神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

ブログへのご訪問ありがとうございます


千葉県松戸市にて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

教室内容、お問い合わせはHPをご参照ください

Instagramにて教室風景やお茶のある風景を随時UPしています
よろしければフォローをお願いいたします!

★Facebookページ「中国茶・台湾茶ファンの集い」を作りました
Facebookのアカウントをお持ちの方、いいね!を押して、情報をシェアしてください♪

★サロンへのお問い合わせ、お申し込みのメールには一両日中に必ずお返事を差し上げています
こちらからの返信が届いていない場合は、お手数ですが再度メールをお送りくださいますようお願い申し上げます

★ブログランキングに参加しています
よろしければ、一日ワンクリックお願いいたします♪

テイスティング会 九壺堂祭り

2018-08-29 | 自宅サロン
台北の老舗茶荘「九壺堂」の未開封のお茶も貯まってきたので
九壺堂ファンの皆さんと一気に味わいたいと思い、
8月22日と29日に「第一回ティスティング会 九壺堂祭り」を開催いたしました。

九壺堂のセン老師と言えば焙煎の名士。
茶壺コレクターとしても有名。
私の心の師でもあります。

この猛暑の中、1種類の清香高山茶、5種類の焙煎烏龍茶、1種類の紅茶を飲み続けるという
苦行にも似たテイスティング会になりましたが、
焙煎茶の経年変化や焙煎の軽重の違い、伝統式の深みを味わうことができました。

ご参加の皆さま、ありがとうございました!
スペシャルティ茶葉をご提供くださいましたMさまにも深謝申し上げます。

■茶譜■

拉拉山四季 有機 2018春

桃下焙火(拉拉山) 2015春

清鳴(凍頂) 2017春

聖妙(凍頂) 2018春

Specialty1 鳴泉(凍頂) 2018春

Specialty2 九壺春 2018春 

拉拉山紅茶 有機 2016夏
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第14回地球にやさしい中国茶交流会のお知らせ

2018-08-28 | 茶にまつわる文化・芸術
年に一度のお茶好きのためのお茶好きによるイベント「地球にやさしい中国茶交流会」、
今年は第14回を迎え、9月29日(土)と30日(日)に
東京浅草の東京都立産業貿易センター・台東館で開催されます。

ティーマーケットでは茶葉、茶器、グッズなど買えるほか、試飲のできるお店もあります。
ワンコイン茶席・ツーコイン茶席は当日茶席券を購入し、茶席に着いてお茶をいただく仕組みです。
その他、茶席イベント、テイスティングイベント、各種セミナーなど催しも盛りだくさん。
自由に茶器を持ち込んでお茶を飲める交流スペースもあります。

マーケットの充実とサービス向上のため、今年から入場料を設けるそうです。
1日券は1,000円、2日券は1500円となります。
入場券は当日購入のほか、公式サイトから事前に申し込むこともできるようです。

詳しくは「地球にやさしい中国茶交流会」の公式サイトをご参照ください。
https://ecochakai.jp/

********

前回のブログ記事「私たちの『茶味的麁相』」でもお伝えしましたが、
新刊『中国茶のこころ 茶味的麁相』を記念して
うらりんさんゆいさん、私の3名が29日にセミナー、30日にイベント茶席を開催いたします。

☆9月29日(土) 13:30~15:00
セミナー「新刊『中国茶のこころ』と茶家十職の世界」
於:地球にやさしい中国茶交流会 セミナーA会場(2階A会議室)
翻訳編集チームから見た茶人李曙韻氏と彼女の世界観を未公開写真を交えながらご紹介します。

☆9月30日(日)
第1回 11:00~12:00 / 第2回 13:00~14:00 / 第3回 14:30~15:30
※同一の内容で3回実施します。
ミニイベント「茶席『中国茶のこころ』〜泡茶の変遷」
於:地球にやさしい中国茶交流会 イベントA会場(4階メイン会場内左側奥)
本書では淹れ方や茶器の変遷に多くのページを割いています。
淹れ方の違いを楽しんで頂ければと思います。
淹れ手は翻訳編集チームの三名が務めます。

