神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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広州茶旅2017 第四幕

2017-11-30 | 茶旅
四日目の午前中は黄埔古港へ。

蓮香楼で朝飲茶をしてそのままタクシーで向かいます。
黄埔古村のバスターミナルでYuiちゃんと待ち合わせていたのですが、
渋滞で約束の時間に少し遅れたらYuiちゃんがいない!

場所もここでいいの?と不安になり、
ターミナルや警備のおじさんに聞いて確かめてみるものの
広東語なまりの言葉がよくわからず不安は募るばかり。

そうこうしているうちにYuiちゃんが泣きそうな表情で現れ、ハグし合いました。
Yuiちゃんはタクシーで違う場所に降ろされたそうで、焦って小走りで来たそうです。
広州のタクシーは地方から来て道を知らない運転手さんも多いし、
知ってて遠回りする運転手さんもいるし、油断なりません。
とりあえず会えて良かった!

それからは古い町並みを散策して楽しみました。



客家の乾物屋さんあり、
蜂蜜専門店あり、
小吃店や御菓子屋さんあり。



日曜日の昼ということもあり、大勢の人で賑わっていました。



「奶婆姜撞奶生姜」の生姜ミルクプリンが美味!
お椀に生姜を入れてもらい、そこにお姉さんが新鮮な牛乳を注いでくれます。
みるみるうちに固まって、プリンの出来上がり。

屋台を冷やかした後は、古港の近くにある「粤海第一関紀念館」を見学。
無料で参観できます。
広州が清代に唯一の対外貿易港だった時代を伝える写真や蝋人形や模型などが展示されています。



お茶が最も重要な輸出品であったことがよーくわかります。
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広州茶旅2017 第三幕

2017-11-24 | 茶旅
広州三日目は英徳紅茶の畑と工場の見学へ。

英徳へは広州市内から高速を使って車で3時間余り。
訪れたのは「怡品茗」というブランドの茶畑と工場です。

英徳市内にある工場から茶畑までは1時間くらいの距離があり、
まずは茶畑の近くの寺廟で担当者の方と待ち合わせ、そこで軽くランチを取ってから茶畑へ(トップ写真)。

こちらは新しく開いた茶畑だそうで、ほとんどが英紅九号の品種だそうです。



その後大湾鎮の生態茶園へ。
こちらは英徳紅茶が作られ始めた1950年代からの茶畑で、在来種(英紅種)や黄旦、英紅九号など様々な品種が植えられています。
山の奥には剪定などの手を入れていない古樹もあるとのこと。



(途中まではワンちゃんが案内してくれました)

標高はそれほど高くはありませんが、霧が出やいそうです。

茶畑を分け入って展望の一番いい場所に案内してもらいました。



何故か茶畑と工場は離れていて、その後1時間近くかけて工場へ。
(現在茶畑の横に作業場を建設中。)

工場は製茶の時期が終わり、すっかり綺麗に掃除されていました。



工場のブレンダーの方が試飲をさせてくださいました。

怡品茗の市販の缶装は基本的にはブレンドをしているそうです。
輸出を意識しているからでしょうか。

工場にはちょうど春茶と秋茶がそれぞれストックされているとのことでしたので、
市販の英紅九号の2017年《金装》缶、
英紅九号の2017年春茶、出来立ての2017年秋茶、
英徳紅茶(いろいろな品種のブレンド)の2017年《金装》缶を飲ませていただきました。
一芯二葉の上質な紅茶です。
怡品茗ブランドとしてブレンドされた≪金装≫の味の安定感が印象的でした。

英紅九号の≪金毫≫も飲ませていただきました(上写真、右下)。
一芯一葉の貴重な紅茶です。
品種の違いのせいか、雲南の金毫紅茶に比べるとちょっとパンチが足りないような気もしました。
英徳紅茶の良さは一芯二葉の方が出ているかもしれません。

工場を後にしたときにはもうすっかり日も暮れ、
夜の高速をタクシーはひた走り、広州へと戻りました。
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広州茶旅2017 第二幕

2017-11-21 | 茶旅
広州二日目、茶城でショッピングした後は嶺南古玩城へ。

ご一緒してくださったのはYuiさんの茶友in広州、Kさんです。
Kさんは上海でお茶を学ばれ、その後台湾にもお住まいになり、現在は広州在住、
中国茶も台湾茶もスペシャリストの方です。

