神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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ANOMA 春茶会

2005-03-28 | お茶会
根津にある「ANOMA」さんの春茶会に行ってきました。

鳳凰単叢雪片と安渓鉄観音を楽しむというコンセプト。
この2種のお茶は大好きだけれど、なかなか美味しいものに出会うのは難しいので
この機会は逃せません。

12月のかめきちさんの茶会で飲んだお茶も出ましたが、
その時飲めなかった
蜜蘭香、芝蘭香、八仙も出ましたし、
12月よりも参加人数が少ない分落ち着いてゆったりと楽しめました。
春らしい御膳もご馳走になり、大満足。

今回初めてご一緒した方の淹れ方がとても手早くお上手で、
前回私が上手く淹れられなかった玉蘭香も美味しくいただきました。
こうやって新しい出会いがあることもお茶会の良さですね。

春のかめきちさんの茶会も今からとても楽しみです。
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台湾の冬茶

2005-03-27 | 烏龍茶(台湾茶)
先日、XiangLe中国茶サロンの2005年1~3月期が終わりました。

季節柄、おいしいコースの中心となったのは台湾の高山茶。
こんなに台湾の冬茶をまとめていただくのも初めてだったし、
3月には台北旅行もできて、まさに台湾ずくしの3ヶ月でありました。

思えば私が中国茶と向き合ったのは20年ほど前に台北で凍頂烏龍茶と出会ったのがきっかけ。
台北に2年住んだとは言え、帰国後は仕事がずっと中国本土関係でしたし、
そのあと出産・子育てと続いたため、台湾とは全く離れた生活をしていました。
最近の台湾のお茶についてはほとんど初心者も同然。

今回サロンで台湾の高山茶をいろいろと飲ませていただき、
台北旅行で台湾のお茶事情を少しだけ垣間見ることができ、
またゆっくり台湾のお茶と向き合いたいな、と感じています。

今年は天候の関係で台湾の冬茶は生産量がかなり少なく、大変な年でした。
サロンでいただいたお茶も工藤先生のコネクションでやっと少量手に入ったというものばかりでした。

天候だけではなく、台湾のお茶産業はいろいろな問題に直面しているようです。
後継者問題、摘み手の不足問題、土壌と植え替えの問題。中国大陸との関係。

若い世代からは活路を見出すために新しい試みに挑戦している経営者も出てきているので、
まだまだ今後に期待が持てますが、
全体としては決して楽観できる状況ではないようです。

台湾は私にとっても第二の故郷のように感じている場所。
そしてやっぱり何よりも台湾のお茶が好き。
台湾の美味しいお茶をずっと飲むことができるために、今、私たちは何をしたらいいのでしょうか?
そんなことをつらつらと考えながら、今日もまた凍頂烏龍茶をいただいています。
結局飲むしか出来ない私?

とりあえず台北で購入した『台湾茶』という本を読んでみます。
台湾のお茶の歴史と現状(とは言え出版は2001年なのでちょっと古いかも)が
わかりやすく書いてありそうです。
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台北お茶めぐりの旅 番外編 

2005-03-26 | 茶旅
「暁芳窯」でゲットした茶器をお披露目

まずは二級品コーナーで見つけた唐子の皿、蓋碗、茶杯です。

唐子

二階の粉彩コーナーで一目ぼれしてしまった茶壷、茶海、茶杯。
くこの実の楚々とした感じが気に入りました。
ショーケースには茶壷と茶杯だけだったのですが、蔡さんが「お揃いの茶海もありますよ!」
と出してきてくださっちゃったのです。
「ひえ~~~っ、よ、予算が・・」と内心思ったのですが、
色抜けが一箇所あり、安くしてくださるというのでついつい購入。
も~商売上手!

