WALKER’S 

歩く男の日日

16日目 (3) 清水川荘と増井さん

2008-07-13 | 08年四国の旅
 今日はあと15km、余裕を持って12時10分に発つ。次の休憩所は上長谷の集会所、10km先になる。それまでには適当な休憩地はないし、そこには手洗いもある。昨年は午後に入ってから調子がかなり落ちた、マメができかけるほどだった。今年は逆に午後からやや落ち着いた歩きができている。真念庵から三原村への道は人通りがほとんどない。車もほとんど通らないので歩きやすい。お遍路もあまり通らない、昨年は一人、3年前にも一人会っただけでした。下の加江川沿いの道が人気があるのは急な坂道が少ないから楽だと宿屋の人が勧めるから、らしい。でも同じ所から同じ所へ行くのだから標高差は全く同じ、たしかにきついところもあるのですが、ほんの一部と言っていいくらいです。真念庵から4km弱で三原村に入る。しかしここが峠ではない。ここから2km先に本当の峠がある。でも広い県道なのでそんなにきつい坂ではない。ここを抜けるとあとは平坦な道が続く。峠の手前の成山というところで女のお遍路が休んでいた。清水川荘までなら10kmだから楽勝だけど、その先となると、延光寺手前の平田だから17km行かねばならない。相当ハードになる。
 峠を越えてからも歩きの調子はかなりいい。少なくとも足に負担がかかってくるということはない。暑さのせいでスピードが乗っているという感じは全くないけれど。上長谷へは昨年と同じ94分で到着した。時速は6.32km、峠の坂を考えれば文句のない数字です。手洗いを済ませ、16分の休憩、2時ちょうどに宿に向かって発つ。あと5km、3時までに楽々着ける。
 宮ノ川トンネルの手前で地元のおばあちゃんがやってくる、笑顔で挨拶を交わす。三原村の人はすごく優しい。3年前真念遍路道を歩いたとき、会う人ごとに道を教えてくれたり、道分かるか?と声をかけてくれたのです。そういう人がたくさんいるというだけで、楽しく歩くことができる。トンネルを抜けると蝉の声が聞こえてきた。ハルゼミだ、この時季四国ではあちらこちらでハルゼミの声を聞ける、でも年によって全く聞けないこともあった。わずかな時季や気候のずれで聞けない、それほど微妙な敏感な生き物なのかもしれない。
 三原村の中心に入っていく、去年このあたりで、清水川荘で同宿になった横浜の小野さんと会った。県道に出る200mくらい手前、はっきり思い出すことができる。清水川荘には昨年と同タイムで到着。3時前だけど、すでに多くの客が到着してにぎわっている。6部屋あって、廊下の右の3室には、夫婦2組と、女性ペアの6人、左の3室には男ばかり3人、計9人で満室です。ぼくのあとに来たのは左の部屋の二人、その二人は追い抜かなかったから、当然下の加江川沿いの道を来たに違いない。シャワーの順番やら、洗濯の順番やらで絶え間なく廊下を行き交う人がいてやや落ち着かない感じ、シャワーの順番は比較的早く回ってきた。みなさんかなり早くに到着していたようだ。風呂は、湯船はあるけど原則シャワーのみです。洗濯は200円。2食付き5000円、昨年より500円の値上げでした。

 16日目の歩行距離 43.0km
        歩行時間 6時間51分
        平均時速 6.28km