神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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千葉県松戸市にて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

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明年見!

2010-05-31 | 烏龍茶(台湾茶)
「明年見!」とは中国語で「また来年会いましょう!」と言う意味のお別れの時の挨拶です。
ここ何年かは台北に年に一度は訪れていて、
帰国の際にはいつもこの言葉を残してきます。

そして、一年後に「好久不見!」と再会。
日本語では「お久しぶり♪」の意味ですが、
実際には一年ぶりとは思えないほど台湾の人たちはフレンドリーです。

今回もちょうど一年経っての渡台でしたが、
いつ訪れても台湾は暖かくて懐かしい。
自分にとっては第二のホームタウンと言う気がします。

先月上海と潮州を訪れた時には中国語もうまく回らず、
何ともうまく話題に乗れず、
旅の面白さは別として、コミュニケーション的な意味で
自分も年をとったんだわ・・・と少なからずガックリ来たのですが、
台北だと何故か自然に溶け込めるから不思議です。

今回の旅では旧交を温めつつ、新しい出会いもあり、
短いながらも充実した旅となりました。
友人のC小姐には本当に感謝です。

今回の白眉は新店のとある工作室(アトリエ)を訪れたことでしょうか。
去年茶園を案内してもらってお世話になったG氏の今年のお茶を飲ませていただくため、
わざわざ新店に住む宝飾デザイナーL小姐の工作室をお借りしました。
その調度品には目を見張るばかり。
中国の昔の貴族の暮らしぶりを再現したような雰囲気で、
どこを切り取っても絵になる空間でした。



G氏のお茶は東方美人はまだ時期的に早いかなと思いましたが、華やかさは出ていました。
包種茶は去年のものと少し作り方を変えているようです。

彼のお茶は今はまだ品質と価格の乖離があって
(何故高いのか、という事情は理解できるのですが、
今年はその乖離がますます大きくなってます
私も公けには推薦しかねるのですが、
自宅サロンでは少しずつお出しして、皆さんに意見を伺い、
僭越ながらG氏にもそれを率直にお伝えしようと思います。

まだ若く、価格的なことなどからも批判も浴びやすいG氏ではありますが、
知り合ったご縁でこれからも機会があれば彼のお茶は飲ませていただきたいと思っています。
今のところ金銭的に彼を支える顧客にはなれそうもありませんが・・・
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龍と鳳凰と

2010-05-26 | 自宅サロン
茶会は旅から既に始まっていた・・・今回はそんな感じでした。

毎年春には新茶を楽しむ茶会を開くことにしていて、
それは4月であることが多いのですが、
今年は鳳凰山を訪れることが決まった時点で
旅の報告になるような茶会にしたいと思っていました。

当初の予定では4月14日には出発するつもりでしたが、
今年はあいにくの天候不順。
3月末には霜が降り、4月には雨ばかり。
やっと22日出発のGOサインが出てスケジュールも目処がついたところで
茶会の構想を立て始めました。

テーマはそのまま鳳凰茶会でいいかな、と思っていたのですが、
ふとしたインスピレーションから、龍と鳳凰を並べてみることにしました。
ことしは『龍馬伝』のせいか龍が特に注目されている気がするし、
ちょうど美味しい龍井茶も手に入った時でした。

テーマを決めた後に考えるのは設えです。
今回は週に一回ずつ、三週に渡っての開催だったので、
フラワーアレンジメントは当然のことながら日持ちしません。
花を中心に据えるのは諦め、鳳凰柄のテーブルセンターを置くことにしました。

あとは龍の置物が欲しいところですが、
上海では買う時間が見つからず
第一回の茶会ではとりあえず甲府の金桜神社で購入した龍が彫られた水晶玉を飾りました。
その後中華街へ行った時に気に入った龍の置物を見つけたので、第二回以降はそちらを使い、
龍と鳳凰に見守られながらの茶会となりました。




茶譜は6種類。

ウェルカムティー 阿里山蜜香烏龍茶(2009年春)の水出し冷茶。
明前獅峰龍井(2010年)
恩施玉露(2010年)
鳳凰単[木叢]黄枝香(2010年毛茶)
鳳凰単[木叢]蜜蘭香(2009年)
老祁門紅茶(陳期20年)

今回お茶請けは中国で買ってきた杭州のクルミ、潮州のピーナッツ菓子、
広東省の佛手柑のゼリー、北京土産にいただいた乾燥ナツメ。

お茶に合わせたデザート二種は、お菓子作り修行中?の友人Tさんの手作りによるものです。

恩施玉露には餡とココナツミルクの水菓子を。
三層になっていて、目にもきれいなデザートです。



バニラビーンズたっぷりのバニラパウンドケーキは老祁門と一緒に召し上がっていただきました。



どちらもお茶に合った美味しさで、お客様にも大好評でした。
やっぱりプロ級の方の作るデザートは違います!またお願いしたい・・・

顔なじみの方々も、初対面の方々も、皆さん楽しくおしゃべりしながらの茶会となりました。
ご参加ありがとうございました。


※今回龍鳳茶会に参加してくださった方がブログに記事をUPしてくださっていますので、ご紹介させていただきます。
 
 想憲美茶
  gooブログ仲間(あまり多くないので、貴重です)でもある、ヌーさん。
  お忙しい中、お休みを都合していらしてくださいました。

 素敵に暮らそう
  我孫子でテーブルコーディネートサロンを主宰するyuri先生。
  今月からはクッキングクラスも始まるんですよね。行きたい!

