神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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「三岩物語」募集締め切りのお知らせ

2012-05-31 | お茶会
6月30日(土)開催予定の「三岩物語」、
お陰さまで三部とも満席となりました。

告知後、多くの方からお申し込みをいただき、
一同たいへん感激しております。
ありがとうございます。

つきましては、ここで一度、募集を締め切らせていただきます

ただし、キャンセル待ちを承りますので、
引き続きお問い合せは
chosi@goo.jp (@を半角に置き換えてください)
までお願いいたします。


既にお申し込みの皆さまには
お取りできた時間帯と振込みのお願いを
明日から順次メールいたします。
お手元に届くまで、今しばらくお待ちください。


尚、今日までにお申し込みメールをいただいた方全員に
受け取り確認メールをお送りしています。
もしこちらからの確認メールが届いていない場合は
そちらからのお申し込みメールが届いていない可能性があります。
その場合はお手数ですが、
送信メール内容を添付して、
chosi@leecha-salon.com (@を半角に置き換えてください)
宛て、再送信してください。

よろしくお願いいたします。




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新茶茶会2012

2012-05-31 | お茶会
毎年、この季節はワクワクします。
今年の新茶はどうかなー?と。
そんな思いを中国茶ファンの皆さんと共有したくて、
いつもこの時期に中国茶の新茶会を開いています。

台湾の新茶会は毎年別立てで7月頃に開いていたのですが、
今年は都合で春茶を買いに行けないので、
中国茶・台湾茶合同で「新茶茶会2012」を開催しました。

5月28日(月)はラ・アンジェ南青山、
5月30日(水)は自宅サロンにて。
どちらもお陰さまで満席をいただき、
和やかで楽しい時間を過ごすことができました。



センターのフラワーアレンジメントはいつもの通りアトリエ・オルタンシアの落合邦子さんにお願いしています。
華やかなシャクヤクを中心に、新緑に映える色合いで作っていただきました。



今回の茶譜は自分で言うのも何ですが、かなり自信あります
産地も様々、味も香りもバラエティに富んでいます。
なにより、どのお茶もとても丁寧にきれいに作っていることが茶殻からも伺えます。

1.ウェルカムティー 蜜香紅茶 水出し冷茶 2011 (台湾)
2.安吉白茶 2012 (浙江省)
3.文山包種茶 2012春 (台湾)
4.鳳凰単ソウ 蜜蘭香 毛茶 2012 (広東省)
5.金駿眉 2012 (福建省)

1の蜜香紅茶は「オリエンタリズム・ジャパン」のもの。
茶殻を見ると、しっかりウンカが作用したお茶だと言うことがわかります。
今回は水出しにしましたが、ちゃんとお湯で抽出しても素晴らしく美味しいです。
ここのところ気温が上がっていたので、まずは涼んでもらうため冷茶にしましたが、
続いて緑茶を飲むため、体を冷やしすぎないように紅茶を選びました。

2の安吉白茶は4月10日摘みの一番茶です。
緑色が目にも鮮やかで、一芯二葉を絵に描いたような綺麗な茶葉です。
一煎目は少しだけ温度を下げて、甘みを引き出しました。
自宅サロンではペコーグラスを使って入れたのですが、
茶葉の美しさに皆さん目を奪われていました。

3の文山包種茶は台湾茶LABを主宰するまうぞうさんのところから強奪したもの(笑)。
茶葉があまりにもきれいで美味しそうだったので、無理を言って分けていただきました。
入れてみると、これがまた清らかで爽やかで芳しい!
ちょっと悔しいけれど、今回の茶会では一番人気でした。
(まうぞうさん、多謝♪便宜一点~~♪)

4の鳳凰単ソウ蜜蘭香は徳田さんが先日ウートン山から持ち帰ったもの。
出来たてほやほやの荒茶です。
荒茶はまだ未完成品。
これから何度かゆっくり焙煎を施して、秋を過ぎた頃にできあがるお茶です。
荒茶は普通はなかなか手に入らないので、お化粧前の素顔を見ていただくような、面白い機会でした。
青くてワイルドな味と香りの向こうに蜜蘭香ならではの香りとスッキリ感が垣間見えます。