くこの実
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台北お茶めぐりの旅 その4 「紫藤廬」

2005-03-25 | 茶旅

今回のツアーの日程に組まれていた茶芸館は台北の茶芸ブームの先駆けとなった「紫藤廬」。

その名の通り、入り口から続く庭一体には藤棚が張り巡らされていて、
シーズンにはさぞかし美しい眺めであろうと想像されます。
ちるさんのブログにもあるとおり、
いつもならこの時期にはもう咲いていてもおかしくないらしいのですが、
今年の冬の台湾はかなり寒かったらしく、開花が遅れているのだそうです。

でも訪れた日は暖かく晴れた天気で、
オーナーの周さんがおっしゃるには「今年最初の春らしい一日」だったとか。
最高の歓迎のお言葉をいただき、気を良くした一同、ハゲタカ軍団から大人しい子羊たちに変身し、
ほっこりゆったりと午後のお茶をいただきました。

私がいただいたのは文山包種茶。
手にぴったり収まる上品な蓋碗から花のような優しい香りが立ち上ります。
お茶請けもとても美味でした。
ふぅ~、極楽、極楽。

場所は台湾大学と師範大学の程近く、新生南路三段にあります。
日本家屋をとてもセンス良く改造してあり、
各部屋には本箱が置かれ、調度品も落ち着いた雰囲気です。
お茶を飲みながら本を読んだり、議論に熱が入ったり
学生さんたちの憩いの場という感じでした。
講演会や演奏会など文化的イベントもいろいろと企画されているようです。

台北に来たら必ず訪れたい場所がまたひとつ増えました。
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台北お茶めぐりの旅 その3 「暁芳窯」

2005-03-24 | 茶旅

今回の台北旅行、もうひとつのメイン・イベントは北投にある「暁芳窯」を訪れることでした。
「暁芳窯」は1975年に創設され、以来中国歴代の官窯陶磁器の複製にかけては右に出るものはなく、
中国の陶磁器文化の精神と真髄を余すところなく表現する作風は国内外でも高く評価されています。

新北投駅からバスでしばらく行った高台に「暁芳窯」はありました。
ギャラリーを入ると一階にはまるで小さなミュージアムのように素晴らしい壷や皿が並んでいます。
下に降りると二級品コーナーがあり、少々難ありで安値がついた作品が置かれているので要チェック。
上に登ると鮮やかな粉彩や青花などの絵付け作品がショーケースの中に飾られ垂涎の的。

「暁芳窯」代表であり、作家の蔡暁芳氏がにっこりと出迎えてくださり、
流暢な日本語で私たちの質問にひとつひとつ答えてくださいました。
事務所を切り盛りしているのは3人のお嬢さんたち。
日本から来たハゲタカ軍団(ちるさんブログ参照)のような私たちにてきぱきと対応してくださいました。

蔡さんの作品といえば一番人気は桃の粉彩、そして青花の唐子絵でしょう。
桃は蔡さんの色を見てしまうと、どうしても他の作品では物足りなくなってしまうほど赤が素晴らしい。
唐子も躍動的で可愛らしい表情が秀逸です。

二級品コーナーで普段使いの茶器を数点購入し、
粉彩コーナーでお気に入りの一点物を1セット購入し、大満足。
(購入品はまた後日お披露目といたしましょう)

「暁芳窯」は今年ギャラリーを拡張する計画があるそうです。
今回は十分な時間がなかったので(というより買い物に忙しかったので)
次回訪れる時は展示品をゆっくりと見て回りたいものです。
そしていつかはあの皇帝色である黄色い茶器セットを買いたい、
いや、やっぱり桃の粉彩セットかな、
唐子セットも捨てがたい・・
などと壮大な夢を見ながら工房を後にいたしました。
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台北お茶めぐりの旅 その2 木柵の張老師

2005-03-23 | 茶旅

さて、二日目のメイン・イベントは、と言いますか、
今回の旅行のメイン・イベントは木柵へあの張約旦老師に会いに行くことでした。

朝早くホテルを出発し、マイクロバスで猫空へ。
木柵からの眺め
木柵、といえば台北留学中に動物園と指南宮は行ったことがありましたが、猫空は初めてでした。
台北のすぐ近くにこんなに風光明媚で空気のいい場所があったとは。
バスは車がすれ違うのも大変そうな山道を奥へ奥へと進みます。
かなり山を上ったあたりから茶館が点在し始めます。
台北を一望できるので、夜景を見ながらお茶をいただくというのが良さそうです。
そしていよいよ老師のお宅へ!