骨董は玉石混交?
茶器はそれほどたくさんありませんでしたが、
お手頃価格で少し年代ものの蓋碗をひとつ持ち帰りました。

そのまま広州の古い町並みを散策し、軽く夕食を取ってから向かったのはとある茶館。

出発前にYuiさんからどこか行きたい場所の希望は?と聞かれ、
飲茶のできる茶館以外に、現代的な茶館もご紹介くださいとお願いしていました。

YuiさんとKさんがチョイスしてくださった一軒目は「嘆茶来」茶館。
広州茶文化促進会の副秘書長を務め、茶藝の指導に携わって20年近くのキャリアを持つ鄧婷老師がオーナーの茶空間です。

窓際や仕切りの棚に茶や茶器がディスプレイされ、
中央に長机が置かれた部屋は心地よい広さで、茶館というよりはサロンの趣。

まずはプーアル生茶を飲ませていただき、同席の方々とご挨拶。

続いて鄧老師は日本から来た私たちのために特別に擂茶を用意してくださっていました。
江西省出身の鄧老師は小さい頃から擂茶に親しんでこられたとのこと、
お客様が見えた時には必ず振る舞われるのだそうです。



茶の生葉はあらかじめ細かくすりつぶしておきます。
そこにピーナツ、ゴマ、ミントを加え、湯を適宜足しながらすり鉢ですりつぶしながら混ぜます。



一人一人すりつぶし体験!

出来上がったらお好みで砂糖を加えていただきます。



ゴマとピーナツの香ばしい香り。
ピーナツに塩分があるので、ほんのり塩気と砂糖の甘さで飲みやすく美味しい。
特に決まったレシピはなく、その家庭の味というのがあるというのも面白いですね。

この日は鄧老師のリクエストで表千家茶道をたしなむKさんが茶の湯をその場で点ててくださいました。
これぞ日中お茶交流ですね。



表千家の点て方と裏千家の点て方の違いも体験していただくために、
僭越ながら私も裏千家の方法で茶筅を振らせていただきました。

今、中国では抹茶のお菓子がとても人気だとか。
宋代の点茶に通じる日本の茶の湯にもとても関心が高いようです。


鄧老師のお話を伺っていて、今の中国の茶文化復興の思いの強さを感じます。
茶藝のやり方もしつらえも刻々と変化しています。
今はお茶は健康志向、しつらえはシンプルイズベストに向かっているという印象を受けました。

そして、茶藝館などでの茶藝披露や
茶会での華美な演出よりも
これからは生活の中に茶文化を取り入れ、
茶によって生活に潤いを持たせ、精神的にも余裕を持つ、
という意識にベクトルが向いているのを感じました。

店名の「嘆茶来」ですが、広東では飲茶を「嘆茶」とも呼ぶのだとか。
「嘆」は広州の俗語で、「享受する」という意味。
英語で言えばENJOYに通じる意味でしょうか。
鄧老師の思いが「嘆茶来」の文字に表れているような気がしました。
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広州茶旅2017 第一幕

2017-11-17 | 茶旅
第一日目、ホテルにチェックインしてからまずは茶葉市場へ。

中国最大級のお茶の問屋街です。
地下鉄1号線の芳村駅からバスで二つ目、歩いて20分くらいだそうです。

私たちは三人だったし、ホテルから近かったので、タクシーを使いました。
あまりにも広くて一日では把握できず、結局最終日までに三回も行ってしまいました。
それでも多分全体の十分の一も歩いていないと思います。



陸羽さんと噴水が迎えてくれます。
こちらは広東芳村茶業城。

茶葉市場と言っても巨大なビルの中に小さな店がひしめき合っています。
イメージとしてはニュー新橋ビルをもっと大きくしたような感じかな。

そういうビルが何棟もあって、それぞれ茶城の名前がついているようですが、
規模が大き過ぎて、全体像はつかめませんでした(笑)。

大通りに面して平屋建ての店も並んでいたりして、
初めて来た人はどの店に入ったらいいのか確実に迷うでしょう。

さすが広州、やはりプーアル茶のお店が多いですが、
単そう、岩茶、鉄観音、台湾茶、緑茶、白茶などの専門店も種類が豊富です。

一日目は鳳凰単そうに照準を合わせ、
YUIちゃんオススメのお店で7種類ほど試飲させていただき、気に入ったものを購入しました。

パッキングしていただいている間に啓秀茶城に移動し、こちらでは茶器を中心にリサーチ。
一日目はここで時間切れ。

二日目は啓秀茶城で前日にチェックしていた茶器や茶服、布などを購入しました。

出発前は広州では茶葉以外の買い物はきっとしないだろう、なんて思っていたのですが、、、
、、、、、スミマセン、広州を侮っていました!!