 天晴茶龍でお茶しましょ
  我が家から歩いて15分ちょっとの場所でお茶サロンを主宰されている天晴先生。
  話題が豊富でムードメーカーになってくださるので天晴さんのいらっしゃる日は助かります♪
   

◆お知らせ◆

※6月28日(月)13:30~15:30
 明大前のサロン ラ・アンジェにて
 「癒しの中国茶会」~皇帝の愛した至福の中国茶を味わいましょう~を開催いたします。
 自宅サロンでも人気のあるお茶4、5種を歴史的なお話を交えながら味わっていただきます。
 お申し込みはラ・アンジェの6月スケジュール表からお願いいたします。

Magical Carpetアトリエオルタンシアのコラボ企画、
 ヒーリングフラワー第三弾が発売となりました。
 今回のテーマは月の女神、パワーストーンはローズクォーツです。
 お申し込みとお問い合わせはこちらからお願いいたします。

※Salon de Leecha 麗茶では、6月下旬に台湾茶会を企画しております。
 リピーターの皆様には詳細が決定次第、メールをお送りいたします。
 新規の方で、先行予約受付のメールを希望される場合はHPのContactか、
 このブログのメール欄からお問い合わせください。
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横浜中華街の楽しみ

2010-05-21 | 茶館・レストラン・専門店
今週初めに「サロン ラ・アンジェ」の横浜中華街・パワースポットツアーがありました。
友人のヒーラーkemiちゃんが、毎月ラ・アンジェで開催しているリーディング講座の屋外編で、関帝廟参拝とランチグルメと中国茶をからめたもの。
ラ・アンジェの取締役で講師も勤める女優の石井めぐみさんも参加されて、にぎやかな遠足気分の一日となりました。
私も悟空茶荘2階の茶館にて、中国茶のミニ講座を担当させていただきました。

元はと言えば、今年の2月にkemiちゃんと二人で中華街に買い物に行った時に構想ができたんですよね。
その時に入ったランチのお店がとても安くて美味しかったのと、
帰りに寄った関帝廟がとてもいい場所だったことがきっかけでした。

学生時代から馴染みの深い横浜中華街。
最近でも中華食材を買いに行ったり、飲茶や上海蟹を食べに行ったりと、年に何回かは訪れています。
それでもまだ入ったことのない店や行ったことのない場所がたくさんあって、関帝廟もその一つでした。
もちろんその存在はよく知っていたし、何度も前を通ったことはありますが、中に入って参拝したのは今年が初めてでした。
ここは中華街に住んでいる人たちの神様で、部外者は入らないほうがいいのかと何となく思い込んでいたんです。

入ってみると、参拝方法を説明してくださる方々がいて、とても親切でわかりやすくなっています。
参拝方法もおみくじの引き方もさすが中国、とても合理的だな~と感心しきり。
まだ参拝したことのない方は中華街に行く機会があったら是非一度足を運んでみてください♪

さて、中華街ツアーですが、ランチは壷料理が美味しい金香楼へ。
壷料理のセットランチはマーボ豆腐もついていて、スープとご飯はお変わり自由。
これで700~800円とは驚きです(トップ写真右下)。

食後は横浜大世界へ足を運びました。
こちらの4階では、めぐみさんのご友人でラ・アンジェでも講座をお持ちの河野順子さん
「えがおの神様」というコーナーで手相を見てくださいます。

皆さんが手相を見てもらっている間に、kemiちゃんと二人ですぐ近くの悟空茶[口巴]で一休み。
ここのカフェは初めてでしたが、リーズナブルで居心地がよくて、とても気に入りました。
お茶はマグカップで給され、給湯器が置いてあって、とっても自由な空間です。
暴々茶も美味しかったし♪



まだまだ奥の深い横浜中華街。
次に行くのは月餅購入の時かな?
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山で飲んだ味

2010-05-16 | 烏龍茶(中国茶)
現地で買ってきたお茶が日本では同じ味に入らない、、、
よく聞く話です。

私も中国や台湾で試飲させてもらって感動して買ってきたのが
帰国して自分で入れてみてあれ?と思うこともしばしばです。
お茶を買ってくることの難しさを痛感します。

入れ方の違い、気候などの環境条件の違い、お水の違いなどで
印象が変ってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。

日本の中国茶販売店ではサンプルを日本に送ってもらい、
日本で試飲して仕入れを決めることが多いのではないでしょうか。
そのほうがリスクは少なくなります。

でも、私にとってはせっかく現地へ出かけて、そこで手に入れた貴重な茶葉です。
出来る限りサロンでもその感動をお伝えしたい、
そんな気持ちで茶会や教室での入れ方や演出を工夫しています。

