神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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中秋節のお茶会

2008-08-31 | お茶会
香港の新星茶荘にお勤めの石津さんの開催する「香港のお茶を楽しむ」茶会に参加してきました。
場所は茗荷谷の茶楽ルーム
今回のテーマは「中秋節のお茶会」です。

最初に今年の緑茶をいただきました。
安吉白茶
太平猴魁
どちらも美しい茶葉で、味もしっかり目。

次は安渓鉄観音と黄金桂の掛け合わせ、金観音の飲み比べ。
鉄観音の木に黄金桂を接ぎ木したもの。
上海のお茶屋さんVS.香港の三思堂
結果は明らかだったんですが、どちらが美味しかったかはここでは内緒にしておきましょう(笑)。
また、この飲み比べの参考とするため、
黄金桂と安渓鉄観音もそれぞれ飲ませていただきました。

最後は普洱茶二種の飲み比べ。
2000年大黄印青餅
2008年朝黒陽春青餅
どちらも新星茶荘で購入可。
2000年のほうはさすがに2煎目くらいまでは青さを感じますが、
その後はかなり飲みやすく甘さが出てきます。
8年でもこのくらい熟成が進むのですね。
2008年は今年の青餅とは思えないくらい刺激が少ない。
若い青餅独特の牧草のような香りはありますが、スルッと喉越しもいい。
すぐにでも飲めるような製法と茶葉を使っているのかな?

お茶請けは香港製ハス餡と塩卵の月餅、ニンニク味の落花生、甘栗(以上、香港の中秋節でよく食されるものだそうです)。
その他、もろもろ。

来た時は青空だったのにお茶会中はいきなりの大雨、
それもお開きになった頃には上がり、
夏の終わりの気まぐれなお天気に影響されることもなく
お茶をいただきながらお茶請けをつまみ、和やかな雰囲気でおしゃべり、
ゆったりしたいいお茶会でした。
コメント (6)
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単[木叢]に酔いしれる

2008-08-26 | 烏龍茶(中国茶)
基本的に引きこもりがちな私であるが、
ブログをやっているお蔭で
ありがたいことに新しい素敵な出会いが時々舞い込んでくる。

このブログの以前の記事に書き込みをしてくださった“茶農”さんと
品川の「春風秋月」のスペースをお借りしてミニ茶会で初顔合わせの機会を得た。
茶農さんが中国で作っているお茶をいただきながら
中国茶を取り巻く現状についていろいろお話を伺った。

まずは迎茶さんで飲んでとても気に入った野生紅茶をいただく。
迎茶さんでは磁器の茶壷でいただいたが、今回は紫砂壷で。
やっぱりこの紅茶、好きだわ。

その後は鳳凰単欉を何種類か飲ませていただいた。
面白かったのは、同じ作り手が同じ品種、同じ日に摘んだ茶葉で
ひとつは一般的に使用されている機械を使った製法のもの、
もうひとつは伝統的な完全手工で作ったもの、
この二つを同時に同じ条件で飲み比べてみたこと。

左が機械製法、右が手工。
それぞれ5gずつ。
写真が暗くてわかりにくいが、
機械のほうが撚りがきつくて嵩が小さい。
一煎目では機械のほうはふわっと香りが立つ。開くのが早いようだ。
しかし味のほうは最初から既に手工のほうが奥行きがある。
煎を重ねると香りも明らかに手工のほうが持続力がある。
五煎ほど飲んだ後に双方の茶葉の香りをかぐと
機械のほうは単一な香りであるのに対し、
手工のほうは香りの種類に幅がある。

茶葉の仕上がりは機械のほうが撚りもきつく、美しく見えるし、
単独で飲んだなら十分美味しい。
市販されてもかなり高級の部類に入るだろう。
でも比べて飲んでみると手工の美味しさには全く敵わない。

手工は手間も労力もかかり、その分値段も上がり、かえって売りにくい商品となる。
今では伝統的な手工を継承している農家はないに等しいと言う。
目の前に便利な機械があって、そちらで作った茶葉のほうが売りやすいとなれば
それを使わないという手はないのが道理。
でもこうやって比べて飲んでみると、体が求めるのはやはり美味しいほうのお茶だな、と実感する。
お茶が発する‘気’も違うように感じるから不思議だ。

茶農さんはご自身が飲みたいと思うお茶を作ると言うスタンスで活動されている。
これからもどんなお茶がいただけるのか楽しみである。
コメント (4)
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国産烏龍茶

