神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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千葉県松戸市にて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

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三様のSabi「春の三重奏」

2016-03-31 | お茶会
桜の開花宣言を聞いて清明節が近づいてくると
何となく遠出をしたくなります。
春はまた茶会の多い季節でもあります。


先日、鎌倉まで足を延ばして<三様のSabi「春の三重奏」>に参加してきました。

場所は鎌倉山の集会所。
建築家堀部安嗣氏による設計で森の中にある開放的な家という感じで、とても素敵な建物です。


遠州流家元師範代教授の田中奈美先生、
yamamomo workshopの小川雅美先生、
中国茶サロン『一華』の森一華先生、
お三方によるコラボ茶会。


まずは田中先生の遠州流のお点前による薄茶をいただきます。
お点前もお道具も美しく、綺麗さびの世界に酔いしれました。
いただいたお菓子は赤坂『塩野』の花衣。




続いてビュッフェスタイルのランチをいただきます。
季節の食材たっぷりのヘルシーなyamamomoランチです。
ご馳走さまでした!




最後は一華さんによる中国茶席。
アンティークの器と桜をモチーフにしたしつらえは一華さんならではの世界。
ティーマットには一華さん自筆の書がプリントされています。
今回は女流詩人江馬細香さんの漢詩「山陽先生宅観桜」。
冰島の2014年プーアル生茶と花蓮の蜜香紅茶をいただきました。
どちらもたいへん美味でした!




冬の間眠っていた五感を目覚めさせてくれるような素晴らしい茶会でした。
三人の先生方、ご一緒した皆様、優美なひと時をありがとうございました。
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茶席コースのお申込みを募集いたします

2016-03-28 | 自宅サロン
自宅で中国茶教室を開いてこの4月で10年目に入ります。

たくさんの方と一緒に中国茶を楽しみたい、と思ったのがきっかけで始めた自宅サロン。
細々とではありますが定期的に通ってくださる方々や茶会の常連の方々のお蔭で今まで続いてきました。
この場をお借りして、お世話になっている皆様に御礼申し上げます。

ひとつの節目として、この春新規に「茶席コース」を設けることにいたしました。
5月から来年の3月まで月一回、10回で修了するコースです。(12月はお休みになります。)

現在当サロンでは定期的に通っていただくクラスとして、
初心者向けのベーシックコース(5月または11月開講予定、全5回)と
中級者以上向けのマンスリーコース(随時募集中)があります。
マンスリーコースは毎月一回、美味しい中国茶を飲み、自分でも美味しいお茶を淹れるためのレッスンを行っています。
茶席コースはそこからもう一歩進んで、ご自身で茶会を開いたり、茶席を作ってお客様をもてなすことを目的としたレッスンになります。

茶藝のクラスではありませんので、お点前はあくまでもその方の今まで習ってきた形を尊重いたします。
一方通行のレッスンではなく、生徒さんたちと作りあげていく時間にしたいと思っています。
しつらえのヒント、茶器の選び方、茶席で使う茶葉の選び方、そして何より美味しく淹れること。
身体や手の動き、目線の置き方、お客様とのお話の仕方など細かい点についても研究してまいります。

実施する曜日などはご参加の皆様と相談して決定させていただきますが、平日午後になる予定です。
場所は千葉県松戸市内の麗茶サロンです。

ご興味ある方はHP「Salon de Leecha 麗茶」のContact欄からお問い合わせいただくか、
chosi☆goo.jp 宛てメールにてお問い合わせください。(☆を@に置き換えてご送信ください)
カリキュラムなどの詳細をお知らせいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。
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無事 卒業茶会

2016-03-22 | お茶会
台湾から日本に留学に来て、現在は日本の大学院で茶文化について学ぶ張茹涵さん
この3月で修士を終え、4月からは新たな環境で博士課程に進まれます。
修士卒業と博士課程でのこれからの活躍を祈念する茶会を先日上野の茶室転合庵で開催しました。

茹涵さんは1年半ほど前から月に一回麗茶のサロンにプライベートでお茶淹れの練習に通ってくれていました。
今回の茶会は麗茶の卒業記念でもあり、
思えば、茹涵さんがサロンに通うことになった時から既に準備が始まっていたのかもしれません。

