神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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安渓鉄観音

2005-08-28 | 烏龍茶(中国茶)
まだまだ蒸してはいるけれど、ほんの少し気温も下がり、何とはなしに秋の気配を感じるようになってきた。
トンボも飛び始めたし、セミの声も心なしか弱弱しい。

やっと空調をかけずとも暖かいお茶を楽しめる季節になってきたかな。
秋に飲むお茶と言えばまず思い浮かぶのが安渓鉄観音。
何だかむしょうに飲みたくなって茶葉棚をひっくり返してみた。

去年の12月にかめきちさんのところから買った「安渓粒粒香【蘭花香型】」がまだあったのを思い出す。
よーし、これを淹れよう。
いつもなら蓋碗だけど、今日は海風號で買った早期壷を使うことにした。
きっと美味しいに違いない。

あー、本当に蘭の花のような香り。
飲みながら、初秋の森林に囲まれた一角でくつろいでいる自分をイメージする。
自分は旅の途中で一服する女剣士なのだ。
もちろん武侠小説のお約束で、‘女扮男装’である。あはは。

とても清香なこのタイプ、ものすごーく好き、と言う人と、苦手、と言う人とはっきり別れるみたい。
私自身は焙煎を聞かせたタイプよりもこういう清香のほうが好き。
でも時々雑味が強く感じられるものがあって、あれ?と思うこともある。

本当に美味しいと思う安渓鉄観音に出会うのは結構難しい。
今年の秋はどんな出会いがあるだろう?楽しみ、楽しみ。
コメント (2)
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シ眞紅工夫

2005-08-26 | 紅茶(中国茶)
台風一過で蒸し暑い一日だった。
何となく中国紅茶が飲みたくなって、まだ封を開けていなかった
楽人居さんから購入した滇紅工夫(禮品)を引っ張り出した。

家で飲む紅茶はたいていが祁門かダージリン。
祁門は宜興の茶壷で、ダージリンはティーポットで淹れることが多い。
滇紅はどうしようか?迷うところ。

そこでふと思い立った。
違った淹れ方で飲み比べてみよう、と。
自分の好みも見つけられるしね。

ゴールデンチップの入った美しい茶葉(写真左)。
こんないい茶葉で飲み比べなんて贅沢だけど、
美味しくないと何通りもの飲み方でガンガンいく気にはならないじゃない?

宜興の茶壷、蓋碗、陶器のティーポットの3通りでやってみることにした(写真中)。
茶壷はXiangLe中国茶サロンで茶芸コースの修了証と一緒にいただいたもの。
中国紅茶専用にしている。
蓋碗は同じくサロンのガレッジセールで購入したもの。120㏄くらい入るかな。
ティーポットは暁芳窯で購入。
故宮博物院のレプリカデザイン。


まずは茶壷でトライ!
茶葉の量は一律4gとしたので、この茶壷には少々多目だったかな?
その分手早く抽出した。
かなり深みのある味わい(写真右)。
鼻に抜けるさわやかな香りも魅力。
後味は甘くとろみを感じる。

次に蓋碗で。
思いのほかすっきりしている。後味もさっぱり。
香りは茶壷の時よりも、フルーティさと酸味が増した気がする。
味も酸味がワントーン上がったような印象。
以前サロンでダージリンのF/Fを蓋碗で淹れていただき、
そのレモンのような香り立ちにびっくりしたけれど、
滇紅も茶壷のときと蓋碗のときとではかなり印象が違う。
これはもう好みの問題だと思うけれど、
今の季節は私はだんぜん蓋碗のほうが好きだ。
すごくすっきりしていてのど越しがいいんだもん。
冬になったら、また印象も変わって深みの出る茶壷のほうを好むかもしれないけれど。

最後にティーポットで。
想像していた通り、一番紅茶っぽく入った気がする。
コクと酸味と渋みがそれぞれバランスよく感じられる。
後味もさわやか。
ミルクティーにしても合いそう。