2008-08-23 | その他のお茶
夏も確実に終わりに近づいていることを実感する涼しい一日、
昨日届いたばかりの中井製茶場のウーロン茶を開けてみた。
京都和束町で無農薬有機栽培の煎茶、抹茶を作っている中井通夫茶師が、
台湾で製茶法を学び、台湾から機械を導入して
日本の品種で毎年7~8月に作っている国産ウーロン茶。

品種、土壌、気候の違いは大きい。
どうしても香りや味わいは台湾の青茶には敵わない、と思う。
しかし、後味の爽快さは台湾の青茶にも大陸の青茶にもない個性だ。
和食とも合いそう。


磁器の小さめの茶壷。
ひとつ持っていると重宝する。
コメント (2)
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木柵鉄観音老茶

2008-08-10 | 烏龍茶(台湾茶)
いよいよ北京オリンピックが始まった。
いろいろと不安材料は多いし、実際に事件も起こってしまっているが
何とか無事に終えて欲しいと思うばかりである。

チャン・イーモウが総監督の開会式は彼の最近の映画の集大成とも言えるような演出で、
人とCGとワイヤーとカネをふんだんに使った打ち上げ花火だった。

これは中国が国の威信をかけ、世界に自国の存在をアピールするためにぶち上げたと取る向きもあるだろうが、
(まあ、実際そうなんだけど)
私は中国人の気質とも言うべき「誠心誠意款待客人(誠心誠意客人をもてなす)」精神の表れでもあると思っている。

中国の人たちは客人をもてなすのが好きだ。
少なくとも私が出会った人たちは、皆そうだった。
それは中国でも香港でも台湾でも一緒。

5月に行った台北旅行記でも書いたが、
猫空の「張廼妙茶師紀念館」を訪れた時、20年ものの老茶を出してくれた。
お茶屋さんに行って、老茶を振舞ってくれたら、きっとそれは最大級のもてなしであると思う。
そのことは悠久の歴史を誇りとし、古き良きものを愛する中国の伝統と無縁ではない。
(オリンピック中継で変貌した北京の街並みを見ると、その伝統も風化しつつある気はするが)


重焙煎の青茶を入れる時に使っている茶壷はこれ。
これはどちらかと言えば4~5人用。
1人~2人の時はもう少し小さめのタイプを使っている。
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工夫紅茶が美味い!

2008-08-05 | 紅茶(中国茶)
このところ立て続けに美味しい中国紅茶をいただいた。
そのどれもが緑茶を作っている品種をそのまま工夫紅茶の製法で作ったもの。
特に芽の部分を使った金毫が多いタイプは甘くて美味しい。
後味も渋味やベタツキ感がなく、すっきりしている。

中国の工夫紅茶と言えば祁門紅茶が有名だが、
スモーキーな香りが苦手とする人もいる。
私もどちらかと言えばスモークしていないタイプのほうが好き。
それから好みとしては、少し前に流行った滇紅(雲南紅茶)よりも
小葉種や中葉種で作った紅茶のほうが私は好きだ。

去年杭州で購入した九曲紅梅、
XiangLeのサロンでいただいた坦洋工夫(写真)、
先日飲んだ安徽省の野生紅茶、
そして数年前にいただいた碧螺春紅茶(紅螺春という呼び方も)など、
感動するほど美味しかった。
でもほとんど一期一会。

残念なことに中国ではこれらの工夫紅茶はどんどん生産量が少なくなっているらしい。
手間もかかるし、国内であまり需要がないから仕方ないのかもしれないけれど。
頑張って作り続けて欲しいものだが・・・。
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「野生緑茶・野生紅茶」の会

2008-08-04 | お茶会
世田谷奥沢の「迎茶」さんが毎月開催している日曜茶会に初めて参加。
今月のテーマは「野生緑茶・野生紅茶」の会

安徽省六安にある五つの山から摘み取った野生の茶葉を使って昔ながらの製法で作った緑茶。
まず去年のものと今年のものを飲み比べる。(上の写真は今年のもの)
去年のものは一年たっているとは言え、まだまだ美味しく、まろやかになっていた。
今年のものは最初は少し青さを感じるが、煎が進むと甘みが出てきて、一日中飲み続けられそうな持久力がある。
ものすごく滋味のあるお茶だけれど、グラスにいれっぱなしでも全然苦味が出てこない。



こちらは同じ茶葉で作った野生紅茶。
香り高く、甘くて美味しい。ちょっと感動。

これは数量限定のため、販売はしていない。
残念。でも販売したとしても手が届かない値段だろうなあ。

今日飲んだようなお茶は希少だし高価だし、なかなか普段は飲めないが、
この力強さと滋味が体の隅々まで行き渡るような感覚がして、
お茶が薬として用いられていた歴史を思い出させられた。
コメント (2)
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