神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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初夏の愉しみ「季節を五感で味わう会」

2015-05-31 | 麗香茶課
今まで気にもとめていなかったり、理解していなかったことが、
ある日突然ストンと腑に落ちることがあります。
たぶん、自分の中の経験値がそのラインを超える瞬間のようなものでしょう。
歳を重ねていくと、そんな思いや発見が誰にでもあるのではないでしょうか。

森下典子先生のエッセイ『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』には
茶の湯のお稽古を通して体感したそんなエピソードが綴られていて、深い共感を誘います。
9年前に先生のエッセイを読んだ時からいつかお会いしたいと思っていました。

思い続ければ願いはかなう、
今回の「麗香茶課」の森下先生の講座はまさしく私の個人的な夢をかなえたものと言えるかもしれません。
「麗香茶課」で薬膳講座をお願いしている青柳敬子先生が森下先生の中高の同窓生ということを伺い、
ご紹介いただいたのが去年の秋。
それから何度か連絡をとらせていただき、5月の最終土曜日に「麗香茶課」の講座をお願いすることになりました。



会場は横浜山手の大佛次郎記念館内の茶室。
港の見える丘公園の中にあり、窓から美しい新緑を臨むことができます。
17.5畳の広々とした和室にゆったりとした水屋が付いて、今回の講座にはぴったりの場所でした。

先生がこの講座のために吟味して各所に手配し、
揃えてくださった茶菓子は主菓子・干菓子合わせて何と10種類。



主菓子はくじ引きでお好みを選んでいただくという趣向にしました。
一番人気は「とらや」の「更衣」。
6月1日の衣替えにちなんだお菓子で、一年のうち三日間しか販売されないという
希少価値が皆さんのプレミアム感をくすぐったようです。
(私がいただいた「ささま」の「玉川」もものすごく美味でした!
たぶん、他のお菓子も格別のお味だったのではないかと。)

茶花も花屋さんだけでなく、ご自宅のお庭から、お茶のお師匠さんのお庭、近所の駐車場、散歩道に至るまで
毎日足を運びながら見つけてくださったものが何種類も。
華道やフラワーアレンジメントのお花とはまた違うお花との付き合い方がそこにはありました。

お菓子にもお花にも、そして先生のお話にも
たくさんの小さな驚きがあり、
それが参加者の皆さんに対する何よりのもてなしでした。
床の間に飾られた「喫茶去」の意味を皆さん実感しながらお帰りになられたと思います。

茶の湯の中に活きる日本の季節感、そして日本の文化をとても身近に感じさせてくれる講座でした。


森下先生、水屋のお手伝いの皆さま、素敵な講座をありがとうございました。

ご参加の皆さまにもこの場を借りて改めて感謝申し上げます。


※講座にご参加の方のブログ記事をご紹介します(以後、順次UP予定)。

 茶語花香
 千葉県市川市で中国語教室を主宰されているゆいさんのブログ。

 おうち茶館
 ブログ9周年を迎えたばかりの荷花さんのブログ。

 Cha-No-Yu China 中国茶と和の粋
 茶塾「香白韻」を主宰するうらりんさんのブログ。

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池谷先生の特別講座

2015-05-22 | お茶会
香港で「中国茶倶楽部」を主宰されている池谷直人先生の特別講座に参加してきました。
池谷先生の元で中国茶を学んだ皆さんが中心となって組織している「中国茶倶楽部(関東支部)」の公開イベントです。

池谷先生とは以前先生オリジナルのカメマークのコクチョンを購入させていただいたときに
数回メールでやり取りをしたことがあります。
お会いしたいと思いながら数年たち、この度やっとご挨拶ができました。

前半は「香港における中国茶」をテーマにお話を伺い、
後半は「池谷先生によるお茶淹れ」で烏龍茶と鉄観音茶4種を飲ませていただきました。

「香港における中国茶」のお話は
中国とも台湾とも違う香港と言う環境での中国茶の成り立ちから、
香港の茶荘の情報、宗教とお茶の関係性まで、
興味深い内容について伺うことができました。

