神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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雲南古茶樹ツアー その5 景邁山の古茶林へ

2016-11-25 | 茶旅
景邁山では少数民族の村も訪れました。
布朗(プーラン)族の村、翁基古寨です。



高床式の住居が並びます。
柱が四角いのは蛇が登ってこられないようにするためだそうです。



軒先ではおばあさんたちが茶葉の仕分けをしていました。
それぞれ色とりどりのターバンを頭に、色とりどりの服を着て、華やかです。



この村には観光客も多いのでしょう、売店屋台が並んでいました。
景邁山は動脈硬化に有効という'螃蟹脚’が寄生した茶樹が見つかったことでも有名です。
ここでも売っていたので、買ってみました。'螃蟹脚’!



村の高台にある寺院。
今は使われていない模様。観光用?



村を後にし、バスで少し戻る方向へ。

景邁山は栽培年数が古く面積も広大な人工栽培型の古茶林でも有名です。



この古茶林はまっすぐ遊歩道になっていて、両側に古茶樹群を見ることができます。
入り口から出口まで歩いて40分というところでしょうか。



今まで見てきたどんな茶畑とも違います。
森林の中で栽培されている茶樹。
次は茶摘みの時期に来てみたいと思いました。



チリン、チリン、どこからともなくベルの音が聞こえてきたと思ったら、牛の母子でした。

時間が止まったような感覚。

雲南のお茶の秘密がすこーしだけ分かった気がしました。



この日は[孟力]海に戻る頃にはすっかり日も暮れていました。
街道沿いのレストランに飛び込みで入り、夕食をいただきました。
笑いの絶えない4日目の夜でした。
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雲南古茶樹ツアー その4 景邁山の茶工場へ

2016-11-23 | 茶旅
[孟力]海の朝はなかなか快適・・・と言いたいところだったんですが、
泊まったホテルの朝食バイキングに行くと、席がない!お料理がない!
土曜日の朝ということもあったのでしょう、チャイナパワーに圧倒されました・・・。

とりあえず麺だけは確保。
同室のうらりんさんと次の日の朝のリベンジを誓いました(笑)。

この日の予定はバスで西双版納タイ族自治州を出て、普洱市に位置する瀾滄ラフ族自治県へ。
ここ数年ブームになっている景邁山が目的地です。

西双版納から瀾滄への州境には検問所があります。
ラオス、ミャンマー、タイのゴールデントライアングルに近いせいでしょうか、
景洪市から[孟力]海県に移動する際の県境にも検問所がありました。
ガイドさんによれば、プーアル茶の産地偽装などにも目を光らせているそうです。



「柏聯普[シ耳]茶荘園」に到着。
ここは大規模経営で機械化され清潔で、商品パッケージもオシャレです。
高級ホテルの経営も手がける企業グループのようです。



ガラス越しですが、製茶行程が順番に見学できるようになっています。



最後には案内してくれた女性たちがお茶を試飲させてくれました。
ここのプーアル茶は飲んですぐに身体が反応する、と話題になりました。



続いて向かったのは山の頂上近くにある「長宝茶廠」。
こちらはタイ族の家族経営で、規模は大きくはありませんが、ホテルも併設されていて、ペンションのよう。



昼食はこちらのレストランでいただきました。
野菜が豊富で美味しかったです。
茶葉のフリッターも!



今ではすっかり人気が定着した月光白はもともとはこちらの工場がオリジナル。
景邁山の自然の恵みを感じさせるお茶作りがされています。



こちらに宿泊すると裏手には古茶園、目の前には景邁の風景が広がっていて、特に朝の景色が美しいそうです。
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雲南古茶樹ツアー その3 孟海の茶工場へ

2016-11-17 | 茶旅
賀開山を下り、バスは街道沿いの町へ。



ランチは「聚香園餐館」というレストランで。
店構えは小さいけれど、奥行きがあってお料理も美味でした。

市場も立つ賑やかな町。
テーブルの上のちびみかんは市場でメンバーが買ってきてくれたもの。甘い!