ちるさんと同じように、私もサロンで初めて老師の文山包種茶に出会い、
言葉に出来ないくらいの感動を味わいました。
そして、このツアーに参加することにしたのも老師にお会いできるから。
工藤先生から老師についてのお話はいろいろ伺っており、質問したいこともあったのですが、
ご本人を目の前にすると何だかもう言葉は要らないと言うか、
とにかくお元気な姿を拝見できてそれだけで心が洗われるような気がしました。
(ここまで来ると、何だか宗教がかってきちゃいますね)

鉄観音
茶畑や製茶場を見せていただき、ここで老師のあのお茶は作られたのね、なんて思いを馳せました。
老師は敬虔なクリスチャンだそうで、壁には数々の表彰状とは別の場所にキリストの絵が飾られ、
中国でお馴染みの春聯(新年に入り口などに飾られる左右2枚の対句)に
書かれているのも「恭喜發財 萬事如意」ではなく、キリストへの賛美の言葉でした。

その後木柵鉄観音をいただき、老師と写真を撮り、握手をしていただきました。
小柄なお体なのに手は大きく厚みがあって、97歳の今でも握力は衰えていません。
やはり足は少し悪くされているようなので、実際のお茶作りとなるとなかなか大変なようですが、
まだまだかくしゃくとしていらっしゃいます。
こういう風に年をとることができたらなあ、と思わないではいられません。

(帰国後旦那に写真を見せたら、日本の日野原重明先生みたいな人?と言われました。
う~ん、同じような、違うような・・・・)
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台北お茶めぐりの旅 その1 「徳也茶喫」

2005-03-22 | 茶旅
3月18日から3泊4日で台北に行ってきました。

今回は「XiangLe中国茶サロン」で募集をかけたその名も“台湾お茶めぐり・盛りだくさんの旅”。
全行程アレンジ済みの団体ツアーに参加するのは学生時代に行った北京・洛陽・西安ツアーが最初で最後。
それ以来中華圏へは仕事も含め勝手気ままに旅行してきたので、今回の私の課題は《協調性》
とはいえ、サロンの友人も一緒だったし、何より自分ひとりでは行かれないような場所も設定されていたので、とても楽しみにしておりました。

結論!ものすご~く濃くて面白い旅でした!
やはり趣味が共通の人たちと一緒に行くツアーは充実していて、話題も合いますね~

さて、第一日目、夕方便だったので、ホテルに着いて動けるようになったのは夜9時近く。
せっかくだから茶芸館に行こうということで、比較的近くて夜遅くまでやっている「徳也茶喫」へ。

場所は忠孝東路一段にあるシェラトンホテル台北の西側、錦江街を入り、ちょうどホテルの裏手あたりにあります。

通りに面したウィンドウディスプレイには茶器が所狭しと並べられ、ゆっくりと選んで購入できます。
喫茶スペースはゆったりと落ち着いてくつろげる空間になっています。
スタッフは日本語OK。メニューも日本語版あり。


私たちがオーダーしたのは金不換、炭焙文山包種茶、千両老茶の三種類。
写真右は金不換。焙煎を強めにほどこした、烏龍老茶です。
ほのかに甘く、岩茶に似た味わいでした。
お茶を淹れる時には磁器または陶器の急須で淹れる方法か、茶壷を使って工夫式で淹れる方法かを選ぶことが出来ます。
一煎目はスタッフが淹れ方を教えてくれるのでどの方法でも大丈夫。

お茶請けには豌豆黄というえんどう豆の水ようかんを頼みました。
ここのお菓子は中国宮廷点心を再現したものだそうです。
午後のティータイムには四種類のお菓子が付くお茶のセットがあるそうなので、狙い目かも。
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早期藍印鉄餅50年代

2005-03-14 | 黒茶(中国茶)
プーアール茶.comの毎月お試しプーアール茶、3月のお茶は「早期藍印鉄餅50年代」です。
HPを見ればわかりますが、私にとっては目の飛び出るようなお値段。
多分これを飲むのは最初で最後かもしれない・・と体調のいい日を選んで覚悟を決めて淹れました。

藤本さんの紹介文から引用させていただきます。

======================================
1950年初期、ロシアは中国・雲南の下関茶場に資金提供し、工場施設を拡大し、
鉄の圧型による圓茶(餅茶)の量産技術が生み出されました。
鉄餅といわれる餅茶、第一作目のお茶です。
この第一作目を最後に、いったん製造は中止され、その後も鉄餅は作られていますが、
茶葉、加工技術、保存方法などが異なるもので、もちろん味も異なります。
======================================