後半では清香系を二種、福建省の黄金桂、台湾の奇莱山。
濃香系を二種、わたあめ鉄観音と木柵鉄観音を。

池谷先生の淹れ方は今流行の‘魅せる’台湾茶道や茶藝とは違います。
また、茶荘や茶館の‘売る’淹れ方や
いわゆる試飲会や品茶会の淹れ方とも違います。

美味しい中国茶を美味しく淹れることにこだわり、研究を重ねたもの。
茶葉の形、開き方、煎ごとの味、お湯の温度など全てを吟味し、
実践のデータに基づいて、一番美味しいと思われる方法をとっています。

10年ちょっと前の日本での茶会もこんな形が多かった気がします。
お茶淹れ名人さんがいて、茶葉や状況に応じて工夫しながら淹れていた時代。
形式やしつらえよりもまず、とにかく美味しく飲もう、とこだわっていた時代。
自分にとってもそれは原点でした。

時代は移り変わり、お茶を取り巻く環境も変化していくとは言え、
忘れていた初心を呼び戻された気がしました。
久しぶりに香港に行きたくなりました。


池谷先生、香港中国茶倶楽部関東支部の皆さま、ありがとうございました。
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台湾茶と道具展@うつわノート

2015-05-17 | お茶会
5月9日(土)から川越の「うつわノート」さんで始まった
茶人 珮如(ペルー)  ~台湾茶と道具展~」、
オープン初日に行ってきました。

週末に開かれるペルーさんの台湾茶会にも参加しました。



窓から臨む新緑とペルーさんの作る白を中心とした清楚な茶席。
そこに日本の作家さんたちの瀟洒な器がそっと収まります。
涼しい風を感じながら、静かにペルーさんの淹れてくれる凍頂烏龍茶を味わいました。



茶菓子は点心師、陸さんによるもの。
見るだけで癒やされるような美しさです。


うつわノートさん、都心からはちょっと遠いのですが、
古い洋館を利用した建物で、とても趣があるギャラリーです。

今回は茶人ペルーさんの台湾茶の世界を中心として、
12名の器作家さんが台湾茶の道具に特化して作り降ろした展示会です。
京都の骨董店さんも参加されています。


素晴らしい企画で、とても楽しみにしていたのですが、
ちょっと残念だったのは全ての作品をゆっくりとは見られなかったことかな。

開店前から整理券が配られる人気で、
オープン後はお目当ての器に突進してすぐに手に取らないと購入できない勢いでした。

一応見たい作家さんの作品は目にすることができたのですが、
目の前で棚の一列ごっそりお買い上げのChineseの方々がいらして、圧倒されてしまったというか(笑)。

中国や台湾で人気の作家さんの作品は最近は個展の開場わずか30分ほどでめぼしいものがなくなってしまいます。
その人気のおかげで、作家の皆さんが中国茶や台湾茶に注目してくださるので、悪いことばかりではないのですが、
やはりお安いものではないですし、一生ものですので、
手にとってじっくり考えて買う時間が持てないのは辛いところですね。
この状況はいつまで続くやら・・・。



★お知らせ★

5月30日(土)森下典子先生の特別講座の募集受付中です。
詳細は→コチラをご覧ください。


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森下典子先生の特別講座のお知らせ

2015-05-15 | 麗香茶課
茶文化講座「麗香茶課」主催の特別講座参加者公開募集のお知らせです。

5月30日(土)、横浜山手の大佛次郎記念館にて、
エッセイストの森下典子先生をお迎えして、
季節の和菓子や茶花を通じて、茶道の愉しみをお話していただきます。

森下典子先生の著書『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 (新潮文庫)
茶道のお稽古がいかに生活を豊かにしてくれるか、
日常に茶の湯があることがどれほど愉しいことかを教えてくれる好著です。
日本の茶道愛好者のみならず、中華圏でも翻訳され、中国茶愛好家にもファンが少なくありません。

最近では『和樂(わらく) 2015年 03 月号』の「茶の湯でもてなし、さあ一服!」コーナーでも
森下典子先生の茶菓子と茶花のもてなしの記事が掲載されました。



今回は森下先生が特別に講座のために茶菓子と茶花をご用意くださり、
お抹茶をいただきながら、先生のおもてなしを受けているかのようなスタイルで
お話を伺うというスペシャルな講座です。

著書『いとしいたべもの』 (文春文庫)やHP「おいしささ・え・ら」などでも
グルメぶりをご披露されていらっしゃる森下先生チョイスの茶菓子もかなり楽しみです。

中国茶文化を学ぶというコンセプトの「麗香茶課」で何故茶の湯?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
今、中国では茶文化の歴史を再構築する動きが活発となっています。
中国では消滅してしまった宋代の飲み方である抹茶についても今後ますます注目されていくでしょう。

日本に住みながら茶の湯の文化を知らずして「お茶」は語れない、と私は個人的にも考えています。
茶道というと堅苦しく構えがちですが、森下先生はそんな先入観を払拭して、茶の湯を身近に引き寄せてくださる方だと思います。
この機会に初心者の方も、茶道の心得のある方もご一緒に森下先生と素敵なひとときを過ごしませんか?

