神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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今年の飲み納め~♪

2006-12-31 | 黒茶(中国茶)
暮れも押し迫ってお腹の風邪にやられてこの2、3日絶不調でしたが
やっとちゃんと茶器を出して、普通にお茶を飲めるくらいになりました。

大晦日だし、せっかくだからと買ったばかりの磚茶を飲んでます。
かめきちさん@バンブー茶館の98年古樹磚茶。
かめきちさんのご説明によると、90年代に作られた半生熟磚茶の中では最高の出来だろう、とのこと。
棗香・人参香があるそうです。

棗香や人参香のある半生熟磚茶と言えば70年代の磚茶にいい物がありますが、
そのあたりの味をターゲットにしているのかな、と思います。

初めて飲むので、蓋碗で。。。
洗茶後の一煎目は若干とがった感じがありますが、
二煎目以降、甘さとスッキリした人参香が際立ってきます。
70年代ほどのコクはまだ感じられませんが、
爽やかな後味が「若い子もいいわね♪」みたいな感じです(なんじゃ、そりゃ)。

美味しいです。

ただね、“美中不足”なのはそんなにお安くはない、ということでしょうか。
やはりこのクラスだと、それなりのお値段しちゃいますね。
大事に、大事に飲まなくては!


何はともあれ、今年もたくさんお茶をいただきました。
新しい出会いもありました。
素晴らしい経験もありました。
いい年だったと思います。

ブログに遊びに来てくださった皆さま、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください
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プーアル方茶80年代

2006-12-23 | 黒茶(中国茶)
今月のプーアール茶.comのお試し茶はプーアル方茶80年代。
HPには薬の香りが強い、と書いてあったので、
どんなものかな?と思いながらまず蓋碗でいれてみました。

確かに独特の香り。
こういう香りは他の黒茶でもあるので、マイナスになるとは限らない。
ただ、私には甘みとコクが少ない分、とても飲みにくく感じられてしまいました。
薄くいれても濃くいれてもこの直線的な味は変わりそうもなく、
次の日の朝、煮出してミルクティーにしてみました。

甘みがないので砂糖を加えてみました。
確かに飲みやすくはなりましたが、
何のお茶を飲んでいるのかわからない。
紅茶のミルクティーだと、お砂糖をいれたほうが
その紅茶の特徴がわかりやすくなると思うんですが、
このお茶の場合、個性を消してしまうようです。

日を改めて、砂糖を加えず、ミルクも少なめにしてみました。
すると、このお茶の飲みにくさがそのまま出てしまう・・・。

残念ながら、この3回でお試し分は終了。
今回はさすがにギブアップ、完全敗北です
このお茶のいい面を引き出せずに終っちゃいました。
個人的に苦手なタイプだった、ということでご容赦を。

でも、黒茶にはこういうタイプのお茶って結構多いんじゃないかと思うんですよね。
現地ではどうやって飲んでいるんだろう。
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西湖龍井を虎咆泉水でいただく

2006-12-20 | 緑茶(中国茶)
今月初めに杭州に行ったちるさんから龍井茶とペットボトルの虎咆泉水をお土産にいただいた。
この茶葉は虎咆泉の水で飲むと美味しいとのこと、早速淹れてみる。

コップにひとつまみの茶葉を入れて、沸かした虎咆泉水を注ぐ。
いつもよりも茶葉が沈むのが遅いような気がする。
飲んでみると、お茶の味が出るのも遅い。
そのかわり長めに置いておいても渋くはならない。
何とも上品なお味になっている。

なるほど、こういう美味しさもあるのだな、と思った。
日本の水で美味しい茶葉と現地の水で美味しい茶葉は違うのかもしれない。


杭州と言えば今月発売の婦人画報(新年特大号)では檀ふみさんが「中国お茶紀行」で訪れている。

本屋でパラパラめくっただけなので、内容はよく読んでいないけれど、だいたいこういう企画はJALとフォーチュン・リゾートが関係してるような。

話はずれますが、婦人画報にしろ家庭画報にしろ、そのまま凶器になりそうな重さだし本屋さんで買える本じゃないよね。
今はネットの通販があるから庶民でもラクチンに買えるけど、昔はいいとこの奥様が毎月本屋さんに配達してもらっている、ってイメージだった。
って、昔の話は年がバレるからこのへんでやめておこうっと。
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冬の新茶茶会@ANOMA