また、この茶会には茹涵さんの旺盛な好奇心と積極性と人懐っこさが隅々まで活きています。


昨年の秋ごろ、茹涵さんから
来年3月の大学院の卒業に当たってお世話になった方々をお呼びして茶会を開きたいので
私にも茶席を持ってほしい、と相談を受けました。
茶服は卒業式に着る振袖と袴、場所は東京国立博物館の裏手にある茶室というプランが既に茹涵さんの頭にありました。
水屋もヒロエさんとyunさんにお願いすることになりました。

国立博物館の茶室の見学に二人で一緒に行ったのが昨年10月。
二箇所見学し、水屋が広く使い勝手のよさそうな転合庵に決まりました。

そうこうしているうちに茹涵さんは桃居の店主広瀬さんに相談をして、
茶室を飾るための道具を借りる算段をつけていました。
広瀬さんからのご紹介で千葉の大多喜で創作活動をされている高仲健一さんのご自宅兼工房を訪れたのが昨年12月。
(その時のレポはブログ「閑遊閑吟」に載せています。)
茶会のテーマも高仲さんの作品からのインスピレーションで「無事」に決まりました。

茶会参加者の募集は茹涵さんが招待状を印刷し、
年賀状としてお世話になった方、それまでの茹涵さん主催の茶会に参加してくださった方に送りました。
私は5枚枠をいただき、友人知人で茶室での茶会に興味のありそうな方をお誘いしました。

今年1月にはどんなお茶を淹れるかをイメージし、
2月初めの桃居での高仲さんの個展で具体的な茶器を選定、
2月半ばには再度高仲さんのご自宅にお邪魔して茶室で使わせていただく書画と花器をお借りしました。
2月末にはヒロエさん、yunさん、茹涵さんと4人で茶室の下見をし、道具類と水屋の手順を確認。

3月に入ってからは水屋のお二人が茶会当日のタイムスケジュールと持ち物表を細かく作成してくださり、
LINEで頻繁にチェックし合いました。
茹涵さんはお客様に配布する記念冊子の作成に大忙し。

私は当日使う茶葉をせっせと粉茶にするという作業に勤しんでおりました。
有機の白毫銀針から硬い葉や茎の部分を取り除き、すり鉢である程度細かく砕いてから電動の臼で挽きます。
この臼が一回に少量しか入れられず、時間もかかり、おまけに一回ごとに粗熱が取れるまでは次が使えないので、日産5gがやっと。
ほぼ一週間かけて当日の分を作りました。


そして、いよいよ当日。
あいにくの雨模様。
(たぶん、誰か雨女がいます。高仲さんのお宅にお邪魔した時も二日とも雨でした・・。)

でも雨のお蔭で庭園の一般公開が中止となり、茶室の周りはひとけもなく穏やかで雨音が響くのみ。
しみじみと「無事」を感じる一日となりました。

お客様にはまず待合でウェルカムティー蜜香紅茶を味わっていただき、
それぞれの茶室に入室していただきます。

(以下写真提供:yunさん)


茹涵さんの茶室の床のしつらえ。
高仲さんの著作『山是山 水是水』のP42の原画を額装したもの。
「久しければ則ち自然に貫穿す」
花器も高仲さんの作品。日常の生活が描かれ、「無事」の文字も。



茹涵さんは福壽山烏龍茶冬片を高仲さんの蓋碗を使ってお出ししました。
傍らには台湾から来日されていたお母さまがヘルプを。
茹涵さんのキュートな袴姿とお母さまの笑顔が印象的な茶席だったそうです。



私の茶室は二畳台目向切の遠州好みの茶室。
床には高仲さんの「無事」の掛け軸と髭徳利。
花は茹涵さんによるものです。



お茶は北宋の徽宗皇帝が著したとされる『大観茶論』をヒントに
高仲さん作の天目茶碗を使い、茶筅で白毫銀針の粉茶を点て、黒釉に白い泡が映える様子を再現してみました。
徽宗皇帝は7回お湯を差し、茶筅のかき混ぜ方も細かく列挙し、白く綺麗でなかなか切れない泡をたてるようにと書いていますが、
さすがに当時とはお茶の作り方も違い、同じようにはできませんので、現代風に。

お客様にはどちらの茶室も体験していただき、
最後に易武の27年ものプーアル茶を余韻茶としてお飲みいただきました。


長くなりましたが、ご参加の皆様には足元のお悪い中お越しいただき、感謝申し上げます。
歴史ある格調高い茶室での中国茶・台湾茶の茶会は初めてでしたので、至らない点も多かったかと思います。
変則的で不十分なもてなしに失礼もあったかと思いますが、どうぞご容赦ください。