景洪でも食べたきな粉餅のお菓子、かなり美味しい!
実演販売中。



プーアル茶を包む紙を作るタイ族の村、曼召村へ。
原料の构樹(カジノキ)。



紙漉きの実演をしていただきました。



町の至る所で天日乾燥の風景が見られました。
出来立ての紙も購入しました。



プーアル茶好きならこの名前は素通りできないでしょう。
「〔孟力〕海茶廠」。
紅印のふるさと。
我が家にも80年代の7582青餅、90年代の7542青餅がありますが、ここで作られたのねーと感慨深い。

1940年に国営企業として設立された「〔孟力〕海茶廠」は
民営化されてからは大益茶業グループの傘下に入っています。
大益ブランドの7542(生茶)と7572(熟茶)はプーアル餅茶の基準となっています。

工場内の敷地は広く、居住地区も含めてひとつの町を形成。
残念ながら工場は参観不可。
参観可能な展示館も今は改装中で外から眺めるのみでした(トップ写真)。



ガイドさんのアレンジで曼賀村にある「叶庄双麗制茶廠」へ。
叶家は祖父の代から製茶業を営み、ご両親は「〔孟力〕海茶廠」に勤務したこともあるとのこと、
現在は姉妹(=双麗)で工場を運営していらっしゃいます。
まさに叶姉妹!

工場内は撮影禁止、発酵工程は見学不可でした。
ちょうど手工龍珠の熟茶を作っているところを見ることができました。
原料の90%は〔孟力〕海産、生産量の80%は熟茶だそうです。



工場長自らが2005年の「茶馬古道の端貢京城」イベントに参加した時に作ったという10年物の生餅を淹れてくださいました。
このお茶はちょっと高かったので買えなかったけれど、2~5年物の良質なお茶が買いやすいお値段でした。



夕食は「玉蘭縁私房菜」。
貴州省から取り寄せた食材なども使っていて、美味でした。



この日の宿泊は〔孟力〕海国威大酒店。
タオルの象さんに迎えられてテンションMAX!


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雲南古茶樹ツアー その2 賀開山へ

2016-11-16 | 茶旅
雲南ツアー3日目。
景洪で一泊し、翌朝はバスで〔孟力〕海へ。

西双版納〔イ泰〕族自治州は中央に景洪市、西側に〔孟力〕海県、東側に〔孟力〕臘県があります。
清代から栄えた易武を初めとする旧六大茶山のほとんどは〔孟力〕臘県に位置しています。
今回訪れたのは西の〔孟力〕海県。
民国後期より新六大茶山として有名になった地域です。
新・旧と名前がついてはいますが、どちらも少数民族による茶作りは1000年以上の歴史があります。



景洪から〔孟力〕海に向かう途中、バスからはこんな雄大な景色が見られます。
時には田園、バナナ園、ゴム園、そして茶園・・・。



賀開山の古茶園に到着。
標高1400~1700m。
ラフ(拉祜)族の村があります。



黒豚や鶏がそこここに走り回っています。





大切に管理された雲南大葉種の古茶樹。
樹齢400年はあるだろうとのこと。



注:モデルさんはラフ族ではありません。ユーユ族?



賀開の古茶樹壱号。
キロ2万元するそうな。



毛茶を選別しているところ。
回りには犬も鶏も家鴨も走り回っていた。
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雲南古茶樹ツアー その1 景洪へ

2016-11-14 | 茶旅
「今年は雲南省にロックオン!」と勝手につぶやいておりましたが、ついに実現。
11月2日から7日まで行ってまいりました、雲南の旅。

参加したのは上海小町さんが主宰するPRIVATE TEA SALON yu:yuのツアー。
‘ワイルドな中国の旅をできる限りソフトに近づけて催行’してくださる茶旅です。
もう無理はできないお年頃の私にはとても有難く、2年前の安渓ツアーに続いて今回もとても楽しい旅でした。

旅程は2日の夜便で成田から武漢へ。
武漢に一泊して翌朝重慶経由の西双版納行きに乗りました。



武漢空港のイミグレには女性専用カウンターが。
でも、かえってここが一番混んでいたので、すぐに別のカウンターに移動しました。



西双版納の空港は州のほぼ中央に位置する州都・景洪市にあります。
飛行機から景洪を見下ろすと、一面に渦巻き状の段々畑が。
ガイドさんによればこれはゴムの木畑だそうです。
標高1000m以下にはゴムの木を植え、1000m以上には茶の樹を植えている場所が多いとのこと。
西双版納の主要生産品は1位が天然ゴム、2位が茶、3位が米、4位が砂糖だそうです。