それにしても、茶器の違いでずい分印象が変わるものだと思う。
深みを味わいたいなら茶壷でまったりと、
普通にティーブレイクとして楽しみたければポットで、
すっきりと違った顔を味わうには蓋碗で。
たぶん、淹れる人が変わればまた違った結果が得られるのだろう。
ひとつのお茶でも味わい方は千差万別。
自分の好きな淹れ方を探してみるのもなかなか楽しい。
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夏のサロン 第四回

2005-08-24 | 烏龍茶(台湾茶)
XiangLe中国茶サロン夏期第4回目は、振り替えで
「わかりやすい中国茶」コースにお邪魔させていただきました。

私が以前このコースを受講した時はまだサロンが東銀座にあった頃でしたっけ。
講師も工藤先生ではなかったので、先生の初心者向けの講座は初めてです。
初心者とはいっても中国茶のことを知りたいと教室に来る方は
多少なりとも知識があって、既に中国茶が好き、というのが前提にあることが多いので、
全くの初心者はいないんですけどね。
今回のコースのメンバーも既に中国茶に親しんでいらっしゃる方ばかりのようでした。

今日は青茶がテーマ。
飲んだお茶は

文山包種茶 (台湾)
白毫烏龍茶 (台湾)
高山烏龍茶 (台湾)阿里山
武夷岩茶  (福建省)

どのお茶もそのお茶の特徴をしっかりと表現した質の高いものでした。
中でも白毫烏龍茶は香りも甘さもあって、バランスよく、久々に美味しい白毫烏龍茶を飲んだ、という感じ。

お茶をいただきながら、そのお茶にまつわる裏話などを伺います。
このへんのアプローチの仕方は一般的な中国茶の初心者コースとは違うところかもしれません。
サロンの中国茶への入り口は、例えて言えばカタログ的な中国茶の入門書というよりは
お茶を一章ずつのエッセイにまとめたような趣きがあります。
製法とか味わい方にももちろん触れますが、まず背景にあるお話から始めるんですね。
確かに知識が欲しければ、いろいろ市販されているお茶の本を読めば一通りのことはわかります。
それよりもお茶を飲みながら、そのお茶に関するエピソードを聞くことで、そのお茶に対するイメージを自分なりに拡げていく。
そして、自分の好きなお茶を見つけていく、そんな感じでしょうか。

こうやって、私たち生徒はますます中国茶の魅力にハマっていくわけですね。
(8月25日加筆)
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下関茶磚80年代

2005-08-13 | 黒茶(中国茶)
今月プーアール茶.comから届いたお試し茶は「下関茶磚80年代」。

下関茶廠で作られた熟茶です。

写真の通り、かなり硬く押し固められています。
これ、磚茶で買ったら、崩すの大変そうですね~

5g強を茶壷でいただきました。
軽く洗茶し、一煎目を淹れますが、なかなか茶葉が開きません。
水色も透明な赤茶色で、味もさっぱりして薄いです。
五煎目くらいからやっと本領発揮しました。

クセがなく、さわやかでちょっとだけスパイシー、とても飲みやすいプーアル茶です。
後味もすっきりしていて、万人受けしそうな感じ。
HPで藤本さんが書いていらっしゃる「雑味のない透き通った味わい」という言葉がぴったりくるお茶です。
質のいい茶葉を使った20年物の熟茶、というのはこんなに優しく上品なものなのですね。
暑い夏にも合うのど越しのいいお茶です。
(多分、冬になったら私はもう少しクセのあるタイプのほうを好むかもしれませんが。)

8~11煎目は冷茶にしてみました。
・・が、冷茶はもう少し個性の強いタイプのほうが美味しく感じるのかな?
ちょっと期待通りには行かなかったようです。
私としてはこのお茶はホットでいただくほうが断然美味しかったですね。
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雲南緑茶と雲南省の思い出

2005-08-10 | 緑茶(中国茶)
暑い、暑いと言っても冷茶ばかり飲んでいてはお腹に良くない。
夏バテを防ぐためにも暖をとらなくては。
こんな時はグラスでいただく熱いお茶が身体にしみわたる。

平田さんにいただいた新茶セット、緑茶はもうだいぶ消費していたけれど、まだ一回分ずつくらい残っていた。
なかでもお気に入りの二種類をいただく。

雲南紫芽(写真左)と雲南早春茶(写真右)。

紫芽は出来立てのプーアル青茶の香りと似た感じで、他の中国緑茶とはずい分個性が違う。
以前、サロンでいただいた普洱緑茶(野生大葉)も美味しかったが、これもいい感じ。
下関のプーアル沱茶も似た香りがするんだなあ。

