ANOMAの恒例新茶会に行ってきました。
高知の
バンブー茶館の店主、かめきちさんが中国で買い付けてきた鳳凰単叢、安渓鉄観音、武夷岩茶の春茶をいただくお茶会です。
毎回とっても珍しく貴重なお茶を飲ませていただける、まさに「一期一会」の茶会!
メンバーは顔なじみも多く、和やかな雰囲気の中、ひたすらガンガン飲んでいきました。
本日の茶譜は
烏東老叢芝蘭香単叢
烏東蜜蘭香単叢2号
粒々香蘭花型
名叢半天腰
烏東獅頭黄枝香単叢
鳳凰青胡苦茶
粒々香緑香型
烏東群体単叢
城門単叢
肉桂王美女香
烏東蛤古撈単叢
(東の字は[山東]、叢の字は[木叢]が正式な漢字です。)
どれも素晴らしいお茶でしたが、この中でベスト3を選ぶとすれば
私は 烏東蛤古撈単叢
名叢半天腰
粒々香緑香型 でしょうか。
烏東蛤古撈単叢は香気成分が62種類含まれるという、大変貴重な単叢です。
確かに乳香も果実香も花香も感じられるような。
後味はすっきりしているのですが、のど元から口の中への回香がものすごくて感動もの。
名叢半天腰は清香に近い武夷岩茶で、とても上品な味と香りです。
もうひとつの岩茶、肉桂王美女香も美味しかったのですが、
こちらは火入れがほとんど無く、複雑な香りで、名前の通り美女に惑わされる感じ?でした。
粒々香緑香型は清らかで甘さもあり、ずっと飲み続けていたいような味わいでした。
もちろんこの4種にとどまらず、黄枝香単叢も
「ああ、これが鳳凰単叢の基本形なのね」と納得の味でしたし、
群体単叢も乳香から果実香へと変化していく楽しさが味わえました。
また、今日の別の目玉としては鳳凰青胡苦茶が挙げられます。
茶葉の香りはちょっと変わった単叢?くらいの印象なのですが、
淹れてみると一煎目はサザエのワタ?というような苦さで、
煎を重ねていくとその苦さも心地よくなっていくから不思議。
でも気が付くと口の中は苦味がしっかり蓄積されています(笑)。
今日は比較的ゆったりとかめきちさんにもお話を伺えて、とても参考になりました。
鳳凰単叢は奥が深い・・と改めて感じた初夏の夜でありました