最近の中国のお茶事情はものすごい速さで変化しています。
大陸の茶藝道具や茶器はちょっと古臭いなんて考えていたら、もう付いていけませんね。

三人がまず引っかかったのは茶服。
11月はちょうどセール時期ということもあり、嬉々として試着しまくり、お気に入りを見つけました。

茶道具は高級なものにはなかなか手が届きませんが、ガラス製のものなどはお手頃値段で手に入ります。
センスもかなりいいものが増えています。

それにしてもこれだけの数のお店があれば、新陳代謝も激しいのではないでしょうか。
次に行ったときには同じお店があるのかどうか?

茶器の場合はウィンドウショッピング的に選ぶことはできますが
茶葉を買いたい場合は試飲も必要ですから、信頼関係を築くのも短時間では難しいですね。

一見の旅行者にはハードルの高い仕組みではありますが、お茶好きにはたまらない空間と言えるでしょう。

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広州茶旅2017 プロローグ

2017-11-15 | 茶旅
平均気温20度、降水量も少な目、
ベストシーズンと言われる11月に広東省の広州を訪れました。

目的は一年半前からご主人のお仕事の関係で広州に住んでいる茶友のYUIさんに会うこと、
中国で最大規模と言われる広州の茶城に行くこと、
英徳紅茶の茶畑を見に行くこと。
そして「食は広州にあり」で有名な広東料理をいただくことも期待大。

広州は商社勤務時代に広州交易会で数回行って以来およそ30年ぶり。
その当時は越秀区の広州駅付近がビジネスの中心で、私の常宿は東方賓館でした。
一度だけ東方賓館が満室で、
特別に当時広州では最高と言われた白天鵝賓館に泊まらせてもらい、
大喜びしたことを今でも覚えています。

現在はビジネスの拠点は西の天河区に移り、
ホテルもグランド・ハイアット、リッツ・カールトン、ウェスティンなどが高層ビル群の中に名を連ねるようですが、
今回はYUIちゃんの勧めもあり、懐かしい白天鵝賓館に決めました。
旅仲間のうらりんさん、ヒロエさんとゆったりトリプルで泊まれる部屋があったことも決め手です。

これが大正解でした。

部屋はリノベーションされ清潔で美しくゆったりとしていて、
三人で泊まっても窮屈さを全く感じません。
洗面台も三人並んで使える広さがあります。
部屋はシティービューですが、ホテルの構造からパーシャルリバービューになっています(トップ写真)。

ホテルが位置する沙面は昔の租界があった場所で、
洋館が建ち並び、散歩には最適の場所です。



すぐ近くのスタバもとってもオシャレです。



旧市街にも徒歩で行けるので、朝は老舗レストランで飲茶が楽しめました。
茶城にもタクシーで10分ほどの距離です。

ホテルですっかり気を良くし、YUIさんとも再会してテンションMAX!
早速茶城へと向かいました。

(第一幕へ続く)
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お茶日和

2017-11-02 | 自宅サロン
久しぶりに自宅サロンで茶会を開催しました。
前期のカルチャー講座を受講してくださった皆さんのリクエストによるオーダー茶会です。

爽やかな秋晴れで過ごしやすい一日でした。
こんな日はのどごしのいい焙煎烏龍茶が似合います。

台湾茶ファンの皆さんですが、今日は大陸のお茶も味わっていただきました。
中国製品の良さも知っていただければと景徳鎮の繊細な茶器も使っていただきました。
単そうも雲南紅茶も好評でした!

■茶譜■
ウェルカムティー 柚子茶
梨山烏龍茶 清香 2016冬
阿里山烏龍茶 熟香 2016春
鶏籠刊単そう 2017
景邁紅茶 2016

■茶請け■
伍仁百果小月餅
杏仁酥
きなこねじり
黒大豆甘納豆
ひよこボーロ
麗茶プリン


*****
自宅サロンでは毎月一組限定でオーダー茶会も承っております。
ただし、以前講座を受講したことのある方、
麗茶の茶会に参加したことのある方、
麗香茶課の会員様、あるいは紹介者のいらっしゃる方に限らせていただきます。
3名以上でお申し込みください。
*****
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