早春茶はゆずのような柑橘系の香りがする、とても飲みやすいお茶。
お菓子と合わせたくなる美味しさだ。

雲南省の緑茶がこんなに美味しかったなんて嬉しい発見。
プーアルもいいけれど、緑茶にも注目だ。


雲南省と言えば、18年前に昆明に一度行ったことを思い出す。
一人で予約も入れずに行った気ままな旅。
昆明での目的は二つ。
石林を見に行くことと、昆成鉄道に乗ることだった。

石林には、駅から出ている一般向けの観光バスに乗ってスムーズに行くことができた。
昆成鉄道の切符は国際旅行社に頼めば一等寝台が取れるのはわかっていたが、手間とお金がかかりそうだし、
敢えて二日前の発売日に駅に並んで普通指定席を取った。

窓口の服務員は成都まで一枚、と言う私に向かって
「有没有回郷証?」とぶっきらぼうに聞いた。
一瞬何のことかわからなかった私は「はぁ?」という顔をした。
「ちっ!」と舌打ちした服務員は切符を投げて寄越した。
それはガイドブックに載っていた料金よりも遥かに安かった。
よく見ると、華僑料金となっている。
服務員は私に、華僑証明書を出せ、と言っていたのだった。
当時はそんな風にして買う外国人はいなかったのだろう。
ちょっと得した気分で翌々日昆明から列車に乗り込んだ。

ハッピーになったのもつかの間、私はとんでもない座席を取ったことに気付いた。
確かに並んで指定席を取ったのは正解だったが、そこは二等客席。
出発する頃になると、箱は200%くらいの乗車率となった。
これで一泊二日の旅をするのだ。
私が座った席の下を見ると、床に寝ている人の足が何本も見える。
朝、顔を洗おうと洗面所に行くと、洗面台で寝ている人がいる。
トイレもお願いして出てもらわないと使えない。

そんなとんでもない列車の旅ではあったが、山岳地帯を走る風景は素晴らしかった。
山から山へループしながら進んでいくこの鉄道は敷設するのに多くの死者が出たほど大変だったらしい。
ボックス席の他の乗客のおじさんたちがそう教えてくれた。
一夜明けて朝食の時間となり、私はおじさんたちから駅弁をご馳走してもらった。
それは昆明では決して見ることのなかった、真っ赤に辛い味付けをした焼肉弁当だった。
四川省に入ったことを実感した。
そういうわけで、私にとって、雲南省は強烈でいろいろあったけれどいい思い出の地だ。

雲南省にはまた是非行ってみたい。
次に行くときにはプーアルのふるさとに足を運びたい。
そのときには、美味しい雲南緑茶のチェックも忘れないようにしなくては・・・。
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冷茶天国

2005-08-10 | 烏龍茶(台湾茶)
暦の上では立秋を過ぎた。
夕方の太陽の傾き加減を見ると、何となく秋の気配も感じたり。

そうは言っても厳しい残暑が続いている。
日中30度を越える暑さの中、外出から帰るとさすがに茶器を出して湯を沸かし中国茶をゆったりと・・
という気分にはなれない。
ついつい常備している冷茶に手が出てしまう。
この夏はいろいろな冷茶を作った。

子供のために麦茶は一年中作り置きしているが、
自分&旦那用の冷茶は夏の限定版。
飲みきれなかった前の年の茶葉を使って豪華な冷茶を作っている。

今年ヒットだった冷茶をメモしておこう。
(と言っても品茶するのは旦那と私だけなので、非常に好みが偏っていることを前もってお断りしておく)

1.グリーニッシュ・シャンピン (蘭亭)  
  これは2004年春のグリーニッシュ・シャンピン。
  少し茶葉をクラッシュさせて、水出しで冷やしたもの。
  普通に飲んでももちろん美味しいが、冷茶はことのほか素晴らしかった。
  今年のグリーニッシュ・シャンピンも欲しいと思い、聞いてみたら今年は作らなかったとのこと。残念。

