1年ほど前、知り合いのお遍路、佐藤さんから、民宿碧に泊まったとき、翌日一宿寺まで送ってもらってかも道を歩いて太龍寺に向かった、とメールで知らせてくれたのですが、そのとき「かも道」という言葉を初めて聞きました。太龍寺に登る道がもう一つあることなど全く知りませんでした。知らないままそのままにしていたのですが、つい先日、枯雑草さんのブログを開いてみると、今年そのかも道を歩かれていて、詳しいレポートが見られました。かも道には多くの丁石が残っていて昔の表参道だったことがよく判ります。でも、現在のへんろみちである太龍寺道は江戸時代の初期にも近道として認識されていてそれくらい昔から歩く人もいたようです。
枯雑草さんは鶴林寺からの下りは現在の道を歩かれて、水井橋の近くに下りてきたようですが、かも道を歩く昔の人は鶴峠を経由して十八女大橋の近くに下りてくる山道を歩いたはずです。おそらく、この山道なら近道の急勾配ほどはひざに負担がかからず距離が長い分快適に下れるかもしれません。
太龍寺からの下り、いわや道、平等寺道も近年整備復元が進められていることは知っていたのですが、それがどのあたりに存在するのかは知りませんでした。こちらも歩かれていて地図に赤線で示してくれていて納得です。この道は遠回りになっていないようなので来年はぜひ歩きたいですし、かも道は再来年には歩けると思います。
連休の最終日、朝潮橋の大阪市中央体育館まで行って来ました。今年最後の遠出であり、最後の演奏会になるはずです。今年は納経帳を持って四国を巡ったし、歯の治療で思わぬ出費があったので、秋からはおとなしく過ごします。
交通費は2000円かかりますが、関西のマーチングは一番値打ちがあり楽しめる演奏会です。座奏のコンクールは難しい曲が多くて、ついていけないこともあるし、時にやかましいだけのこともあったり、眠くなることもあったりで、全部が楽しめるというものではないけれど、マーチングは判りやすい曲が多く、動きもあるので、本当に飽きずに終始楽しめます。
開演の1時間前に到着するとすでに開場を待つ列が150m、開演時には超満員です。金賞の6チームはいずれも全国で金賞を獲得したことがある実力校。昨年全国きっぷを獲れなかった大阪桐蔭は「ラマンチャの男」、どうしてもオペラかミュージカルにこだわる梅田先生、去年の「サムソンとデリラ」よりは判りやすい(ぼくは大学の1年の時の定期演奏会で吹いたことがある)のですが、全体に迫ってくるものが少なかったような感じでした。
ぼくが好きだったのは早稲田摂陵、昨年は全国で金賞、今年もそれに劣らない見所十分な演技だったのですが、トロンボーンが一人穴が空いていました。全体に広がったときにも気になったし、行進の時に最前列だけ一人少ないというのはやはり減点になっても仕方なかったでしょう。
滝川第二が代表に選ばれたのは正直意外なところでした。でも早稲田がそういうことで、もう一つの箕面自由学園と比べた場合、ぼくは箕面のシンレッドラインが大好きで、代表になってほしかったのですが、演奏の圧力は滝川の方が上だったということでしょう。関西コンクールでは滝川が金、箕面が銀、その実力をそのままマーチングでも表現できていたことは認めざるを得ません。じっくり考えれば、今回の審査結果はごく妥当で公正なものだったと言えるでしょう。
淀工はどちらを向いてもコンサートホールで聞いているような美しさ、京都橘のシングはやっぱり心奪われてしまいます。
地元、姫路市文化センターで兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏会が行われました。プログラムはハイドンの交響曲7番「昼」、ショパンのピアノ協奏曲1番、そしてストラビンスキーの春の祭典です。指揮者の佐渡裕氏が以前「題名のない音楽会」で春の祭典は生で聞かないと意味がないと言われていたので、迷うことなく出かけることにしました。地元だから交通費もいらないのでとてもリーズナブル。
生で見ないと本当に判りません。春の祭典は五菅編成でした。こんなに大きな編成のオーケストラを生で見るのは初めてです。もうこれだけでリッチな気分。
フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴット、各5本。ホルン8本、トランペット6本、トロンボーン3本、チューバ2本、管楽器だけで39人、打楽器6人、弦楽器は52人、97人のオーケストラなどなかなか見られません。ウィキで調べてみると、五菅編成の曲はほかに、マーラーの6番と8番、ショスタコーヴィチの4番と7番、リヒャルトシュトラウスのアルプス交響曲と祝典前奏曲、ベルリオーズの死者のための大ミサ曲、などがあるそうです。
久しぶりにへんろみち保存協力会のサイトを開いてみると、21番太龍寺を4km下ったところにある坂口屋が9月1日に廃業したと伝えていました。数年前に近くにある龍山荘が廃業になっているので、空白地帯になってしまいました。ロープウェイの下には6800円の宿があるのでなんとかはなりますが、ロープウェイの料金が嵩みます。
2017年に別館がお遍路ハウス雅龍荘として復活しました。素泊まりのみ4000円です。金子やの4km手前のローソンで食料調達が必須です。
また変更
イオンの中をグルグル歩きながら、来年のことをぼんやり考えたりしていると、ふと新しいアイデアが頭に浮かぶことがあります。
21日目、MISORAを伊予西条駅の近くのにぎたつ旅館に変更します。電車は翌日の22日目、中萩から伊予土居まで乗って、歩行距離は39.2kmになります。中萩まで歩くとまだ歩けていなかった讃岐街道を押さえることができます。こんどこそ讃岐街道全部を踏破します。
もうひとつ、15日目は宿は変更しませんが歩くコースを変更します。津島から満願寺経由県道46号で峠を越えるつもりだったのですが、津島からいきなりバスで宇和島まで行って、その代わり、番外霊場永照寺への道を行くことにしました。距離は39.6km、宇和島の手前の国道56号はできれば歩きたくない道の最右翼なのでちょうどいい感じです。
昨日、早速試しに12kmほど歩いてきましたが、やっぱり踵はずいぶん楽な感じがします。足指の関節の部分の擦れ感も全くなく、重さも感じません。30kmを超えるとどうなるか判りませんが、今のところは理想的な感じです。
イオンの靴売り場で来年のシューズを購入しました。ミズノ、ウェーブプロムナードTT、9612円です。今年のイージースターが4968円だったのでかなりのランクアップです。今年のシューズは確かにベターで、今まで2800km歩いてもアウトソールの磨り減り具合はそんなに目立つほどではなくあと500km以上は使えそうです。でも長距離でぼくのような歩き方をすると、踵に負担がかかって、四国にいる間は大きな問題はなかったものの、帰ってから1ヶ月以上階段を普通に下ることができないほどでした。平地を歩いたり登るのは全く問題ないけれど、手すりなしでは下れませんでした。少し残念な結果だったので、来年は踵のしっかりしたミズノウェーブのモデルが必須でした。5~7巡目で使ったOD100はぼくが使ったものよりマイナーチェンジで重くなったのと、ファスナーがないのが気に入らず,LDのシリーズは値段が高いので手が伸びませんでした。
ただ、全面合成皮革で布の部分がないのが、少し気になるところではあります。つま先の折れ曲がる部分の擦れ感がなければベストチョイスになるであろうと期待します。
4日目の宿を牟岐駅前のあづまから宍喰の民宿えびすに変更します。一昨日の夕方のニュースを見ていてひらめくところがあって、番外霊場阿部御水大師への道を歩くことにしました。この道を行くと10km以上遠回りになりますが、昔のお遍路の多くがこの道を歩いたのではないかと、ぼくは勝手に考えています。
山茶花から薬王寺まで番外霊場に寄ると約32km、日和佐から海部まで電車に乗って、海部から宍喰まで歩きます。歩行距離は合計で38kmくらいになります。
よく調べもしないでこんな田舎に、こんな山の中に宿などあるはずないと決めつけてしまったのですが、iタウンペ-ジで調べてみると、栃原駅の近くにも梅が谷駅の近くにもちゃんと宿はありました。電車移動はなくなりました。栃原駅から電車を使わないとかなり余裕が持てます。電車を使うとなると、内宮のお参りはできなくなるほどぎりぎりの感じだったのですが、落ち着いてお参りできそうです。ただ、那智駅の周辺にはないので、紀伊勝浦駅まで歩いて、翌日は勝浦から那智まで電車で戻ります。8日目の岩代駅の近くにもちゃんと宿はありました。電車を使うのは1回で済みそうです。それにしても、さすが世界遺産、歩いている人はいて、その人たちのための宿もある。ぼくは第1期は36km平均ですが、もっと短い人でも何とかなりそうなくらいの宿は、古道沿いにあるようです。