WALKER’S 

歩く男の日日

14日目 (1) 有井川のお大師さん

2008-07-05 | 08年四国の旅
 今日からまた40km台が3日続く。しかも今日は午後から雨の予報、札所もないので、できるだけ早く宿に着きたいと思う。6時に玄関に下りていくと、めがねの若者が朝食をとっていた、挨拶を交わして出ていく。岩本寺の近くには20~30人くらいの人が泊まっているはずだけれど、今日はぼくが一番先に出るので誰とも会わないだろう。岩本寺の先の宿は10km先の佐賀温泉、そこに泊まった人がいたとしても追いつけるのは昼前くらいになる。
 宿を出て5km、短絡路への入り口、今年はちゃんと見つけることができる。どういう事か昨年まで5回の内3回もはずしているのだ。道路の右側にも左側にもこんなにたくさん遍路標識があるのに、それなりに気を付けてもいるのに、行き過ぎてしまう。ここには何か気を散らせるような物があるのかとも思ってしまう。美化センターの中へ入り、トンネルの上を過ぎ、山道を下り国道に合流、あと1km位で遍路小屋というところで野犬につきまとわれる。四国では野犬は珍しくないけれど、こんなにしつこくつきまとわれて吠えられるのは初めてだ、まともに歩けないので、傘を振り回して大声を出して追い払う、朝早くて周りに人がいないからできた恥ずかしい所行です。おかげさまで最初の休憩地には予定時間に到着することができる。天気が気になるので、わずか11分の休憩で発つ。
 次の休憩地も9km先、土佐佐賀の少し手前のコンビニです。しかし、あまり調子が出ない、曇っていて気温も高くないのに。休憩が少なかったのか、栄養が切れてきたのか。スリーエフに着いたのは1分遅れだった。手洗いと水の補給を済ませ、アイスを買って一息つく。夕食は中村の町のすぐ手前で買うことにする。
 三つ目の休憩地も9km先にある。本当は佐賀公園で休むべきなのだろうけれど、ここから4kmも離れていない。20分の休憩で、有井川駅の近くのバス停へ向かう。2年前雨に降られて有井川駅のホームで休んだけれど、その少し手前にバス停があったので、昨年からそこで休むことに決めたのです。佐賀公園を過ぎ、土佐白浜の近くになると新しい歩道ができていた。すごく歩きやすい、スピードが乗ってくるのを実感できる。距離はそれほど長くはなかったけれど、そのあともその調子の良さを持続できている感じだ。海岸沿いを直角に折れると井の岬トンネル、トンネルをを抜けてしばらく行くと酒屋さんがあって、その前で二人の若い男のお遍路が休憩中、佐賀温泉からだと16km、今10時半だからかなり順調な歩きだといえる。ただ土佐佐賀からだとすると、どこまで行けるのか心配な感じはする。
 もう一つトンネルを抜けたところが有井川のバス停です。目の前に観音寺という小さなお寺があって、お大師さんがおられた。