先日のマンスリーコースレッスンでは、
鳳凰村で購入したミネラルウォーターを使って
鳳凰単ソウ黄枝香の毛茶を入れてみました。
(お茶会では本数が足りないので実施していません。ごめんなさい!)
入れ方も茶海を使わない潮州式で。



山の上でいただいた味にとても近く出せたように思いました。
茶葉のミネラル分が十分に、そして爽やかに抽出されました。

ミネラルウォーターの白湯も飲んでみましたが、
粘度が高く、とてもバランスのいい美味しいお湯でした。

現地の水を使って飲むのが一番美味しい、とはいいますが、
茶葉自体を美味しくしているのもこの水なのだな、と実感します。

ペットボトルを持ち帰るのは重いしかさばるし大変ですが、
とても楽しい試みだったので、これからも産地へ出かけた時は買ってこようと思っています。

(トップ写真は左が冷害に遭った茶葉を製茶したもの、
真ん中は今年の黄枝香の毛茶、右は去年の黄枝香の完成品)
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茶葉市場では値切るが勝ち

2010-05-11 | 茶館・レストラン・専門店
上海・潮州旅行から戻ってきて既に2週間。
風邪を持ち帰ってきたのが長引いて、
昨日あたりからやっと通常モードに戻りました。

ブログも更新しそびれてしまいましたが、
もう一つ書きたかった話題がありました。

今回は茶葉市場を何箇所か回ることができました。
上海では天山茶城、上海大寧国際茶城、九星茶葉批発市場の三箇所、
汕頭では汕頭市茶葉批発市場に行きました。

どこの市場でも時期的に緑茶が入荷していたので
「新茶上市」の張り紙が目に付きました。

汕頭では単ソウも鉄観音もまだ時期が早かったので
茶葉は買わなかったのですが、
茶器や茶袋などがお手ごろ価格で、上海よりも割安感がありました。

上海では龍井を初めとして、緑茶をいろいろと購入。
茶器は最近は高級品も多く、お値段は高め設定のような気がしました。

今回は一日目は中国語の完璧な茶農さんとご一緒し、
二日目は安徽省の茶農家出身のHさんと一緒に回ってもらったので
とても勉強になりました。

面白かったのはHさんの値切り方!
私1人だったら、多分気に入った茶葉はいい値で買ってしまっていたと思うのですが、
さすが中国人同士の討価還価(中国語で値段交渉すること)は迫力あります。
粘る、粘る、希望の価格近くまで交渉し、その上オマケもつけてもらうと言う粘り強さ。
売っている方も、最初から値引き交渉の幅を取って値段を言っているんでしょうね。
卸売り市場だから既に安い、とかかるのは最初から負けを認めたようなものです(笑)。
全部見習うのは無理でも、次回1人で来たときには頑張ってみよう!と思います。

龍井以外にもなかなか美味しい緑茶が手に入ったので、
ブログでも少しずつ紹介していく予定です。

(トップ写真は今回上海で宿泊した東湖賓館。
1934年に建てられ、上海マフィアが所有したこともある昔の上海の雰囲気を残したホテルです。)
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鳳凰単ソウの故郷を訪ねて 3

2010-05-01 | 茶旅
鳳凰単ソウの製茶は下記のように進められます。

初加工(荒茶までの工程):
採摘 - 晒青(日光萎凋)- 涼青(室内萎凋)- 
- 做青(発酵促進)- 殺青 - 揉捻 - 松団(解き広げる)- [火共]干(乾燥)

精加工(仕上げ工程):
分揀(選別・仕分け)- 複焙(仕上げ火入れ)- 包装 - 銷售(販売)

 参考文献:中国鳳凰単ソウ茶図譜(海天出版社 2008年6月発行)
 ※( )カッコ内は私が日本語の説明を加えたものです。
 ※[ ]内は一文字です。

着いた日の夜は室内萎凋から後の製茶工程を見せていただきました。

単そうの製茶は晴れた日の午後に摘み、日光萎凋の後、
室内に移して萎凋します。
そして、夜になると2時間毎に揺青(撹拌し、発酵を促す作業)を行います。


何回か揺青を行っていくうちに、茶葉の香りに変化が現れます。
香りはどのくらいまで発酵させるかを判断するのにとても重要です。

大体夜中の2~3時になると最後の做青が竹のドラムで行われます。
その後、布をかけ、朝まで茶葉を休めます。



翌朝、殺青、揉捻、乾燥が行われて、荒茶が出来上がります。
こちらでは燃料に薪や竹が使われています。


私の滞在中は霧と雨で1回の製茶しか見学できませんでしたが、
この霧が単ソウの特徴を作る一つの鍵になっていることも実感できました。

全く空調を使わない環境での製茶は自然との協調が大切です。
空の様子と茶芽の成長を見ながら茶摘みの時期を判断したり、
做青の時間、回数、殺青のタイミングを判断するには熟練した勘が物を言います。
一連の工程は同じように見えても、その茶葉の品種によっても微妙に調整が必要なのです。

出来上がった黄枝香はもう既にあの複雑な花の香りを有していました。



5月のお茶会で出来立ての荒茶を皆さんとご一緒にいただきたいと思います♪
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