2006-12-17 | お茶会
恒例のかめきちさんのお茶@バンブー茶館を楽しむ茶会がANOMAで開かれました。
4時間超の長丁場をがっつり取り組むにはまず体調を整えなくてはいけません。
お茶も最後のほうになるに従って茶王級が出てくるので、その前で力尽きてはいけません。
コツは同席の方々やかめきちさん、星川ご夫妻とワイワイおしゃべりしながら飲むことでしょうか。
とは言ってもお茶の美味しさに絶句し、浮遊してしまうことが度々あるのですが。

今回は安渓が雨が極端に少なかったために出来がいまひとつで、
値段と味に見合うものが祥華、感徳では見つからず、
今回買ってきたのは西坪産の一種類だったそうです。
そういう状況だったので新茶茶会の茶譜をどうやって穴埋めするかということに苦心されたとのこと、
結果的にとっても面白いラインナップとなりました。

烏[山東]肉桂香 (2006年春摘み)
団樹葉単[木叢] (2006年春摘み)
雪片八仙過海 (2006年冬)
普[シ耳]ヴィンテージ茶末ティーバッグ
西坪鉄観音 (2006年秋)
城門単[木叢] (2006年春摘み)
雪片大烏葉 (2006年冬)
烏[山東]老種烏龍 (2006年春摘み)
烏[山東]単[木叢]四十多年老茶 
烏[山東]鋸朶仔 (2006年春摘み)
貢品単[木叢] (2006年春摘み)
70年代普[シ耳]老散茶


まず、単欉から。

落ち着いた感じの肉桂香から始まり、
くちなしのような甘い香りの団樹葉に続きます。
2006年春摘みと書いてあるのは、
春に摘んで初夏に製茶が終るもので、
6月の新茶茶会には間に合わなかった単欉です。
半年置いたことでより一層飲み頃になっています。

今回雪片は二種類。
今年の雪片はすごくいい感じです。
八仙が花の香りとすれば大烏葉は柑橘系の香りで、
どちらも味わい深いお茶でした。
特に大烏葉はすっきりとして透明感があり、今回のお気に入りのひとつとなりました。

城門は蜜蘭香系とのことでしたが、後味がハッカのようにスキッとしていました。
老種烏龍は石古坪に住むシェー族が作ってきたお茶の流れを組んでいるもの。
何となく桜餅の葉のような香りのする、和菓子と合いそうなお茶でした。

四十多年老茶はまさに40数年経た陳年単欉です。
一、二煎目は後味の甘さが単欉の名残をみせますが、
煎を重ねていくとまるでお香系のプーアル茶のよう。
以前飲んだ千両茶にも似た味を感じました。

鋸朶仔と貢品単欉は主席茶と呼ばれる最高級のお墨付きを争ったと言うお茶で、
それぞれ杏仁香型、黄枝香型です。
(主席茶は貢品が獲得。)
鋸朶仔の清涼感にまずびっくりしましたが、
その後飲んだ貢品の透明感と澄んだ香りに感動。
甲乙付けがたい美味しさでした。

今回唯一の安渓鉄観音秋茶はその重責にも負けず、
秋茶らしい深い味わいと華やかな香りを楽しませてくれました。
お茶請けの一六タルトともマッチしていました!