2.梨山烏龍茶 (新純香茶業有限公司)
  冬に飲んだ残りが少しあったので、冷茶に。
  お湯出し、水出し、両方トライしたが、これはお湯出しがマル。
  生っぽくなくて多少焙煎のあるタイプはお湯出しのほうがいいような気がした。
  でも、梨山ならどこの茶葉でも美味しくなりそう。

3.文山包種茶 (張老師のお茶。SELECT SHOPで購入)
  昨年買った張老師のお茶を大胆にも冷茶にしてみた。
  ホンモノかどうかは別として、とりあえず美味しいお茶である。
  こちらは水出しで。2日くらいたったほうが味に主張が出て美味しくなる気がする。

4.狭山二番茶 (友人よりいただいたもの)
  水出しにて冷茶にしてみたら、かなりイケた。
  これにはカラクリがあって、この二番茶には粉茶がたくさん交ざっていたのだ。
  他の日本茶でも最近よく見かける「抹茶入り」なんかは美味しい冷茶ができるのでは、と思う。

夏はまだしばらく続きそうだ。
これからもいろいろな茶葉で冷茶に挑戦してみよう!
次はプーアル冷茶を研究してみようかな。
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夏のサロン 第三回

2005-08-03 | 烏龍茶(中国茶)
XiangLe中国茶サロン、今日はサマーシーズンの3回目。

8月は子供が午後から塾通いでお弁当を作らなくてはいけないので、いつも行っている午前のサロンは午後に振り替えていただきました。
初対面の方が多いかな?とちょっと緊張したけれど、
顔見知りの方も何人かいらしたので難なく溶け込めました。

今回の茶譜は

都毛尖(貴州省都県)
武夷岩茶 名叢(福建省武夷山市)
武夷岩茶 鉄羅漢(福建省武夷山市)
高山烏龍茶 阿里山(台湾・嘉義県)

ちるさんブログからのコピペです。多謝!)

都毛尖は産毛が多く、芳醇な味わいの美味しい緑茶でした。
一煎目は上品な香りで柔らかさとさわやかさが交じり合うような感じ。
二煎目は中国緑茶らしい渋みと力強さも加わって飲んでスキッとする感じ。
夏に飲むには二煎目のほうが合っているかな。
でも、私もちるさんと同じように一煎目のほうが好みかな。

武夷岩茶名叢は一煎目、二煎目が勝負、という感じでした。
かすかな酸味と、甘い後味がなかなかインパクトのある岩茶。
焙煎の関係なのか、三煎目以降は少々バランスが悪くなった気がします。

武夷岩茶鉄羅漢(写真)は対照的に最初はストレートで特徴がつかめないけれど、
煎を重ねるほどに味わいが深くなる。
これが岩茶の実力かな、と思います。

ただ、一、二煎目だけを比較すると、味としては名叢のほうが私は好き。
ちょっと見のルックスで惚れちゃう相手か、
付き合いが長くなるに従っていいところが見つかる相手か、みたいな。
試飲したら名叢を買ってしまうだろう・・と思う(だめじゃん>自分)。

高山烏龍茶は言うことなしの清清しい香りと旨味。
でも岩茶のあとだとちょっとコメントしずらいですかね。


今回午後のクラスに久々に入ってみて、改めて思ったのだけれど、
午前のお茶って体がまだ疲れていないせいか、
どんなお茶もわりとスッと入ってくる気がします。
特に緑茶や清香系のお茶は午前のほうが美味しく感じるかも。

そうそう、今回一番の話題は先生ご推薦のお菓子。
名古屋や大阪の老舗のお菓子はさすがにすぐには買えないので置いておいて、
先生が「かなりイケる」と目を輝かせていらした(笑)ニチレイの冷凍今川焼き。
最寄のスーパーに寄ったら何と売っていたので、早速買って帰り食べてみました。
冷凍とは思えない、優秀さ。
皮がしっかりしているし、あんこも美味しい。

こんなことブログに書いて売り切れになったらどうするんだ!と
先生にお目玉くらいそうな気もしますが、
次回買ってお持ちしますから~
コメント (2)
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