お申込みの受付は、「地球にやさしい中国茶交流会」の公式サイトから、
2018年8月29日21時よりスタートします。

会期中は、書籍販売ブースで新刊の販売もしております。

皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私たちの『茶味的麁相』 Vol.5

2018-08-18 | 茶にまつわる文化・芸術
うらりんさんと菅さんにバトンを渡した後も更に細かい作業が続いていましたが、
長かった地道な仕事ももうすぐ終わりを迎えようとしています。

日本版のタイトルは『中国茶のこころ 茶味的麁相』に決まりました。
最初に聞いた時はピンとこなかったのですが、
「中国茶」という言葉はやはり欠かせませんし、
ひらがなの「こころ」には柔らかさと親しみやすさと懐の深さが感じられます。
いいタイトルだと思います。

こうして“私たち”の『茶味的麁相』は
中国茶のこころ 茶味的麁相』として9月21日に角川書店より出版される運びとなりました。


出版を記念してイベントも多数企画しています。


まずは9月29日(土)と30日(日)に東京・浅草で開催される「地球にやさしい中国茶交流会」に参加いたします。
広州からメイン翻訳のゆいさんが一時帰国してくれて、うらりんさんと私の3人が揃います。

29日は13:30~15:00に「新刊『中国茶のこころ』と茶家十職の世界」と題し、セミナーを行います。
本のご紹介だけでなく、著者李さんとお会いした時のエピソードをお話したり、
本には収めきれなかった「茶家十職」の茶席写真をプロジェクターを使ってお見せする予定です。
「茶家十職」のオリジナル茶もお出ししたいと思います。

30日はイベントスペースにて「『中国茶のこころ』~泡茶の変遷」と題し、
うらりんさん、ゆいさん、私の3名が『中国茶のこころ』に掲載されている淹れ方で茶席を担当します。
1時間で2席座っていただく予定です。

両日とも8月29日から予約開始とのことです。
詳細が決まりましたら、またこちらのブログでもご紹介させていただきます。


10月5日(金)と6日(土)には銀座SIXの蔦屋書店で
安藤雅信さんのセミナーと、安藤さん、うらりんさん、私の3名による茶席を企画中です。

10月7日(日)、8日(月)は白金台にて
安藤さん、うらりんさん、私の3名が淹れ手となって、出版記念茶会を行います。

蔦屋も白金台もお菓子はここのつさんにお願いする予定です。
どちらも詳細が決まり次第お知らせいたします。

本もイベントもどうぞよろしくお願いいたします。

(完)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私たちの『茶味的麁相』 Vol.4

2018-08-16 | 茶にまつわる文化・芸術
チームが結成されてから最初の2年はスローな歩みでした。

その間にゆいさんが家の事情で広州にお引越しされましたが、
今の時代、メールやチャットでやり取りできるのは助かりました。

基本的なゆいさんの翻訳は最初の一年でほぼ完了していましたが、
その後の作業はなかなかスッキリとは終わりませんでした。
文章の練り直しだけでなく、訳注を作成したり、引用文の出典を調べたり、
次から次へと見直すことが増えていきます。


2年近くが過ぎた頃、安藤さんが奔走してくださり、出版社の目途がつきました。
KADOKAWAのIさんが担当でついてくださることになり
本のスタイルやページ数などが決まりました。

本格的にターボがかかったのは装丁デザイナーが決まってからでした。
安藤さんのご紹介で菅渉宇さんが引き受けてくださることになりました。
菅さんは茶の湯を嗜まれ、中国茶にも興味を持って取り組んでくださいました。