景洪の西双版納国際機場。
南国の雰囲気。



ホテルはメコン川(瀾滄江)の北に位置する比較的新しい街、告荘にあります。



ホテルの接待猫ちゃん。



ホテルからの眺め。寺院やタイ風建築物の向こうに近代的なビルが見えます。



この告荘という街は5年前には何もなかったそうです。(プーアール茶.comのFさん談)
のどかに見える西双版納もすごい勢いで発展しているということでしょう。



上海で中国茶教室を主宰していらっしゃるAさんと生徒さんも合流して
この日の午後は景洪市内の茶葉市場へ。
Aさんのご友人が経営するお茶屋さんで数種類のお茶を試飲させていただきました。



生茶や熟茶の餅や小沱茶のほかに、芽だけで作った巴達山紅茶を購入しました。
とても優しい味わいです。



夕ご飯はお茶屋さんのご案内でタイ族料理へ。
メコン川沿いの雰囲気のあるお店でした(トップ写真)。



帰り道、途中に告荘西双景の大金塔前広場で夜市が立っていました。
服や靴が安い!



タイ族の串焼きは種類が豊富。※閲覧注意

初めての西双版納は空気も綺麗でのんびりとのどかな雰囲気でした。
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特別展「禅-心をかたちに-」

2016-11-11 | 茶にまつわる文化・芸術
東京国立博物館 平成館で開催中の特別展「禅―心をかたちに―」を鑑賞してきました。

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念ということで、
臨済宗と黄檗宗の名宝が展示されています。

構成は
禅宗の成立 ~ 臨済禅の導入と展開 ~ 戦国武将と近世の高僧 ~ 禅の仏たち ~ 禅文化の広がり
の五章に分れています。

達磨がインドから渡来し中国で禅宗が成立してから日本に臨済禅が導入されるまでをたどる展示、
戦国武将のブレーンとして禅僧が活躍した時代から
白隠禅師や遷厓禅師ら禅画の名手が誕生した江戸時代の名品が一堂に会します。

第五章の禅文化の広がりでは禅院に所蔵される茶の湯、水墨画、障壁画の作品が展示されています。

その中でも吉州窯で焼かれた玳玻天目(国宝 相国寺蔵)は初めて見る天目でとても綺麗でした。
天目好きの私はこれを見るだけでも十分価値がありました!

茶文化と禅宗のつながりは深く、
茶の湯の創成期には禅宗に帰依する茶人が大多数でした。
禅の「即心是仏(心こそが仏だ)」と説く思想は心をテーマとしています。
茶の湯は禅の修行に通じる心の修行でもあったのでしょう。


会期は11月27日(日)まで。


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宜興でめぐる、紫砂茶壺をめぐる

2016-11-01 | 麗香茶課
先月の20日、横浜の茶文化空間・香流にて
宜興・紫砂講座「宜興でめぐる、紫砂茶壺をめぐる」を開催いたしました。

中国茶好きなら誰もが一つは欲しくなる宜興の紫砂壺。
お茶が美味しく入るというだけでなく、茶壺そのものも使っているうちに艶が出て育っていくのが魅力です。
でも購入するとなるとどれを選べばいいのか迷ってしまう人も少なくはないはず。
そんな悩みが少しでも解決できればと宜興茶壺についての講座を企画しました。

講師は香港で「香港中国茶倶楽部」を主宰されていらっしゃるジャ-ナリストの池谷直人先生にお願いいたしました。
半年に一度定期的に開かれている中国茶倶楽部関東支部のお茶会の時期に併せ、麗香茶課のために特別講座を引き受けてくださいました。

先生は1998年から宜興に通い始め、最近では9月に訪れたばかりとのこと、
宜興の近年の急速な発展についてもスライドを見ながらお話いただきました。

茶課メンバーの希望も考慮いただき、紫砂壺の基本的なお話から購入時の注意点、使用前の処理の仕方まで盛りだくさんの内容でした。

ご持参いただいたお茶は9月に宜興で購入された陽羨雪芽と宜興紅茶。
現地のお茶をいただきながら、池谷先生の楽しく興味深いお話を伺い、
講座は終始和やかな雰囲気で進行いたしました。

池谷先生にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
ご参加の皆さま、ありがとうございました。


※「麗香茶課」の今年度の活動は今回の講座を持ちまして終了いたします。
 来年度(第三期)の「麗香茶課」の更新・新規募集は12月ごろを予定しています。
 
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