●日時:5月30日(土) 13:30~15:30

●会場:横浜山手 大佛次郎記念館 (みなとみらい線元町・中華街駅下車徒歩8分)

●講義内容:「日日是好日~五感で季節を味わう」

季節の和菓子や茶花を通じて、茶道の愉しみをお話する講座です。
茶道の経験はないけれど興味があるという方、ご参加ください。
服装は自由ですが、会場は和室です。
畳に座っていただきますので、短いスカートやきついパンツは不向きかと思います。
脚が痛くならない服装でお越しください。 (森下先生よりのメッセージ)

●会費:7,000円

●定員:20名(うち、若干名募集)

●ご参加お申し込み締切:5月22日(金)

●お申し込み方法:lixiangchake☆gmail.com 宛てメールにてお申し込みください。
           (☆を@に置き換えてご送信ください)

追記:Gmailの不具合か、メールが届かないことがあるようです。
   いただいたメールには二日以内には必ずお返事を差し上げておりますので、
   もし返信が無い場合はメールが届いていないことも考えられます。
   お手数ですが、再度 chosi☆goo.jp (☆を@に置き換えてご送信ください)宛てにメールをお願いいたします。




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新緑の白鳥庭園にて  ~瀬戸・多治見・名古屋ツアー その4

2015-05-07 | 茶旅
翌日5月2日もよく晴れた一日でした。

ホテルをチェックアウトして名古屋お約束のモーニングセットを
シャポーブラン」にていただきました。
パンやサンドイッチがバイキング方式で食べ放題。
やっぱり餡トーストは美味しい♪


この日向かったのは白鳥庭園
熱田神宮ほど近く、水の風景を生かした美しい日本庭園です。



庭園の中央に位置する清羽亭で春のこの季節に行われるのがさつき市民茶会です。
今年は日替わりで5月2、3日がロ・ヴーさんによる中国茶『春山夏山』の席、
5日は裏千家のしょうぶの席、6日は表千家によるさつきの席でした。

渡り廊下に設けられた待合に座っていると
豊かな時間の流れを感じます。
蘇州や杭州の庭園でも感じたような、静寂と風雅。
人の手によって作りだす自然美は文人趣味に通じています。



茶会がいよいよ始まりました。

北宋の山水画家・郭煕の七言絶句の一節、
「春山淡冶而如笑」から、春山笑う、をテーマにしています。

日差しは夏のように強かったのですが、
清羽亭の中は涼しい風が通り、まだ春の名残を感じます。

2日は春、3日は夏を取り上げ、
春から初夏への季節の移ろいを表現しているそうです。



お茶は福建省産の黄金桂。
お菓子は瑞々しい「仙桃」。


20名の立礼席で10時から30分ごとに一日12回茶席を設けるというスケジュールですので、
準備も当日の水屋も大変だったことと思います。

ロ・ヴーさんがこの市民茶会を担当するようになって7年、
最初はお抹茶世界の壁が厚く、いろいろ大変なこともあったようですが
大勢の皆さんに中国茶の雰囲気を知ってもらえる素晴らしい場と機会であると思いました。
今後の活動のヒントをいただいた気がいたします。


今回茶会に参加させていただくにあたり、
茶会のスタッフを務めた茶友の白米さんに大変お世話になりました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ロ・ヴーの岩崎さん、小池さんにも久しぶりにお会いできて嬉しかったです。
素敵な茶会をありがとうございました!
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暮らしの美 ~瀬戸・多治見・名古屋ツアー その3

2015-05-06 | 茶旅
だんだんと日も傾き始めてきたので、
中尾さんご夫妻にお別れを告げ、多治見に向かいました。

瀬戸から多治見は小一時間の距離。
憧れの「ギャルリももぐさ」へ。

虎渓山永保寺をまず目指して、
山道からももぐさに入る目印を見逃さないように、
と中尾さんに教えていただき、
今回はナビさんのオススメを振り切って
うらりんナビで無事たどり着きました。

