面白い企画なのではないでしょうか。
この経験を活かして次につなげる予定もありそうです。

来場者の方々にその場でアンケート記入などしてもらえば良かったかも?
もし参加された方でご意見などございましたら、今後の参考にもなりますので、
あるきちさん宛て是非送ってあげてください♪


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コラボ茶会「三岩物語」ご来場御礼

2012-07-02 | お茶会
今年の半分が過ぎた6月30日、コラボ茶会「三岩物語」を無事に終えることができました。

ご来場いただいた45名の皆さまにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

梅雨の真ん中ということで雨を想定しておりましたが、
思いの外お天気に恵まれ、暑いくらいでした。
たっぷりの岩茶と紅茶でさらに体温が上がってしまったかもしれませんね。


うらりんさん小町さんと三人で集まって作り上げる
「三○物語」茶会、今回の「三岩物語」で三回目となります。
前々回の「三都物語」、前回の「三山物語」は
いくつかのコンセプトを共通としたのみで、
お茶や設えについてはフリースタイルでした。

今回は直前の5月に三人揃って武夷山を訪れる機会があったため、
テーマを武夷山と決め、お茶も設えも共通項をかなり入れました。

お茶は武夷山旅行で全て調達、同じ品種茶の荒茶と完成茶の比較としました。

設えでは上海在住の書画家、房雷氏の武夷山をイメージして描いていただいた水墨画と
上海の茶葉市場で購入した提籃を3席ともに共通テーマとしています。

とは言え、やはり三人の個性がそれぞれの席に出るものだなあと思います。
それは当日三つの席に座ったお客さま方が一番実感されたことかもしれません。




うらりんさんは正山小種のお席。
グレーと黒と白を基調とした設えは、水墨画の世界に入り込んだようです。

茶譜:高山奇種2012/正山小種毛茶2012(共に桐木)
茶請け:ミニダックワーズ(茶房コトの河野さんお手製)




上海小町さんは老[木叢]水仙のお席。
落ち着いたブルーグリーンに爽やかなオレンジと墨絵のベースの色が映えます。

茶譜:老[木叢]水仙2011/老[木叢水仙毛茶2012 (共に慧苑)
茶請け:一六タルト(一六本舗@松山)



私ちょしは肉桂を担当。
設えはブルーをあしらって、筏下りの水辺を表現しました。

茶譜:肉桂(悟源澗)2011/肉桂(馬頭岩)毛茶2012
茶請け:ミルクチョコのムースとライチのクレムーのヴェリーヌ(友人のTさん手作り)

私の入れた肉桂の毛茶は武夷山で訪れた馬頭岩の畑のものでしたので、
写真などをお見せしながら現地の様子などをお話しました。
2011年の肉桂は上海でいろいろと試飲して決めたものですが、
帰国して日本のお水で入れてみるとちょっと印象が違います。
これが肉桂の難しさか、と思いながらも今回はあれこれ細工をせず、素直に品茶スタイルで入れてみました。



私の席のお茶請けは友人のTさんにお願いしたお手製のグラスデザートです。
肉桂に合わせてレシピもオリジナルで作っていただきました。
事前に開いてもらった試食会で3種類の中から岩茶に合うものとしてこれを選ばせていただいたのですが、
まさしくドンピシャで、お客さま方からも大好評をいただきました。


準備段階からかなりテンション高めに始まりましたが、
当日は気がつけば無我夢中のうちに過ぎてしまいました。
至らない面も多々あったかと思います。
お茶とお菓子、そしてその場の雰囲気を楽しんでいただけましたら嬉しいです。


この茶会を開くにあたっては多くの方にご協力をいただきました。

会場となった茅場町の「ありがTO Cafe&Bar」を快く提供してくれた友人のkemiちゃんに深く感謝いたします。

当日裏方を全て取り仕切ってくださったRさん、いつも本当にお世話になります。
ありがとうございました!

前日の45人+α分のデザート作りのみならず、当日も最終仕上げのために常駐してくださったTさん、
美味しいヴェリーヌが私の席に彩りを添えてくれました。非常感謝!

そして最後にもう一度、ご参加の皆さま、ありがとうございました


※ 茶会にいらしてくださったお客様が記事をブログにUPしてくださいましたので、
  ご紹介させていただきます。

  おうち茶館by荷花さん  



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