さてさて、今回は安渓鉄観音が不作だった埋め合わせにとかめきちさんがスペシャルに出してくれたお茶が
ヴィンテージプーアルのくず茶ティーバッグ。
ヴィンテージを保管する倉庫の下に貯まったくず茶を集めてティーバッグにしたもの。
茶商の人たちはこれを持ち歩いて茶海に放り込んでお湯を注ぎ、飲んでいるのだとか。
ティーバッグが出てきた時には「え、これがスペシャル?」と思いましたが、
飲んでみてびっくり!
いろいろなヴィンテージの葉がブレンドされているのでそれこそ棗香だとか、樟香、蘭香、梅香、
これ!と言う香りを特定できません。
後味の甘さ、バランスの良さはちょっと形容できないくらい。
これは本当に素晴らしいお茶でした。
でも、どこにも売ってないんですよね・・・

最後の70年代老散茶はかめきちさん所有の大きな茶壷でたっぷりサーブしていただきました。
うーん、満足、満足。

お茶請けは飲茶風に始まって、抜群に美味しくって身体によさそうなそば雑炊で閉めくくり。
お茶との合わせ方も絶妙で、本当に勉強になります。

今回もかめきちさん、星川さんご夫妻には大変お世話になり、ありがとうございました。
また半年後を楽しみに。
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緑茶をいれる

2006-12-15 | 緑茶(中国茶)
家では結構中国緑茶をよく飲んでいる。
食事の時やパソコンで作業している時などは、いちいち茶壷や蓋碗でいれるのも面倒だ。
ガラスコップに茶葉をひとつまみ入れて、お湯を足しながら3~4煎はいただく。

しかしながら、最近気づいたのだけれど、この方法だと種類によっては茶葉が沈まない緑茶もあって、どうも飲みずらい。
碧螺春や毛尖などの小さい茶葉ならいざ知らず、六安瓜片や太平猴魁などの大きな茶葉は口に入るとちょっと邪魔である。

だったら急須で普通に淹れればいいわけだが、
中国緑茶は香りを引き出したいこともあって比較的高温で淹れるせいか、
急須で蒸らすと渋味が出たり色が悪くなったりすることがある。


先日の紅茶教室では、紅茶用のガラスポットで龍井茶を淹れる方法を取っていた。
茶葉をいれ、お湯を注ぎ、待つ間は蓋をしない。
(考えてみればガラスコップで淹れるときも蓋はしないのだから問題はないはず)
茶杯に注ぐときには蓋をすれば茶漉し代わりになって茶葉も出てこない。
そして、茶水は全部注ぎきらないうちに二煎目のお湯を足す、というのもガラスコップの時の淹れ方と同じだ。
なるほど、これなら茶葉の形状も愛でられるし、お客さんに注ぎ分けるにも便利である。

最近は茶漉し穴付きの茶海を見つけたので、それを愛用している。
急須や蓋碗は使わず、直接茶海に茶葉を入れて、お湯を注ぐ。
茶葉の形状はガラスのようには楽しめないけれど、上から見れば色と形は確認できる。
丸く優しく入るので、何煎もダラダラ飲み続けるにはいいかも。
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美味しい落ち葉?

2006-12-13 | 黒茶(中国茶)
先日サロンで飲んだ2002年産普洱茶の青餅が美味しかった。
形状はまるで落ち葉。
一枚の葉がすごく大きくて、これぞ野生大葉種、という感じ。
まだ若いので、黄色っぽいのや緑がかったのやもう枯れて茶色くなったのやいろいろ。

飲むとスモーキーな香りは強いけれど、雑味も渋さもなく後味が爽やか。
今飲んでも美味しいし、寝かせても期待できそうなので、一枚欲しくなってネットで検索してみた。
先生のお話では2002年物は売り切れてしまったらしいとのこと、美味しい物の情報はすぐに流れてしまうのかも?