私自身の仕事が一番大変だったのはここ一年の秋から春にかけてだったかもしれません。

中国語を日本語に翻訳すると、文字数は1.5倍にはなってしまいます。
ページ数の関係から日本版では採用しない部分を抜き出し、
文章もできるだけ無駄を省くようにリライトしました。
それでも何度チェックしても、これでいいのだろうか?という不安が残ります。

菅さんがPDFで文字と写真を入れ込んでくださると本の体裁ができてきて、イメージも膨らみます。
そうなるとますます内容の粗が見えてきました。

ちゃんとした本になるのだろうか、と自信をなくしていた頃、
今年のお正月時代劇ドラマ「風雲児たち~蘭学革命篇」を観ました。

 江戸中期、史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ前野良沢と杉田玄白のお話です。
 長崎に留学し、オランダ語を学んだ前野良沢が中心となって翻訳を進めますが、
 完璧を目指す良沢は何度も何度も書き直しては悩み、書き直しては悩み・・・
 このままでは解体新書が世に出るまでには何十年もかかってしまうと思った杉田玄白はフライング気味に一部を発表。
 結局刊行された「解体新書」には良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなりました。
 それは良沢が自分では納得のいっていない解体新書に自分の名前を載せるのを拒んだためでした。

このドラマを観て、翻訳の難しさを共感すると共に、
どこかでGOサインを出さないとキリがない、というのも理解しました。

担当のIさんからの指摘もあり、
その後もう一度中国茶の初心者でもわかりやすく読みやすいように心掛けて全体をリライトしました。
声に出して読み、引っ掛かりがないかどうかを確かめながらの作業でした。

私の主要な仕事は終わり、あとは編集と校正に委ねることになりました。



(Vol.5へつづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私たちの『茶味的麁相』 Vol.3

2018-08-15 | 茶にまつわる文化・芸術
願いを叶えるにはまず口に出さなければ始まらない。
そして、一歩を踏み出し行動しなければ前には進まない。
そんなことを実感しています。

ゆいさんがブログで決意を表明してくれたこと。
北本のギャラリーまで出かけ、在廊されていた安藤さんとお話できたこと。

(余談ですが、安藤さんの個展、早めに出かけたにも関わらず
北本に到着した時は既に整理券が配られ、
お店に入ったときにはめぼしいものはほとんど売り切れていました

この二つの出来事が揃わなければ“私たち”のチームは組まれなかったでしょう。

安藤さんからご相談をいただき、私はすぐにゆいさんとうらりんさんに連絡を取りました。

李さんの本は茶の知識がなければ正確に訳すのはとても難しいと思います。
独特な言い回しや引用も多く、中国茶に詳しく、中国語ネイティブのゆいさんは適任でした。

そして、「人澹如菊」「茶家十職」のことを知っている人がいるかどうかも鍵となります。
茶会に何度も参加し、李さんの生徒さんの知り合いも多いうらりんさんは編集者としての経験もあり、欠かせないと思いました。

私の役割はゆいさんが訳してくれた文章をこなれた日本語にすること。
中国語を日本語に訳した場合、どうしても漢文調の文章になりやすくなります。
それを客観的な立ち位置から原書のニュアンスから離れずに文を整えていくのが私の仕事でした。

李さんとのパイプが太く、出版関係にも知り合いの多い安藤さんが監修を務めてくださることになりました。

どうせなら出版までを視野に入れていこう、と“私たち”のプロジェクトは発進しました。


(Vol.4へつづく)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私たちの『茶味的麁相』 Vol.2

2018-08-14 | 茶にまつわる文化・芸術
私が李曙韻氏と初めてお会いしたのは2014年6月、台北での「茶家十職」の茶会の時でした。
うらりんさんと台北旅行を企画中、偶然にも「茶家十職」の茶会告知を目にしたのです。

うらりんさんは10年以上前に李さんが日本の中国茶教室の招待で来日した際の講座に参加し、
その時から「李さんの後ろを追いかけてきた」というほどの李さんファンです。
既に「人澹如菊」時代の茶会にも何度か参加し、
そのお話を伺って、私も一度は参加してみたいと思っていました。