最後は金駿眉。
小町さんうらりんさんと行った武夷山旅行で購入してきたものです。
ゴールデンチップが美しく、とても丁寧に作られています。
カラメルのような甘さがあり、飲むと体がほんのり暖まります。
私自身はこのお茶が今回一番の押しでした。

お茶請けは南青山と自宅サロンでは少し変えています。



南青山は前半の緑茶に合わせて空也の最中、
最後の紅茶に合わせてねんりん家の季節限定品、ストレートバームオレンジフォンダンがけをお出ししました。



自宅サロンでは、茶会でたまにデザート作りをお願いしているTさんがいらしてくださって、
3種類のデザートを持ってきてくれました。
写真左下は五島列島紫芋の甘酒「かんころりん」のムース、芋圓添え。
写真右下はパイナップルのブランマンジェ、パイナップルのマフィン。

干菓子は共通で、ゴボウせんべい、新疆ウィグルのドライトマト、ドライなつめ、自家製和三盆ぼうろです。

今回はとても新茶らしいラインナップで
どれも素晴らしいお茶だったと思います。

ご参会の皆さま、ありがとうございました。



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■コラボ茶会「三岩物語」 
 募集中です。
 詳細はコチラ→まで。

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上海・武夷山の旅 第五日目~最終日

2012-05-27 | 茶旅
あれ、この連載まだ続いてるの、と思われた方、あと一回だけお付き合いのほどを。
やっと最終回です♪

上海には二泊してゆっくり上海小町さんに茶葉市場を案内してもらうことにしていました。
一夜明けてまずは小町さんと合流し、うらりんさんと三人で豫園の周りにあるショッピング街「豫園商城」へ。
お土産ものや茶会で使う小物などを物色。

ビルの中に小さな店が所狭しと入っているのですが、
比較的広いスペースの文具コーナーが面白くて、日本や韓国の百円ショップ向けの商品が流れたもの、
有名メーカーの商品で規格にはずれたもの、バッタもの、などいろいろ並んでいました。
 
ショッピングを終え、第1日目に買った茶葉や茶道具を取りに老西門茶広場に立ち寄り、
その後天山茶城へ向かいました。

その前に昼食、昼食。
中国でも台湾でも、一回は食べたくなります、水餃子。
安いし美味しいし、お腹いっぱいになるし。
ここは天山茶城のすぐ近くのお店です。



腹ごしらえも終わって、いざ茶葉市場へ!
まずは天山茶城の真向かいにある武夷茶城の中の小町さんのお友だちのお店へ。

お店のオーナーのHさんは若いけれどしっかりしていてで知的で魅力的。
今回小町さんの上海での茶城のお友だちを何名か紹介していただいたのですが、
皆さんとても真面目で教養があり素敵でした。
小町さんのコネクションに改めて感動。



天山茶城に移り、最初にお教室用の緑茶と黄茶を購入。
その後は小町さんとは別行動で、うらりんさんと午後から合流したKさんと三人で武夷岩茶のお店を二軒訪問しました。

この日はとりあえず6月30日のコラボ茶会「三岩物語」でお出しするお茶が
まだ一種類だけ決まっていなかったので、
そのお茶を買うのが一番の目的でした。

茶会に相応しく、かつ武夷山で入手した今年の荒茶に見合うお茶を探すのは結構大変でした。
途中、うらりんさも私ももうこれ以上岩茶は飲めない!という限界がほとんど同時期に来たのですが、
お店のオーナーさんが一番いい岩茶を出してくださって、何故かそういうのは飲めちゃうんですよね~。
二人ともすっかり復活。
不思議なものです。

美味しい岩茶も買えて、すっかり満足だったのですが、
気がつけばもうタイムリミットを越えている。
岩茶以外のお茶もあと少し回る予定だったのが、
結局時間切れで最終日までもつれ込むことになりました。