山里の中に佇む美しい古民家。
新緑の美しさはたとえようもなく、
何処か懐かしい日本の原風景がベースにあります。
そこに安藤さんご夫妻の洗練された現代的なエッセンスが加わったような素敵な空間です。

最近は中国や台湾からのお客さまも増えているそうですが、
大人気の安藤さんの器を買えると言うだけでなく、
この空間に身を置くだけでも来る価値は十分あるという気がします。

土間で靴を脱ぎ、荷物を預けて畳の間にあがると
ちょうどミナ ペルホネン+百草展をやっていて、
衣料品、小物、安藤雅信さんの器とのコラボ作品、安藤明子さんのサロンとのコラボ作品など、見所たくさんでした。


安藤さんが時間を作ってくださって
ももぐさカフェで少しお話をしました。
現在企画進行中のプロジェクトについても少し先が見えてきました。

多治見在住の茶友Wさんも駆けつけてくださって、合流できました。
お茶のお仕事をするようになってから全国各地にお茶関係の友人や知人ができたことが
私にとっては何よりの宝物です。

多治見を出たのは夜7時過ぎ。
すっかり日も暮れてしまいましたが、
帰りはWさんが高速入り口まで先導してくださって
その後は名古屋までスムーズに走ることができました。
レンタカーも無事に返却。

夕食は「矢場とん」で味噌カツ丼を食べ、
長い一日が終わりました。




ミナ ペルホネンのブックカバーを買いました!
可愛くてお気に入り♪
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いつかは、寶々 ~瀬戸・多治見・名古屋ツアー その2

2015-05-05 | 茶旅
さて、気を取り直して旅を続けましょう。

待ち合わせの駐車場で中尾郁夫さんのお姿を見つけたときはホッとしました。

これからいくつかの展覧会を控えていらしてお忙しい時期だったので、
工房はまたの機会ということで
まずはご自宅の茶室に案内していただきました。

奥さまの淹れてくださる文山包種茶と蜜香烏龍茶が美味しくて、
身体に染みわたります。

中尾さんご夫妻とは1年半ほど前に台北で共通の友人を介して知り合い、
その後東京での個展で作品を拝見して、すっかりファンになりました。

磁器製の茶器としては最高級のものだと思います。
日常使いというよりは、いわゆるハレの時にお披露目したくなるもの。

これまで最高級の磁器製茶器として君臨していた
景徳鎮の小雅窯、台北の暁芳窯は中国人購買力のUPと値段の高騰で
私たちには既に手の届かない物になってしまいました。
価格の問題だけではなく、発注も簡単にはできなくなっています。

中尾さんの茶器は価格から言えばやはり気軽に購入できるものではありませんが、
日本での展覧会に行けば作品に会うことができます。



ルハンさんも話していましたが、
何よりも中尾さんご自身が中国文化に造詣が深く、
日頃から台湾出身の奥さまとご一緒に
台湾茶に慣れ親しんでいらっしゃることが作品に生きています。

ひとつの茶器を完成させるまでには
様々な茶器を試し、バランスを考え、茶味への影響を考えて、研鑽を積まれています。

もう既に北京や台北でも注目されていらっしゃいますので、
ぼやぼやしていると今より手が届かなくなるかも?

私はいつかはお金を貯めて茶器セット一式と
可愛らしい寶々(パオパオ)がモチーフの五彩香炉を購入したいと夢見ています。
問題はその「いつか」がいつになるだろう?ってことですが。
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瀬戸の神現わる ~瀬戸・多治見・名古屋ツアー その1

2015-05-04 | 茶旅
毎年春と秋に名古屋の白鳥庭園で中国茶専門店「ロ・ヴー」さんによる茶会が開かれます。
FBでの告知を拝見する度に一度行ってみたいと思いつつ、
いつもは5月3日の祭日開催でさすがにGWの真ん中は動きにくく見送っていたのですが
今年は5月2日にあるというので、思い切って行ってみることにしました。