で、探し当てたのがこの2003年物。
全く同じものかどうかはわからないけれど、味の傾向は似ている。
若干ピリッとした後味はあるけれど、それほど気にならないし、とにかく美味しい。
急いでもう一枚オーダーしてしまった。

あまり若い生茶は好んで飲まないのだけれど、
(家にある若い生茶も寝かせてるだけ。どう熟成するかはお楽しみ)
これだけは別。
どうやら私は新芽の多い普洱茶よりも、大きい葉のタイプのほうが好きみたいだ。
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Chinese Tea “ZEN”

2006-12-10 | 烏龍茶(台湾茶)
カラー新書 中国茶図鑑のコラムに載っている禅茶のオリジナルをいただきました。
2001年、阿里山にて作られたもの。
これを作った茶師による同じものは今は作られていません。
(同じコンセプトで作っているところはあるみたいです。)

サロンが東銀座にあった時にも一度飲ませていただきましたが、
さすがにその時よりも清らかさは落ちています。
少し陳年の風合いが加わって、桜餅の葉のような香りがします。
それでも静寂の中に秘められたパワーは健在。


※余談ですが、中国の禅寺では「禅茶茶道」というのがあるようです。
 修行の一環?茶会でのデモンストレーション?
 一度、拝見してご相伴に預かってみたいものです。
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ティーブレイク

2006-12-08 | 紅茶(中国以外の地域)
10月から、とある紅茶教室に通っています。
紅茶に興味がある、と言うよりは、そのお教室のカリキュラムが
それこそお水に関することから、フラワーコーディネート、
テーブルウェア、テーブルセッティングまで
多岐に渡っているのが魅力的だったというのが理由です。

日本茶や中国茶に関する講座もあって、
先日は中国茶の講座に出てみたのですが、
紅茶方式で淹れた龍井茶には目から鱗でした。

紅茶のブラインドテイスティングも面白かったですね。
ダージリンやアッサムやウバ、もちろんキームンなどはすぐにわかるんですが、
ニルギリ、ディンブラ、ジャワあたりが迷ってしまったり。

そして講座の楽しみの一つがお菓子!
この紅茶教室の場合は必ずティーブレイクの時間があって、市販の焼き菓子がサーブされます。
これがいつも種類が違うので、毎回楽しみなんですよー。

そういえば昔、表千家の茶道を習っていたときもお菓子が楽しみで通っていたようなものでした。

中国茶の講座はいろいろ出たことがありますが、
お菓子を楽しみにすることはほとんどないですね。
お菓子を全く出さない講座も多いし、出てきてもドライフルーツや茶梅くらいだったり。
まあ、中国茶の場合はお茶の味を楽しむためには濃厚なお菓子は邪魔になる場合が往々にしてありますから仕方ありませんね。
と言うか、美味しい中国茶があるとそれほどお茶請けを欲しないというのも事実なんですけど。

家でもケーキと合わせるのはついついコーヒーか紅茶になってしまいます。
でも、中国茶とお茶請けのコーディネートをUPしているブログも結構あるので、
合わせられないということもないのかな。
今度、中国茶に合うお菓子というのを研究してみよう。
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冬茶一番

2006-12-05 | 烏龍茶(台湾茶)
FTCの最新快報のコメントがあまりに魅力的だったので速攻で頼んでしまった福壽山烏龍茶が今日届きました。
超人気ブランドだけあって、買い付けも大変なようです。

台湾の冬茶はこのところ気候の影響で不作続き、
今年もそれほどいい話は聞こえてこないようですが、
そんな中でも美味しいお茶と言うのは出てくるんですよね。

この福壽山烏龍茶も期待を裏切らない美味しさです。

蓋碗に茶葉をいれ、美味しくなーれ、とおまじないをかけながらお湯を注ぎます。
蓋をしてしばし待つ。
開けると、華やかな香りがふわっと立ち上ります。
発酵度も低く、火入れもしていないのに青いと言う感じではない。
肉厚の茶葉の中にしっかりと滋味があるからでしょうか。

旨味と甘みもすごいんですが、回香が素晴らしいです。
口の中がそのまま聞香杯になったような。
これは、ひとりでじっくりと飲むのもいいんですが、
人とおしゃべりをしながら飲むと、なおさら香りの戻りが楽しめるんじゃないかと思います。

去年のFTCさんの冬茶の中では私は阿里山烏龍茶のコンテスト茶が一番気に入っていたのですが、
今年の冬茶はどうでしょう。
この福壽山を超える冬茶には出会えるでしょうか?
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