夕食は荒田さんと待ち合わせていたのですが、
だいぶお店で待たせることになってしまい、恐縮至極です。

最後の晩餐は荒田さんオススメのお店、「金錨傳菜」。
人気店なので、売り切り御免のメニューを荒田さんが先に行って予約しておいてくれました。多謝♪



夕食の後は荒田さんのお宅にお邪魔して、
コラボ茶会用の小道具を選ばせていただきました。
素敵なマンションの一室、次に来るときにはお茶の教室に参加したいですね!

美帆子さんとポルトガルに行ったお話を伺った後だったので、
しっかりポルト酒を出していただきました。
濃厚で甘くて美味しかった!



かなり夜も更けて、いよいよ荒田さんともお別れ。
本当にお世話になりました!
東京にいらっしゃる際には超VIP待遇でおもてなしいたしますからね~

この日もうらりんさんとKさんと3人でタクシーに乗りましたが、
小町さんが運転手さんにしっかり道を指示してくれたおかげで
回り道をされることもなく、無事到着。


さて、翌日はいよいよ最終日。
お昼過ぎのフライトですが、それまでの時間を使って、最後の茶葉市場での買い物に出かけました。
さすがにKさんはお部屋でお休みされるとのことで、小町さんとうらりんさんと3人です。
Kさん、私たちと同じペースで試飲しまくりで、かなりお疲れになったのでは。。。


朝食は天山茶城近くの肉まん屋さんでテイクアウト。
肉まんも美味でしたが、もち米の入っている上海焼売、おいしい!おいしすぎる!



お腹も充実したところで、天山茶城に安渓鉄観音を買いに行きます。
いつも小町さんにお願いして秋茶を買ってもらうのですが、
老板にお会いするのは初めてです。



あまりゆっくりもしていられないので、ピンポイントで試飲させていただきましたが、
去年の伝統鉄観音(焙煎を施したもの)にうらりんさんも私も強く反応。
最近は伝統式の鉄観音が中国国内でも流行り始めているようです。
清香の鉄観音ももちろんおいしいのですが、
やはりいい具合に焙煎の効いたものは飲んでいてホッとします。

天山茶城を後にしてホテルへ戻り、私だけJAL便でしたので、一足先に空港へ向かいます。
皆さんともここで別れることになりました。
上海小町さんの茶縁のおかげで楽しく充実した旅になりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
ご一緒したうらりんさん、Kさん、お世話になりました。
楽しかったですね!

虹橋空港まで乗ったタクシーは小町さん曰く、サービスの評判が一番いいという「大衆タクシー」。
噂にたがわず、とっても親切で、道もあらかじめどこを通るか聞いてくれたし、
下りる時も重い荷物を快く運んでくれました。
一気にタクシーの印象が良くなりましたよ~


さてさて、長くなりました「上海・武夷山の旅」レポートもやっと終わりです。
最後までお茶三昧の旅でした。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました。



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上海・武夷山の旅 第四日目 夕方の部

2012-05-26 | 茶旅
桐木での興奮冷めやらず、うらりんさんと私は余韻を楽しんでいましたが、
運転してくれている李さんのお友達は一刻も早く桐木を後にしたかったのか
猛スピードで山を下りる、下りる(笑)。
後ろの車とだいぶ差がついたので、武夷山保護区訪客中心で李さんたちを待つことにしました。

