神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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熊本釜炒り茶をたずねて その3

2010-10-31 | 茶旅
翌日は熊本を南へ一気に下っていきました。
Sさん、Wさん、Tさん、
そして前日お邪魔した茶農家さんのHさんもご一緒です。

途中、山の斜面にデコポン畑がたくさん
でも時期的にちょっと早かったのがとっても残念。。。

次に訪問した茶農家さんは、私と同年代のステキなKさんご夫婦。
茶業を営んで三代目、
製茶場には連続炒り葉機、仕上げ用に使う丸釜が並び、
釜炒り茶を作っていらっしゃいます。

着いてすぐに案内されたのが、茶畑。
一つは山の急な斜面に作られた在来種の畑。



無農薬、有機栽培で育てていらっしゃいます。
傾斜がきついので、手入れは大変とのことですが、
一同、これはいいお茶ができそうな畑ですね~とひとしきり感心。

次に案内していただいたのは、山も奥へ奥へと入っていって、
道も行き止まりになってしまうくらいの奥地。
車を降りてみても、茶畑らしき場所は見当たらない・・・?



何と、茶樹がカズラに覆われていて、
よーく目をこらさないとわからなくなっていたんですね~。
「天然のかぶせ茶ですねー」なんて冗談も飛び出すくらい。

除草剤を使用していないので、
シーズンオフにはすぐにカズラが茂ってしまうのだそうです。
これは草刈りが大変でしょうね。
でも天然自生のヤマチャ畑、個性的な面白いお茶ができそうです。

さて、茶畑見学を終え、Kさん宅にてお茶会です。
やはり熊本南部で無農薬有機栽培の茶園を営むMさんも加わり、賑やかな雰囲気に。
前日と同じようにWさんが東京の日本茶カフェ流の入れ方でKさんのお茶を入れます。

さきほどの自生茶で作った釜炒りのお茶もWさんの入れ方だとなんだか玉露を味わっているようです。
入れ方、飲み方一つでお茶も表情を変えるのですね。
そして、Wさんの話では、同じ入れ方でも場所や水が変ると、勝手が違うようです。
生産地で味わうお茶と、消費地で味わうお茶、同じお茶でもところ変れば味変る、
このあたりも面白いところです。
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熊本釜炒り茶をたずねて その2

2010-10-27 | 茶旅
熊本北部のHさん宅、
築150年になる母屋に隣接して、製茶工場があります。

 えぇぇ 150年!

もちろん何度か改築はされているそうですが、梁も建具も素晴らしく、
調度品も吟味されていて、格式ある雰囲気!

お茶会のしつらいもその土地ならではの工夫がなされていて、ステキでした。
全てHさんのお母さまの手によるもの。
そのセンスと発想はとても参考になりました。

製茶工場には、回分式(金子式)の炒り葉機が二機、昭和初期に作られたものです。
今は連続炒り葉機を使う工場がほとんどで、金子式を使っている工場はほとんどありません。

Hさんの製茶場は春の茶摘みシーズンにはフル稼働だそうです。
周辺の茶園からもひっきりなしに生葉が持ち込まれるとか。
今度は製茶シーズンに一度見学させてもらいたいですね。
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熊本釜炒り茶をたずねて その1

2010-10-24 | 茶旅
「釜炒り茶を見に、熊本へご一緒しませんか?」

去年は高知、今年の春は鳳凰山へとお茶の旅に誘ってくださった茶農さんのこの一言に
「面白そうですね!」と乗っかって
行ってきました、肥後もっこすに会いに、否、釜炒り茶に出会うために。

事前に予習用としていただいた資料を読むまで
佐賀の嬉野茶と熊本・宮崎の青柳茶の名前は覚えていてもその違いは詳しくは知りませんでした。
そもそも日本の釜炒り茶を飲んだのは
3年前に受講した『日本茶アドバイザー』の実技講習の時が初めて。

そんな私が何故釜炒り茶に興味を持ったかと言えば、
一つには中国緑茶の最高峰とも言える龍井茶や碧螺春はどちらも釜炒り製法であるのに
日本には高級茶としての釜炒り茶が存在しないのは何故だろうと単純な疑問を感じていたこと。
韓国の智異山の緑茶も美味しくかつ高価ですが、これも釜炒りなんですよね。

もう一つは去年訪れた高知の山間部の農家さんで出会ったヤマチャが面白かったこと。
昔はそれぞれの家で裏山に自生するヤマチャを摘んで製茶し、
番茶として飲んでいたということで、
その家庭、その土地それぞれの味わいがあったようです。