台湾から単身来日し、日本を愛し、日本で茶文化の学習に励む茹涵さん。
お世話になった皆さんを招き、「一座建立」を目指して準備してきました。
この茶会は茹涵さんにとって卒業であると共にスタートでもあります。
どうぞ今後とも茹涵さんを励まし、時には伴走していただけますよう、よろしくお願いいたします。


■茶譜■

歓迎はウンカの香 蜜香紅茶
麗茶席 白毫銀針
    落花生蒸糕
茹涵席 福寿山烏龍茶冬片
    南国果物椰奶凍
余韻はプーアル 二十七歳前後易武


「無事 卒業茶会」
2016年3月19日(土) 
於 東京国立博物館茶室 転合庵
主催 富田直美 張茹涵
水屋 辻中弘恵 市毛優子
道具協力 高仲健一
茶菓子協力 ツバメおこわ
袴 灯屋2代々木店
特別感謝 桃居
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千年瓷都景徳鎮へのいざない

2016-03-21 | 麗香茶課
麗香茶課では、3月12日に飯田敦子先生を講師にお迎えして
「千年瓷都景徳鎮へのいざない ~景徳鎮の歴史と今、そして浮梁茶~」をテーマに講座を開催いたしました。

薬膳講座をお願いしている青柳敬子先生から、景徳鎮研究がご専門の飯田先生をご紹介いただいたのは一昨年のこと。
それ以来運営の私たちも楽しみにしていたこの講座、満を持しての開催となりました。
先生が所属されている明代史研究会の皆様にもご協力をいただき、合同講座という形を取らせていただきました。

講座内容は景徳鎮の名前の由来から始まり、中国と日本の陶磁器の定義の違い、
そして宋代以前~宋~元~明~清の景徳鎮の歴史的変遷をスライド写真を参照しながら説明していただきました。

先生が1990年代からのフィールドワークで収集された景徳鎮磁器コレクションが真ん中のテーブルに並び、
出光美術館学芸員の金沢陽先生のご協力により中国古陶磁の陶磁片などもお持ちいただき、
実際に見て触って体感することもできました。

講座の後半には景徳鎮から届いたばかりの浮梁紅茶を景徳鎮製の飲杯で飲んでいただきましたが、
なんと飲杯は先生から皆さんへのプレゼント。
お得感たっぷりの講座だったと思います。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

明代史研究会の皆さま、飯田先生の助手としてお手伝いいただきましたYさま、Wさま、
浮梁紅茶を淹れてくださいました青柳先生。
そして飯田敦子先生。
素晴らしい講座をありがとうございました。
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麗茶 春の体験茶会

2016-03-12 | 自宅サロン
3月10日、自宅サロンにて「麗茶 春の体験茶会」を開催いたしました。
麗茶が初めての方、中国茶教室への参加をお考えの方限定で5名のお客様にお越しいただきました。

自宅サロンでの茶会は1年3か月ぶり。
講座企画の仕事がほぼ毎月あったり、体調を崩したりしたこともあって、去年は茶会を開くことができませんでした。
今年は季節ごとにでも開けたらいいなと思っています。

■茶譜■
ウェルカムティー 茉莉白龍珠 冷製
政和白茶 2015
杉林溪烏龍茶 2015冬
鳳凰単そう 宋種 2015
東方美人 2014

■お茶請け■
栗鹿ノ子ケーキ ショコラ (小布施堂)
楽雁 (小布施堂)
半生ドライフルーツ ひとくち柿 (南信州菓子工房)
甘納豆チョコ きな粉 (富澤商店)
麗茶プリン (自家製)

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凛とした器

2016-03-02 | 茶道具
今年は秋の旅行にお金がかかりそうなので、
茶器は買うまい・・・と決めたのに、
もう既に2個も購入してしまいました。

1個は3月の転合庵でのお茶会で使う必要があったので良しとして、
もう1個は個展へのお誘いをいただいて伺い、
作家さんとお話をしていてどうしても欲しくなって連れて帰ったもの。

(作家さんにお会いするとやはり欲しくなってしまうので、
今年はなるべく個展にも足を運ばないようにしています。スミマセン。
でもお気に入りの作家さんたちの動向はしっかりチェックしています。)



村田益規さんのタタキの蓋碗。
外側の模様も端正です。
内側には吹き付けの釉がかかっており、
どんなお茶を淹れても受け止めてくれます。

教室でもとても好評で
黒く凛とした姿が茶席でも存在感を示しています。
この蓋碗を主役にしたしつらえを考えてみたくなりました。


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