看板の注意事項に「猿に餌をやらないでください」みたいなことが書いてあると思ったら、実際に登場!
ボス猿、余裕の後ろ姿。



バッグとかも気を付けないと奪っていくらしい。
私たちが何もくれないとみると、ゆるゆると去っていきました。

しばらくして李さんの車も到着。
武夷山風景区への帰途につきます。

この日は筏下りが出ていたので、時間的に乗れそうなら、と聞いてもらったのですが、
残念ながら最後の筏はもう既に出発した後でした。

その後、旅游度假区内に出している李さんのお店へ。
ここは李さんが紅茶農家の友人と共同で出している茶荘です。
老[木叢]小種の紅茶などを飲ませていただきました。



さて、武夷山最後の夕食です。
李さんご夫妻も交え、美帆子さんご推薦のレストランへ。
その名も「閩南飯店」。
店頭の食材を選び、調理法も指定してオーダーできます。
台湾でもこういうタイプのお店は多いのですが、
初めて台北で友人に連れて行ってもらったときは、
中国人の食に対する情熱にびっくりしたものでした。
食に関しては日本人は受け身だなあ、と。



2002~2003のSARS流行以来、衛生に気を遣うようになったため、
レストランでもこのように食器を出すところが増えたそうです。



女性に嬉しい野菜中心のメニューとなりました。
武夷山特産の猫爪茸は感動の味。
ジャガイモやカボチャの料理も絶品。
あまりの美味しさにほとんどの皿をたいらげる私たち。



中国では、客をもてなす際の円卓料理では、食事が余ることが大切。
食事が残っていないと、出した食事が足りず、主催側が失礼を働いたことになってしまいます。
ホストの李さんは「日本では習慣が違うとは知っているけれど、本当に足りているか?」と
とても心配そうでした。

だって美味しかったんだもの。ゴメンね、李さん。
このレストランは次回武夷山に来たら、また必ず来たいですね。

お世話になった李さんと美帆子さんとはここでお別れ。
本当にありがとうございました!

小町さん、荒田さん、Kさん、うらりんさん、私は
ホテルに預けた荷物をピックアップし空港へ向かう途中、
最後にもう一軒お茶屋さんに寄りました。
小町さんの上海の友人蔡さんが武夷山に紅茶を仕入れに来ているというので、そこへ合流させてもらったのです。

そこでは今年の桐木の紅茶をいろいろと試飲させてもらいました。
オーナーは比較的若い男性ですが、お父様は有名な正山茶業有限公司で茶師をしていたそうです。
現在は独立して桐木のかなり標高の高い場所で茶作りをしているとか。

今年の金駿眉を飲ませていただきました。
お店で一番上のランクのものも出してもらいました。
実を言えば今まで金駿眉にはあまり興味が無かったのですが、
これは素晴らしかったですね。
奥にフラワリーな香りがあり、まさしく高級茶という主張がありました。
さすがにこれは値段を聞けませんでしたが(笑)。



さて、楽しくて刺激的だった武夷山の旅も終わりです。
この日のフライトはほぼ時間通りでした。
小町さんはこの日はホテル荒田にお泊まりだったので、
日本からのお登りさん3人だけでホテルまでタクシーに乗ったら、
しっかり回り道をされ、ぼったくられました・・・・。


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上海・武夷山の旅 第四日目 午後の部

2012-05-25 | 茶旅
昼食を食べた村までは土砂崩れの道はあったものの、そこそこ舗装された普通の山道でした。
さらに進んでいくと、道は狭くなり、道路もがたがた道になってきました。
岩質なのでデコボコがひどく、車高の低い車(と言うか、一般車)はかなり運転に注意が必要となります。

李さんのお友だちのHONDAに乗っていたうらりんさんと私は、馬力があり悪路に強い茶農家さんの四駆に途中で乗り換えました。
茶農家さんは慣れているので、前から降りてきた車とも難なくすれ違えますが、
後ろに続く李さんと李さんのお友だちは悪路での幅寄せにも一苦労、だんだん遅れを取るようになってきました。

李さんたちを待つ間、車を降りて少し休憩。
新緑の季節なので、目に鮮やかな緑色の世界が広がっています。



道ばたに何気なくある老[木叢]の茶樹。100年はあるだろう、とのこと。



道路は大きく穴のあいたような場所も多く、
そのたびに李さんたちの車の同乗者は降りて車を軽くし、ゆっくりと越さなければなりません。
李さんの車はブレーキオイルが焼けたような匂いもしてきました。