私自身は子供の頃から煎茶よりは焙じ茶の香ばしさが好きでしたし、
今でも日本茶の主流であるやぶきた煎茶にはあまり魅力を感じていないので、
個性的なお茶との出会いに期待を抱いているというのもありました。


今回は3泊4日の日程で、熊本県の北の高原地帯から南の山間部へと3箇所を移動しました。
コーディネートは全て茶農さん(=Sさんと今回は呼ばせていただきます。ちょっと紛らわしいので)にお任せ。
東京の日本茶カフェに勤めるWさんも参加され、
現地では高知からTさんも合流して賑やかな旅となりました。

一日目は熊本県北部の高原地区で製茶業を営むHさん宅へ。
茶業関係の県職員の方々も交え、総勢9名でのお茶会です。

まずはWさんがカフェでお客様にお出しするときの入れ方で
Hさんの今年の釜炒り茶と東京から持ってきたカフェでのお薦め茶(静岡産)を入れてくれました。

すすり茶のような飲み方で一煎目は香り、二煎目は味わいを楽しみます。
まるで玉露を味わっているようです。
三煎目からは急須に移し替え、いつもの味を出します。

普通は三煎目になるとだんだん出がらしっぽい味になりますが、
この飲み方ならかなり煎が利くようです。

東京ではこんな風にお茶を楽しむ人もいるということを生産者の方々に知ってもらうという目的もあって、
Hさんはとても興味深くWさんのお点前をご覧になっていました。

続いて私が中国茶スタイルの蓋碗で安徽省の野生緑茶と鳳凰単ソウ黄枝香を入れました。
Hさんのお母様は中国の釜炒り緑茶の上品な香りに感心しているご様子。

その後は日本茶インストラクターの資格もお持ちで県の茶業振興に携わるTaさんに
熊本の釜炒り茶についての説明と質疑応答をしていただきました。
県の品評会で評価を受けているタイプの釜炒り茶も飲ませていただきました。

日本の釜炒り茶に対する知識が一気に深まった一日でした。
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器に合わせたフラワーアレンジ

2010-10-16 | 茶にまつわる文化・芸術
銀座交詢ビル『DIECI GINZA』で15日~17日までの3日間
アトリエオルタンシア作品展」が開催されるということで
初日に行ってきました。

アトリエオルタンシアの落合邦子先生は友人であり、サロン茶会のフラワーアレンジメントをよくお願いしています。

『DIECI GINZA』はナルミボーンチャイナのコンセプトショップ。
ナルミの年代順10種類パターンのカップ&ソーサーに合わせて
フラワースクール「アトリエオルタンシア」の生徒さんたちがアレンジを作っています。



お花があると、生活に潤いが生まれ、気持ちにゆとりができる気がします。

たまにはお気に入りのカップ&ソーサーと合わせたアレンジを飾り、
紅茶やコーヒーをゆったりといただくのも素敵ですよね。

展示会は3日間で終了しますが、
『DIECI GINZA』では10月末まで秋のティータイムフェアを開催中で、
3,150円以上購入すると、10種類パターンの中から好きなカップを選んで
ティー&スイーツのサービスを受けられるそうです。

私は1994年CARESのパターンをチョイス。
落合先生は2009年FLORAL PARADISEを選んでいらっしゃいました。


このショップではナルミのいろいろなデザインのテーブルウェアがディスプレイされています。
中には中国茶器に使えそうなものも。
今回は茶荷に見立てられそうな小さいボウルを発見。
お値段もお手ごろだったので、5客購入しました。
早速次のお教室で登場させる予定♪
思わぬ拾い物でした!
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グッドポジション

2010-10-13 | 茶道具
蓋碗探しの旅、最後に取り上げるのは、ガラス製蓋碗です。

中国茶の楽しみ方はいろいろありますが、
飲みながら、茶葉の形を目で見て楽しむと言うのもその一つです。

中国へ行くと
ガラスのコップに茶葉を放り込んで
上からお湯を注いで飲んでいる風景をよく目にします。
私も家で一人で飲む時にはもっぱらこのスタイルです。
コップの中で開いていくお茶の葉は
とてもきれいで可愛らしく見えます。

お教室やお茶会では
緑茶や白茶を入れるとき、
茶葉を愛でていただくために
ガラスの蓋碗をよく使います。

磁器の蓋碗に比べると
若干持ちにくいので
注ぐ時には注意が必要ですが、
購入する際に実際に持ってみて
手にしっくりとくるタイプを選ぶといいようです。

ガラスの蓋碗、一つ持っていると重宝しますよ♪


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