初期の鉄餅と言えば出来が悪くてすぐに中止になったというイメージがあるのですが、
それがかえって希少価値を生んでいるようです。
また、これだけの年代物となれば年月が育んだ鉄餅だけの味わいというのも期待できます。

茶葉は3g。プーアル茶専用の茶壷を使用。
乾いた茶葉からはほとんど香りはしません。
軽く洗茶し、一煎目をいただきます。
水色は薄く、ほのかな陳年香があるだけでまだ本領を発揮していません。

二煎目。(写真)
ここからぐっと自己主張を始めます。
舌にかすかにピリリとくる漢方薬のような苦味。あえて言えば朝鮮人参風味でしょうか。
でも、あくまでも上品な苦味です。
全体的にはとてもまろやかです。

「五十年代後期大葉普洱」を飲んだ時に感じた力強さとはまた違って、どこか高貴な佇まいを感じます。

最初は優しい印象ですが、杯を重ねていくうちに、口の中に独特の刺激的な味わいが残ります。
このピリピリ感はもしかしたら好き嫌いがあるかもしれませんが、
若い生茶の刺激とは違い、全く嫌味のないものです。
これも鉄餅の特徴なのでしょうか。

想像以上に美味しいプーアル茶でした。
もう少しお安ければ、バックオーダーしたいところです
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FOODEX JAPAN 2005

2005-03-12 | 茶にまつわる文化・芸術
幕張メッセで行われている『FOODEX JAPAN 2005』に最終日の今日、行ってきました。

FOODEXは初めてだったので、規模の大きさと内容の豊富さに目を見張りました。
オードブルからメインディッシュ、ライス、パン、デザート、ワイン、食後のコーヒーに紅茶までフルコースのランチをいただきました!・・ってもちろん試食巡りでの成果ですが。

まめゑんの恵さんも、Abwarten und Tee trinkenのmad__hatterさんも足が疲れるくらい回られたようですね。
私も帰りは足が棒のようでした。

私は韓国コーナーにしばらく足をとめてキムチやらチヂミやら食べ、韓国のりとイカの燻製を買ってきました。
ベルギーのチョコレートコーナーもなかなか魅力的でした。トリュフの詰め合わせが半額で売っていたのですが、ホワイトデーに備えるのか、おじ様方が行列を作っていました。

台湾コーナーでは茶器販売の『醇品雅集』さんと『陶作坊』さんでお話を伺い、作品を何点か購入しました。
『醇品雅集』さんは手書きの磁器製品をとりあつかっており、目移りする可愛らしさでした。
『陶作坊』ではオーナー作家の林氏にお会いできて嬉しかったです。とても知的で素敵な方でした!

今日、もうひとつの収穫は『日本茶インストラクター協会』のブースで、ミニ講習会に参加できたこと。
玉露の美味しさを教えていただきました。
うちは普段は仏事の香典返しでいただくお煎茶ばかり飲んでいるので、たまには違う日本茶も飲みたいなーと強く思ったのでありました。
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ピューターのティーポットその2

2005-03-08 | 茶道具
今日の「中国茶サロン」ではまたまたピューターのティーポットが登場。
マレーシアのロイヤルセランゴール社のもの。
これで鳳凰単[木叢]秋蘭香を淹れていただきました。

確かにタンニン分が抑えられ、味がまろやかになっています。
一煎目は結構濃い目に出ていたのに、渋さが感じられず飲みやすくなっていました。
保温性にすぐれていて、茶杯に注いだあとも陶器や磁器で淹れたときよりも高い温度をキープしています。

香りはもしかしたら蓋椀で淹れたほうが強く出るかもしれません。
ただ、以前同じ種類のお茶を蓋椀で淹れていただいたときは、香りは素晴らしかったけれど苦みもかなり前面に出ていて、香りと味のバランスがちょっと意外な印象だったんでした。


今一歩美味しく入らないタイプの単ソウって時々あるんですが、そういう時も実力を発揮してくれそう。
もともと紅茶用なので、紅茶ももちろん美味しく入るのでしょうが、
鳳凰単ソウファンとしては単ソウ専用に一個ほしい気がします。

【追記】今日飲んだお茶についてはakino_koさんがブログにUPしてくださっています。
    特に阿里山は美味でした!
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