せっかくの機会でしたので、
以前から訪問したいと思っていた瀬戸の作陶家中尾郁夫さんと
多治見の安藤雅信さんにも連絡を取ったところ、
お二人とも個展前のお忙しい時期にも関わらず時間を割いていただけることになりました。
旅は道連れ、うらりんさんルハンさんをお誘いしてルハンさんのお母さまも加わって4名で一泊二日の瀬戸・多治見・名古屋ツアーにでかけてきました。

5月1日の午前の新幹線で名古屋駅に到着、
駅前でレンタカーを借りてそのまま瀬戸へ。

運転できるのは私一人だし、全く初めてのルートだし、
何人かに名古屋の道は大変と聞いていたので若干不安もありましたが
運転は嫌いじゃないのでドライブ気分で出発。

しかし!問題は名古屋の道ではなかった。

 ここからはお茶の話ではありません。
 おまけに長い(笑)。
 その1は駄エピソードです。スミマセン。

運転しやすいコンパクトカーを指定、
借りたのは日産のNOTEでした。
ホンダのFITかトヨタのヴィッツかマツダのデミオあたりが同クラスでしょうか。

最初から備え付けのナビがいまひとつでした。

高速を乗り継いで行くつもりだったのですが、
ナビさんは下道をがんがん押してくる。
時間的には高速も下道もそれほどの差はなかったので、ナビの通りに行くことに。

下道はほとんど一本道で難しいこともなく、
ひどい渋滞もなかったのですが、
やはり時間的には予定より30分ほど長くかかりました。
途中中尾さんにお電話をいれるとご自宅の近くの道は細いので気をつけてください、とのこと。

いよいよあと5分くらいというところでナビさんが細い坂道を指定しています。
車一台がやっと通れるくらいの道。

きっと、このあたりが細いと注意されていたのかしら、と
そろそろと登って行くと、小高い丘を切り開いて住宅地にしたような地形で
本当に細い道がくねくねとしています。

途中「Uターン禁止」と書かれた札が何本も立っていたけれど、
どこにもUターンできるような場所は見当たらない。
その時点でこの先はキケンなのだと察知してバックすべきだったのかもしれません。

登り切ったあたりは右が石垣、左は崖になっていて、一番道が細くなっている場所はゆるいカーブです。
道の先を見ると家の駐車場に軽自動車が停まっているので車は通るのでしょうが、軽自動車がやっとという感じ。

それでももう坂道カーブをバックして降りるのも大変だし、
何とか進もうとうらりんさんに降りてもらって誘導を頼みましたが
進めば進むほど深みにはまっていきます。

気がつけば右側の石垣と車の間はわずか1センチほどになっていて、タイヤは既にキューキュー擦っています。
もう前にも後ろにも動けない。
左側に少し切って進まないともうアウト。
でもうらりんさんは左は崖で危ない、とオロオロしています。

「崖に落ちるよりはもう擦ってもいいわ!」と叫んだ私は
運転席側からはもうドアが開かないので、
助手席側から降りて前のタイヤの位置を確認してから前に進もうと覚悟を決めました。

・・すると、前方から地元の方と思われる女性が歩いてきました。

私が立ち往生していると見て取るや
前のタイヤの位置と崖の位置、右側の石垣と車の位置を確認しながら

「大丈夫!そのまま少し左に進んで」
「大丈夫!そこで右に切って!」
「大丈夫!もうそのまま真っ直ぐ!」

このときほど「大丈夫」という言葉に全てをゆだねた時はなかったかもしれません。

後でうらりんさんとあのおばさまは地上に舞い降りてきた神さまに違いない、と話しましたが
本当に救世主現わる、あの誘導がなかったら確実に車には悲惨な傷がつき、
その後の旅は残念なものになっていたことでしょう。

おばさまに行きたい場所を話すと、坂を登ってこなくても、
もう一本向こう側に普通の道があるというではありませんか。
「ナビでしょ?」と頷いていらしたので、
きっとこんな目にあった旅行者は私だけではなかったのかもしれません。

とりあえず事なきを得て、無事に中尾さんとの待ち合わせ場所に到着。

・・が、よほど気が動転していたのか、
私は車のイグニションスイッチがハンドルの左側にあることに気付かず
ずっと右側にあるアイドリングストップスイッチを押して、エンジンが止まらない、と
レンタカー屋さんにまで電話をして最後の最後までハプニング続きでした。

気をつけよう、細い坂道と左側のスイッチ・・・。

(写真は瀬戸の里山からの風景)




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