あともう少し、というところで道はさらにハードになり、
李さんと李さんのお友だちはギブアップ。
これ以上進むと車体を損傷しかねません。
二台の車はそこに乗り捨てて行くことになりました。
日本から参加した私たちは茶農家さんの車で工場まで乗せてもらって先に見学し、
荒田さん、美帆子さん、李さん夫婦、茶農家さんの奥さんは残りの道を歩くことになりました。
李さんのお友だちはもともと運転役をかって出てくれただけなので、車に残って私たちの降りてくるのを待つことに。

昔、商社に勤めていた頃、三菱の自動車を中国へ輸出していたのですが、
四駆のパジェロの売り上げがダントツでした。
今は都市部ではドイツ製やトヨタの高級車が人気のようですが、
内陸部や山間部へ入ると四駆がないと困るシーンもまだまだ多いのでしょうね。
(日本で四駆の車の盗難が多いと言うことの理由も何となくわかりました・・・。)

ほどなくして、目的の村が見えてきました!


このあたり一体は福建省武夷山市星村鎮桐木村と言って、
正山小種、海外ではラプサンスーチョンの名で有名な紅茶の産地です。
紅茶発祥の地とも言われ、400年余り昔から小種紅茶を作っています。

正山小種と言えば正露丸の香りに似たスモーキーさが特徴とされていますが、
中国国内で流通している桐木産の紅茶はスモーク臭のないものがほとんどです。

在来種の新芽だけで作った金駿眉が数年前に爆発的な人気を博して以来、
静かな紅茶ブームが中国にも来ていますが、もともとそれほど生産量が多いわけではありません。
ブーム後、生産農家は増えたようですが、国家級の自然保護区なので、むやみに工場を建てることはできないでしょう。

今回訪れた茶農家さんの作業場もそれほど大きな規模ではありません。
一人の茶師さん(奥さんの弟さんでなかなかのイケメン♪)の目が届く範囲で作っているという感じです。

摘んできた茶葉をここで少し熱風を与えて水分を飛ばします。
この後揉捻、発酵、烘焙の工程を経て、毛茶(荒茶)ができあがります。



徒歩組が到着するまでの間、出来たての毛茶をごちそうになりました。



荒田さんたちもやっと到着。
道ばたで珍しい在来種を発見したりして、楽しかったそうです。
お茶好きにとっては、楽園のような場所ですからね!

裏庭の茶畑。
放し飼いの鶏さんたちが散歩中。



蜂蜜の箱でしょうか?



目に映る全ての景色が心地よい、とでもいいますか、マイナスイオンいっぱい。
うらりんさん、小町さんとも大変だったけど来て良かったね!と感動しきり。

もっとゆっくりしたかったのですが、残念なことに雨が激しく降ってきました。
また土砂崩れがあっても大変です。
茶農家さんが四駆で二往復して車を置いてきたところまで送ってくださいました。

待ってくれていたお友だちと無事会えて、車に乗り込みました。
まだまだ油断は禁物で、凹凸の激しい場所では降りて車を軽くしてやり過ごします。

こんなガタガタ道です。
雨が降るとすぐに水たまりが大きくなります。



しばらくして、やっと舗装道路に出ました。
そこからは何事もなかったかのように車は加速を始めました。


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上海・武夷山の旅 第四日目 午前の部

2012-05-23 | 茶旅
せっかく武夷山に来たのだから、
延泊して桐木まで行こう、というのが当初からの計画でした。
桐木は自然保護区内であるため、一般客は気軽に入ることができません。
桐木内で茶業に携わる方の案内が必要となります。
今回は武夷山風景区内の畑に案内してくれた李さんの知人の方にお願いすることになっていました。

しかしながら連日の大雨。
桐木への道路で土砂崩れが起こり、行けなくなったと聞いたのが二日目。
筏下りもできなさそうだし、桐木もアウトかぁ・・とガッカリしていたところ、
直前になって通れるようになったから、という連絡。
幸い当日も雨が上がったので、桐木の茶農家さん、李さん、李さんのお友だちの3台の車で向かうことになりました。

