WALKER’S 

歩く男の日日

19日目 (1) 宇和町のお大師さん

2008-07-20 | 08年四国の旅
 布団は少し厚くて重かったけれど、ちょっと冷え込んだので丁度よかった。三原村の朝も涼しかったけれど、それ以上の冷え込み、と言っていいくらいの涼しさだ。6時に宿を出る。ドアを出たところの1階の駐車場でご主人が車の整備をしていた。「ちょっと寒かったでしょう、よく眠れましたか」と優しく声をかけてくれる。愛南では蚊がいたりしてよく眠れなかったこともあって、昨日は8時半からぐっすり眠れた。女将さんの出迎えも非常に感じがよくて、ほんとにお遍路に優しいいい宿だなあとしみじみ思う。
 澄み切った青空に絹雲(すじ雲)がたなびいている、まるで秋の空だ。気温はかなり低いけれど、歩くのには最高の状態です。いくら頑張っても汗をかかないし、歩いていれば寒さは全く感じない。遍路道へは3分で合流、金龍荘は遍路道から少しはずれたところにあるのですが、わずか100mの遠回りに過ぎないのでした。三間町までの県道57号はごく緩やかな登りが5km半続く。連休の最終日で朝も早いので車の通りはほとんどなく、すごく歩きやすい。昨日痛みかけた左足の裏は完全に復調して全く問題はない。41番札所龍光寺には7時12分に到着、昨年と同タイム、時速6.52kmでした。42番仏木寺へも同タイム、山門を入りかけたら、出てくる車遍路の人が「早いなあ」と声をかけてくれる、龍光寺で挨拶をした人だ「ぼくらは車なのに」、この二つの札所は2.6kmしか離れていなくてぼくは28分でやってきた、お参りや納経に15分くらいはかかるから車遍路の人にも追いつくことがある。
 まだ1時間半くらいしか歩いていないので仏木寺では10分くらいの軽い休憩で次の札所明石寺へ向かう。明石寺までは10.6km、歯長峠を越えて肱川を渡る手前に遍路小屋がある。5回目まではそこで長い休憩をとっていたけれど、その3km先に新しい遍路小屋ができて、そこには水道もあったので、今回からそこまで頑張ることにする。今日お参りする3つの札所では水を汲めるところがない。コンビニも明石寺を過ぎてだいぶ行ったところにしかないので、この遍路小屋は大変重宝する。昨年この水道を見つけたときは、まさにオアシスに辿り着いたような心地だった。ベンチに座ると目の前にお大師さんがおられた。