今年から自宅の中国茶教室のコース編成をちょっと変えることにした。
それまで隔月で開催していたセレクションコースを、
不定期のお茶会コースとしたのである。
セレクションコースも実質的にはお茶会形式だったので、
内容にそれほど違いはないのだが、
定期的に開くとなると、絶えずテーマを見つけて
それに合ったお茶を集めてこなくてはならない。
それが義務化して少々膠着状態になっていた。
昨年後半から、もっと余裕を持って一回一回のお茶会に取り組みたいと思い始めた。
皆さんと一緒に飲みたいというお茶が集まった時点で企画を開始し、
輪郭をはっきりさせ、じっくり茶譜や設えや茶請けを検討して、
それから集客するのもいいのではないか、と。
お茶会は言わばおもてなしであり、交流の場であり、
他の一連の中国茶講座とはあり方も違っていいはずだから。
そうやっていろいろ考えた末、はっきり結論が出たのは今年になってから。
その新生第一回目のお茶会が昨日無事に終った。
自分がやりたかった茶会の形が少し見えたように思う。
今回は5種類の中国茶をお出ししたが、
全て主役になり得る、私にとってはスペシャルなお茶たちばかり。
ともすれば、それぞれ主張が強過ぎて、
お客様が疲れてしまったり、悪いお茶酔いをすることもある。
それを防ぐために、お茶の順序、煎数、淹れ方、デザートのタイミングなどを工夫した。
今回特に皆さんに味わって欲しかったのはラストの鳳凰単叢であった。
それを最大限に生かすため、直前に武夷岩茶を選び、ケーキをお出しした。
武夷岩茶はまろやかさが欲しかったので、敢えて2007年のものを選び、
ケーキは
RUI CHINOIS SALONの割田さんにご紹介いただいた
「
ラ・パティスリエ」のショコラあんをチョイス。
生地にこしあんを加えて、普通のガトー・ショコラよりもふんわりと軽い口当たりになっている。
和のテイストを取り入れた、お茶によく合うケーキである。
これでしっかり口の中がリセットされ、
もっとお茶が飲みたい、という欲求も高まる。
どうやら鳳凰単叢は皆さんの心をつかめたようである。
感動を分かち合える幸せ。
これが茶会を主宰する側にとっての醍醐味ではないだろうか。
※今回春節茶会に参加してくださった方がブログで記事をUPしてくださっていますので、ご紹介させていただきます。
美龍(mei long)のお茶に恋して
とっても茶藝のお手前が美しい美龍さんのブログです。
素敵に暮らそう*テーブルコーディネートサロン
千葉県我孫子市でテーブルコーディネートサロンを主宰するYuri先生のブログです。
ありがとうございました