筏下りの乗り場もある星村鎮の中心街に集合です。
月曜日だけに開かれるというフリーマーケットに遭遇。



生産者さんたちが持ち寄った新鮮野菜や雑貨、漢方薬も人気でした。



星村の中心街を出てしばらく走ると茶畑の風景から鬱蒼とした森林風景となります。
ところどころで崖崩れの片鱗が。
片側通行にして土砂を取り除く作業をしています。
まだ作業車が届かず土砂がそのままの場所も。
これでまた雨が降ったら怖いな~と思いつつ進みます。

保護区への入り口です。
ここからは登録車のみ入れます。



久々のニーハオトイレ。
結構きれいです。



少し進むと吊り橋があり、しばし休憩。
ここで写真を撮るのが桐木を訪れる客のデフォルトのようです。
高いところは苦手なんですが、この吊り橋はかなりしっかりしているので大丈夫でした。



森林浴!!



しばらくすると村があり、ここで昼食をとることになりました。
民宿兼レストランのようなお店は案内してくださる茶農家さんの顔なじみの場所のようです。
昼食が出来上がるのを待つ間、茶農家さんが正山小種を淹れてくださいました。



二階にあるレストランの部屋へ行く途中、不思議なバッタを発見!
まさしく茶葉バッタとでも名付けたいような見事な擬態。
一緒にいたおじさまが「この先は昆虫天国だよ」とおっしゃっていました。



待ちに待った昼食。
木製のおひつが懐かしい。



まさしく秘境の旅。
期待に胸が膨らみます。
この先に事件が待ち受けているとは、このときはまだ全く気付いていませんでした。。。


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三岩物語のお知らせ

2012-05-22 | お茶会
うらりんさん小町さん、私ちょしの三人によるコラボ茶会、今年も開催します。
今回のテーマは武夷山のお茶、その名も「三岩物語」です。

ブログでも絶賛連載中(笑)ですが、
5月11~14日に三人で武夷山へ行ってきました。
武夷山へはもともと去年の5月に行く予定でしたが、
東日本大震災の影響もあって、一年先延ばしにしたという経緯があります。
念願かなっての訪問、思いっきり楽しんできました。

せっかくの機会ですから、茶会も武夷山でまとめましょう、と言うことで
お茶もお道具も旅行中真剣に選びました!

三人のうち二人は岩茶を品種違いで、もう一人は紅茶を担当します。
岩茶は今年の荒茶と前年度の完成茶の飲み比べ、
紅茶は工場は違いますが、今年の荒茶と今年の完成茶を入手しました。
岩茶は生粋の正岩茶、紅茶は桐木産です。
厳選したお菓子も各席でお楽しみいただきます。

武夷山に行ったことのある方もない方も、
武夷岩茶のファンの方もそうでない方も
この機会に「山美水美茶亦美」の武夷山の魅力をご一緒に堪能いたしましょう。

気軽なお茶会ですので、初めてという方も、ぜひご参加ください♪


現在全ての時間が満席となっております。
募集はいったん締めさせていただきますが、
キャンセル待ちを承りますので、
ご希望の方はメールでお知らせください(2012.06.03追記)



■テーマ:「三岩物語」

■日時:6月30日(土)

第1部 10:30~12:00 満席

第2部 12:30~14:00 満席

第3部 14:30~16:00 満席

*各部全て同じプログラムです。
       

■場 所:ありがとう Cafe&Bar

東京都中央区日本橋兜町7-15 1F
TEL:03-6231-1303
アクセス: 東京メトロ 日比谷線/東西線 茅場町駅下車 10番、11番出口徒歩1分 

■各部 12名様まで

■お茶席料: 3,300円(税込)  *各席30分で3席すべてを回って頂きます



★お申込み方法★

chosi@goo.jp(@を半角に直してご使用ください)宛て、下記項目を明記の上、ご送信ください。

1.参加希望者のお名前(複数でお申し込みの場合は全員フルネームでお願いします)
2.参加希望時間(可能な時間帯を第一希望から第三希望までお書きください)


5月中にお申し込みいただいた方には6月1日頃、メールにてお振り込み方法をお知らせいたします。
6月以降のお申し込みについては随時折り返しメールさせていただきます。
入金確認を以って、予約確定とさせていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆さまと楽しいお茶のひと時をご一緒できますように。
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上海・武夷山の旅 第三日目 午後の部

2012-05-22 | 茶旅
下梅村見学の後は茶工場へ。

天心岩茶村の中の比較的規模の大きい工場です。
見学の車が何台も止まっていて、その中に公安の車もありました。

中庭で枝取りをする女性たち。
このお茶は岩茶の固形茶にするそうです。



工場長は若手ですがかなりのやり手とみました。
人当たり良く、世の中のニーズをいち早く取り入れようという姿勢も見えます。
工場内の設備も効率よく設置されています。



数種類の荒茶を飲ませていただきました。
私たちの図々しいリクエストにも答えてくださり、稀少な品種も登場。
かなり食いついてしまいました

老[木叢]水仙の荒茶。
右の緑色の毛玉のようなものは
李さんの畑でも見ましたが、老[木叢]の証しのコケです。
製茶するとこんな風になるそうです。



いったんホテルに戻って昼食をとった後、武夷宮に向かいます。
武夷山最古の道教寺院です。
宋代に朱熹が植えたとされる桂花の木があります。



隣接する宋街を散策。
宋代の街並みを再現した、というか、まあおみやげ屋さん通りですね。



その後紅茶を飲みたいという私たちの希望で、
もう一軒別の村にあるお茶屋さんに連れて行ってもらいました。

ここは多分観光ガイドのルートに組み込まれるようなお店なのでしょう。
お姉さんが宣伝文句を早口でしゃべりながらお茶を淹れてくれました。
お茶の淹れ方も、お茶の説明内容も、そして肝心のお茶の味もはぁ・・という感じ。
既に二カ所でちゃんとした正岩茶を味わっている私たちはある意味舌が肥えてしまっているので、ほとんど反応せず。

お姉さんは畳みかけるように「これは皆さんの好みではないようですね」とお茶を替えて入れてくれるのだけれど
それにもいまいち食指が動かない。
子供たちも正直で、お茶は積極的には飲まなかったのに、お茶請けのピーナツが出てきたら、一斉に手が出ていました。

台北のツアーで半日観光に参加したときに連れて行かれるおみやげ屋さんを思いだしました。
でもなかなか貴重な経験でした。
お姉さんとガイドさんには申し訳ないけれど、いい比較材料ができたというか・・。

これは金駿眉だったかな。
みょうに甘かった・・・。



この日の夕食も武夷山荘で。
内容的には茶宴料理の方が充実していましたが、ここは美味しいですね。



上海在住の皆さんはこの日でお別れ。
夜の便で上海へ。

うらりんさん、小町さん、Kさん、荒田さん、私はもう一泊武夷山に滞在します。
明日はいよいよ秘境へ!?



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上海・武夷山の旅 第三日目 午前の部

2012-05-21 | 茶旅
前の晩はぐっすり寝たんですが、大雨が降っていたことはわかりました。
さすがに河の水位が上がり水もにごっていて、楽しみにしていた筏下りは中止。
あ~~ん、この旅行唯一の心残りです。
でもきっと武夷山が「またおいでね♪」って言ってくれてるんだわ!
と、思うことにしよう・・・。

で、気を取り直して三日目です。
筏下りが中止になったので、予定を繰り上げて
まずは2007年11月発売の雑誌『Coyote (コヨーテ)No.23 特集:中国茶葉街道を行く』で日本でも有名になった下梅村へ。
武夷山風景区から南へ7km、かつて清代に茶葉の交易所として栄えた村です。

何となく懐かしさがこみ上げる雰囲気。



女性はせっせと岩茶の枝取りのお仕事をしてたりしますが、男性陣はポーカーに興じる姿が目立ちます。



1700年代から1900年代にかけて、武夷のお茶はこの運河から広州経由でヨーロッパに渡り、
また山西省の商人の買い付けにより北はロシアまで販路が拡大していたそうです。
アヘン戦争(1840~1842年)の後、交易の独占権が消失し、この村はその栄華の歴史を閉じました。



この道を抜けた向こうには何が待っているのでしょう。



下梅村の運河を築いた江西省出身の趨氏の邸宅。
当時の暮らしぶりが伺えます。



中国の時代劇から抜け出たような一コマ。
私のイメージでは、ここで仁王立ちしている(妄想)のはチャウ・シンチーだな。



チャウ・シンチーにはこの格好も似合いそうな(妄想)。



余談ですが、ロシア向け茶葉交易で趨氏と手を組んだのは山西商人の常氏。
山西商人は中国の経済史において、金融業を支配していたとされ、
その中の実在の一族にスポットを当てたドラマ『喬家大院』がかなり面白いそうです。
中国の連続ドラマは長いものが多いので見るのはたいへんだけど、今度探してみよう♪


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上海・武夷山の旅 第二日目 夕方の部

2012-05-20 | 茶旅
大紅袍茶樹を見学した後は、午前中に畑に案内してくださった李さんのお宅を訪問しました。

風景区から移住した茶農家の皆さんの居住区は何カ所かあり、そのうちの一つの岩茶村に李さんの住まい兼製茶工場があります。
製茶はほぼ終了していましたので、製茶の機械を見学しながら工程を説明していただきました。

出来たての荒茶を試飲させてもらいます。
李さん宅で岩茶を勉強中の美帆子さんもガイド役を努めてくださいました。



華やか系の白牡丹、黄観音のほか、李さんの畑では一番生産量が多い水仙や肉桂をいただきました。

この荒茶の状態から枝や発酵不足の葉を取り除いて、焙煎を施して完成品ができあがります。
できあがるのは6月下旬くらいでしょうか。



この日の夕飯は武夷山荘で茶宴料理です。
武夷山荘は大王峰の見えるロケーションで国家級の要人も泊まる老舗ホテルです。
なかなか宿泊予約が取れないとか。



茶葉を使った料理がいろいろ出てきました。
タケノコが美味しい!卵の料理もお気に入りになりました。

でも茶宴料理にはご飯が付かないので、炭水化物ラブの小町さんは暴れてました。
チャーハンを追加して事なきを得ましたが(笑)。



お料理も美味しいし、高級な雰囲気なのですが、
何故かメニューの日本語は不思議ちゃんでした。



円卓でご一緒だった荒田さんと美帆子さんが関西人、Yさんと小町さんの大学が関西だったこともあり、
話題は関西系のノリについて。
生粋の関東人のうらりんさんと私、関東寄りのKさんは修行の足りなさを実感しました。
次に荒田さんに会うときにはしっかり突っ込みを入れられるようにしなくては。


この日はだいぶ歩いたので足がかなり疲れていました。
早めにホテルに戻れたので、マッサージをお願いすることに。
少し待たされた後、マッサージのおばさま方がガヤガヤとやってきて、
「週末は忙しいのよ!」と悪びれる様子も無くチャチャチャ、と施術してくれて、風のように去って行きました。
時間も予定より短めで料金はしっかり取られたのですが、おばさま方の迫力に何も言えない私たち(笑)。

マッサージ派遣を采配していたオニイサン方が申し訳なさそうにお詫びに大紅袍を振る舞ってくれました。
強面ですが、話すととっても楽しいオニイサンです。



そうは言っても翌日足の疲れがほとんどありませんでしたので、
私を担当したオバサマの技術はかなりなものでした。
武夷山、いいところです~~!


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