神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

おんな心と猫の空(待つわ♪編)@台北の旅2008

2008-06-09 | 茶旅
中山で買い物を終え、ホテルに荷物を置いてすぐにまたMRTに乗る。
この後はC小姐とそのお友だちと猫空へ行くことになっているのだ。

もともと三日目は故宮からそのまま猫空と木柵に自力で行く予定だった。
天気が良ければロープーウェイで猫空に登り、茶藝館でお茶をした後
張協興茶行に行って、木柵鉄観音を買うつもりでいた。

その話をC小姐にしたところ、
ちょうどお店の仕事も休みになったし、久しぶりに張先生にも会いたいから
私の家の車を出しましょう、ということになった。

この日C小姐は九壺堂の老師や鐘小姐らとミャンマー料理屋でランチをして
その後に車の運転ができる友人と待ち合わせて、永和の自宅に車を取りに戻り
MRT萬隆駅の1番出口あたりで私をピックアップしてくれることになっていた。

萬隆駅での待ち合わせ時刻は午後2時10分。
私は新店行きのMRTに乗るところを間違えて南勢角行きに乗ってしまい
10分ほど遅れてしまったが、きっとC小姐も時間通りには来れないだろうと予測していた。
台北滞在も三日目くらいになると台北時計が体内にできるものだ。

萬隆駅の1番出口を出ると、大通りに面してバス停があり、
そこにベンチが置かれていたので座って待つことにする。
故宮ではあんなに青空だったのに、空はどんより曇り始めている。
予報では夕方から雨だった。
何とか雨が降る前に猫空へ行きたいと考えていた。
でも雨が降っても車なら何とかなるな、と楽観していた。
そう、その時までは・・・。

待つこと30分、台北時計に慣れたとは言え、
排気ガスのものすごい大通りに向かって座っているのは結構辛い。
携帯からC小姐に連絡を取ってみる。
「遅れてごめんなさい、15分くらいでそちらに行けると思うので待っていて」
と言う返事。とりあえず待つ。
空の西側がかなり暗くなり始めた。

1時間半経過。
この時点で空気の悪さに寿命が縮まりそうに思い、また電話をしてみる。
慌てた声で
「ごめんなさい、今ちょっとバタバタしていて、もう少ししたら行くので待ってて」
と訳のわからない返事が来て、とりあえず待つしかないのね、と諦める。

しかし、1時間45分を経過したところで
大昔、BFの帰省を見送るために新幹線のホームで2時間待ったことがあるのを思い出した。
2時間は限界点だな、あの時もすぐ別れたっけ、などとつまらないことをあれこれ考え始める。
目の前のバス停には30分に一本くらい木柵動物園行きがやって来る。
よし、次に来たら乗っちゃおう。
電話して、張さんのお店で待っているとC小姐に伝えればいいじゃないか、と思い立つ。
どちらにしても車なんだから、別の場所でピックアップしてもらえばいいのさ、とたかをくくる。
そう、その時までは・・・。

そしてリミットの2時間が過ぎた。
よし、バスを待とう、と立ち上がったその瞬間、
バイクで通り過ぎてまた私の目の前に戻ってきた人がいる。
ヘルメットを脱いだその顔はまさしくC小姐だった。

「車の鍵が見つからなくて、今まで捜していたの。ごめんなさい。
バイクの後ろに乗って。怖くない?大丈夫?」

そう、こうしてオバサンバイク二人乗り猫空ドライブが始まった。
・・っつーか、バイクじゃなくてスクーターなんだけど。


※冒頭の写真は猫空の頂上で見かけた布袋劇イベント。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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技あり! (あるきち)
2008-06-09 18:23:25
このタイトルには参りましたm(_ _)m
名コピーだと思います。
空港で買うなら中山で買えにも、もう一票。
全くもって同感です♪

実は当時の駐在員家族は、中山站付近は庭だったりします。
当時は、あそこの永漢国際書店ぐらいしか日本の書籍を扱っていなかったので、よく行ったんです。
裏グルメとして、肥前屋の鰻というのもありまして、これが実に美味しいんです♪
観光で行ったら、食べないんですけどね(^^;)
>あるきちさん (ちょし)
2008-06-09 22:00:28
ほんとに猫の空には泣かされたんですよ~。これからもっとドヒャーな展開になります(笑)。

永漢国際書店、そういえば私も行ってましたね。
永漢の日本語教室でバイトしてまして、普段は忠孝東路四段で教えていたんですが、南京東路中山北路口の教室にも助っ人でたまに行きました。
肥前屋も行ったことありますよ。鰻が好物なもので。
こう考えると、中山界隈にも意外と縁がありましたね。
懐かしいですね~~。

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