その時の茶会の様子はブログ記事にUPしています。

その頃は李さんは既に北京を本拠地としており台北には年に数回来るだけになっていましたが
うらりんさんのコネクションで台北の李さんのお弟子さんたち何名かとお会いすることができました。
この時から私にとって『茶味的麁相』の茶の世界が身近なものとなっていった気がします。


振り返れば2014年は“私たち”にとって節目となる年でした。

12月に茶友のゆいさんがブログ「茶語花香」で
『茶味的麁相』に感銘を受け、翻訳してみたい、と書かれているのを読みました。

時を同じくして、埼玉で開かれた安藤雅信さんの個展に出かけました。

安藤さんにお会いするのはその2年前に千葉の大網で開かれた個展以来でしたが、
当時は中国茶の茶器は李さんに依頼されて作っているけれど、
中国も台湾もまだ行ったことがない、とおっしゃっていました。

それが埼玉でお会いした時には「いいところで会った!」と言わんばかりの高揚ぶりで
前月に初めて訪れた北京のお話をしてくださいました。
「茶家十職」を始め、北京で目にした中国茶の世界に衝撃を受けたのだそうです。

そして数日後にメールをいただきました。
李さんの『茶味的麁相』を日本語で是非読みたいのだけれど協力してもらえないだろうか、
というご相談でした。


(Vol.3につづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私たちの『茶味的麁相』 Vol.1

2018-08-13 | 茶にまつわる文化・芸術
4年近く取り組んできた『茶味的麁相』の翻訳と編集作業が終わりに近づいてきました。
この本への想いを少しずつ記録して行こうと思います。

『茶味的麁相』は中国茶の世界に常に新風を吹き込んでいる茶人・李曙韻氏が
2011年に台北で出版したエッセイ本です。
その後北京に居を移した李氏は2013年に同じ内容の簡体字版『茶味的初相」を上梓します。

この本については拙ブログでも記事にしたことがあります。
2012年末に台北で購入し、2013年3月、病気療養の折に読んだ感想です。


読んでみてまず印象的だったのは、
中国茶の茶事に携わる人への解説書でありながら、
とても文学的であり、哲学的であるということ。

明代・清代の茶書の引用も多く、茶を愛した文人たちのエピソードにも言及しています。
日本の茶文化やその歴史にも造詣が深く、日本の民芸運動の影響も感じます。
茶席写真もとても美しく、それまでの中国茶の本とは一線を画す芸術性を感じました。

そして、私がこの本で最も引き込まれたのはその根底に流れる精神性でした。

どんなことでも道を極めようとすれば、それなりの修行あるいは修練が必要です。

李氏は茶を人生の志と決め、茶文化の復興と普及に尽力されてきました。
茶に対する思いと茶人であることの覚悟がこの本には終始一貫して綴られています。

そのぶれない姿勢は日本の茶の湯や煎茶道だけではなく、全ての芸道に通じるところがあると感じます。



(Vol.2へつづく)








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年のコラボ茶会「三◯物語」

2018-08-03 | お茶会
暑中お見舞い申し上げます。

毎日「暑いですね」としか挨拶していない気がします。
が、暑いですね。

皆さま、どうぞご自愛くださいませ。


少し先のことになりますが、
うらりんさん上海小町さんとの
コラボ茶会「三◯物語」の日程が決まりましたので、お知らせします。

12月8日(土)になります。
場所はお馴染み、稲荷町の「東京松屋」さんです。

テーマ、時間、申し込み方法などの詳細が決まりましたら
またブログなどでお伝えしたいと思います。

今年は第九回目となります。

淹れ手のメンバーが変わらず続けられてきたというのは
いいご縁に恵まれたと同時に
素敵なお客さまに支えていただいたということです。
本当に有り難いことです。

今回は原点に立ち返って取り組みたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする