WALKER’S 

歩く男の日日

石鎚からお遍路ハウス横屋へ

2018-10-27 | 日記

 帰りのバスは15時17分発、余裕を見て14時40分のロープウェイに乗る、山頂からロープウェイ駅までは1時間45分で下ることができるから12時45分に下り始めれば十分。11時30分に着いたので1時間以上のんびりすることができます、ぼくが山頂に着いたときすでに30人くらいの人が頂上社の周りで食事をしていました、1本早いロープウェイに乗った人もいるだろうし成就社の側の宿から歩き始めた人もいる、天狗岳に向かっている人も合わせると50人くらいの人でにぎわっている。7~8割が60代以上の中高年、しかも女子率も高い。白装束の人は何人か見かけたけれどお遍路の白衣を着た人はいなかった、外国の人は2人だけ。山頂付近の紅葉のピークは1週間前、でもその頃でも今年の色づきは良くなかったと聞いたと30年のベテラン山男が言っていました。確かに今がピークだとされる一段低いところの色づきも全然芳しくなかった。天気と紅葉がばっちりポスターのように見られるのはなかなかの確率だと痛感しています。1時間ほど山頂で休んでいたら急にガスがでてこの天気でもすぐにダメになってしまうくらい。

 下りではすごい山女に出会いました、70才は確実に超えていると思われる小柄な女性、2本のストックを巧みに操りぼくを追い抜いてずんずん引き離していきました、今年の春焼山寺で山岳マラソンの練習をしている若いカップルに追い抜かれましたが同じくらいの勢いで、あっと言う間に見えなくなってしまいました。富士山には何度も登っているし、近頃では冬山登山は嫁に止められているのだと、話していました。もちろん今日出会った登山者のほとんどはぼくと同じかより遅いペースなのですが、こういう人もいるのだとびっくりです、

 彼女のペースに引きずられて1本早い14時20分のロープウェイに間に合ってしまいました。下のバス停で40分待つことになりました。
 バスが横峰登山口に着くと、男性お遍路さんが乗り込んできました。ぼくは話す気は全くなかったのですがぼくのすぐ後ろに座って向こうから先に話しかけてくれました、他の人は登山者ですがぼくだけが白衣だったので話しやすかったのかもしれません。山谷袋だけでザックは持っていないのでどうしたことかと思ったら、今日の宿に連泊なので置いてきた。今日の宿は善根宿橘、野宿リストで名前は見たことがあります、吉祥寺の近くらしい。彼は3巡目、宿代節約のため善根宿、通夜堂、時には遍路小屋での野宿もする、1巡して宿の費用は1万円前後しかかからない。前回巡ったときの宿泊リストがきれいに印刷されていて見せてくれました、禅師峰寺の通夜堂に泊まったという人は初めてです。リストには待合所と書かれていてどんな様子か全く知らなかったので尋ねてみると、ガレージのような感じでビールのケースが並べてあってその上に段ボールが敷いてあって簡易ベッドのようになっている、グッド、泰山寺はどうでしたかと訊くと、2段ベッドだった、さらにグッド、今日の宿善根宿橘には昨年は3連泊している、橘のご主人は君の知っている人だよと言う。その前にぼくが昨年成就社の前の玉屋さんに泊まったという話をしていて、その手伝いに来ている男性が橘の主人だそうです。
 


石鎚山 頂上社

2018-10-25 | 四国 番外霊場


 奥前神寺から12分で成就社に到着、遙拝殿、本殿でしっかりお参りして御朱印を頂く、本社と同じくこちらの御朱印も丁寧で時間がかかるので社務所の男性としばらくお話、昨年黒川道を登ってひどい目にあった事などを話す、彼も5年ほど前に黒川道を登ったけれどそんなにはひどくなかったそうです。


 お参りに10分ほどかかったので、ロープウェイの同乗者の人たちはすでに門をくぐって出発してぼくがしんがり、門の先に見える白装束の男性としばらく一緒に歩きました。ぼくが姫路からだというとびっくり、お隣太子町の人、しかも町会議員の方でした、石鎚にはもう10年近く毎年登られています、大峰山の方にもよく行かれてそちらの役員もされている、大峰に行くのなら紹介してあげると何度もいわれました。まだそこまでの覚悟はございません。奥掛けの修行とは別に日帰りのコースもあるようですが。


 成就社から50分、ちょうど中間地点、


 成就社から67分、頂上が見えてきました、昨年は視界が20mだったからこういう景色も一切見ていなかった。


 前を行く水色の女性がすごく軽やかで速くて全然追いつけない、


 成就社から105分、いよいよ山頂が近い。


 こういう断崖にスティールの階段が設置されていることがすごい、


 成就社から114分、頂上山荘の下を行く、頂上社の社務所が見えています、昨年と同タイムでした。






 天狗岳に向かう人が列をなします、ぼくは怖くてとても行けない、登山家でなくてお遍路だし、


63番奥の院 奥前神寺

2018-10-23 | 四国 奥の院


 ロープウェイ前バス停から少し登ってくると、石鎚に縁の皆様が勢揃い、お大師さんも居られます、こういう形は本当に珍しい。


 石鎚大権現の社が登る前にあります、


ロープウェイ駅、9時の便はほぼ満員でしたが全員乗車できました。10分で上まで行きます、20分おきに出ます。


 ロープウェイ駅から200m、3分ほどで奥前神寺に到着、山の上なので線香、ろうそく、納め札入れもありません。賽銭だけあります。


 納経は前神寺でしてもらいます。


横峰登山口

2018-10-23 | 日記

 ビジネス旅館小松ではいつも同宿の人は多いけれど、鍋の面倒を見るのに忙しくてなかなかうまく話できない事が多い、向かいに座った男性は歩きがメインだけれど交通機関も使う、雲辺寺にもロープウェイを使う。歩きの人でそういう人は珍しい、観音寺からバスを使うといっていたけれどそんな面倒なことをどうしてするのかと首を傾げる、三角寺に登って伊予三島に引き返して電車で観音寺まで行ってバスでできるだけロープウェイに近いところまで行く。足を痛めていて三角寺から降りてくる人には会った事があるけれど、普通歩きの人でこの区間電車に乗るのはおかしい、あまり効率的ではなくて足摺や室戸でバスに乗るのとはずいぶん違う。そういうことでその人とはあまり話をする気にもなれなかった。すき焼きの男性二人は歩きにこだわる人で全く飛ぶ気がない、その二人もやはり彼とは話が合わないという感じ、隣の女性とは三島から岡田までの道の様子などを訊かれて簡単に説明したり宝寿寺のことも解説したりしました。

 石鎚行きのバスは当初伊予西条駅から乗るつもりでしたが、横峰登山口まで歩けば400円もバス代が安くなることが分かりました。朝食もゆっくりとることができます。小松からだとぼくの足で1時間ほど、バスが来るのは8時14分、吉祥寺からこの道を登るのは12年ぶりのことになります。その年はビジハウスイン国安から、前年の台風で横峰の山道が登り下りとも通行不能、自動車道を登って下るしかなかった。
 バス停に着くと男性のお遍路さんが休んでいました。バスに乗るのかと訊くと、ただ休んでいるだけ。今日は伊予西条駅の近くからで伊予氷見駅からここまで歩いてきた。そうです、今年の台風で向こう側の山道はまた通行不能になっているようです。下りの山道は大丈夫だからそちらを往復することは可能ですが。今日は小松に泊まると言っていました。仕事をしているので区切りばかりで2巡目、時間ができたらぜひ通しで歩いてみたいと、
 しばらく話してその人が山に向かった後、横峰から下りてきた車がぼくの前に停まる、どうしたことかと思うとペットボトル500のミネラルウォーターのお接待、九州から来たんですこれ九州の水ですどうぞ、ラベルを見ると宮崎県小林市の水でした、斉藤慶子さんの田舎です。今回たったの2泊3日で遍路道も10kmほどしか歩かないのでお接待を頂けるなんて思っていなかった、


62番礼拝所

2018-10-23 | 日記

 清楽寺の次は61番香園寺へ、少し手前で夫婦遍路さんとすれ違う、小松で同宿でした、香園寺のベンチで休んでいる夫婦遍路さんも同宿の方でした、それ以外にも3人の歩き遍路さんに出会いました。普通の人で通しならこのあたりまで30日はかかるから9月10日前後の旅立ち、こんなに多くの歩きの人に出会えるとは思わなかった。

 62番礼拝所では今回初めて納経して貰いました。

 右肩の朱印は4種類あります。四国第○番、四国○番、第○番、○番。
 こちらの朱印は初めてのタイプです。宝寿寺とはっきりくっきり区別するためには必要不可欠だったでしょう。香園寺の納経所の前でお参りに来た男性が香園寺のお坊さんに宝寿寺のいきさつについて説明を受けていました。宝寿寺で600円取られたそうです。今年の春には御影は別料金で300円にしていたのを、参拝者が激減したので無料に戻したという情報があったのですが、また別料金になったようです。ほんとうに情けない話です。ますます自分の首を絞めていることに全く気づいていない、小松で同宿だった女性の話では参拝者はいなくて閑散としていたということでした。


西条市 清楽寺

2018-10-22 | 四国 番外霊場




 61番香園寺の北東に位置する三嶋神社の正面です、


 鳥居の前の国道の交差点を北側に渡ります、この交差点は南側から2本北側から3本、そして国道が東西に走って7つの方向へ行けるのですが、目指す清楽寺は北側の3本の真ん中の道を行きます。


 国道を横断すると番外ですが立派な道標がありました、横峰寺の前札所ということのようです、新四国の札所にもなっています。


 この二またの右側の道、


 100mほど進むと左へよれて鉄道の下をくぐります、


 くぐるところでもうお寺が見えています、


 くぐったところで観音さまがお出迎え、


 真新しい山門です、


本堂も新しい、


 大師堂も、


 納経は新四国曼陀羅ですかと訊かれたので、いいえ番外でお願いします、
 四国六十番前札所の朱印。


62番元札所 一之宮神社

2018-10-20 | 四国 奥の院

 たけのしんさんのホームページによると伊予小松駅のすぐ北側にある一之宮神社は62番宝寿寺の元札所ということになっています。ここだけではなく四国4国の一の宮は全て元札所です、13番大日寺の向かいにある一宮神社、30番善楽寺のすぐ横にある土佐神社、83番一宮寺のすぐ側にある田村神社、明治までは神社とお寺が一緒にあるのが普通、それが維新になって無理矢理引きはがされて現在のように札所が移行することになった。元札所といわれるいくつかは番外霊場に指定されていますがこの4つの一宮は番外にも指定されていないので奥の院のカテゴリーに入れることにします。


 伊予小松駅から線路沿いを東へ、線路の北側に出るには東側の一番近い踏切を渡るしかないと駅のホームにいた女性が教えてくれました。


 駅から150mほどで踏切です、


 踏切を渡って50m北へ来るともう入口、ここを左折します、










 こちらが本殿、建物はこれだけでした、


 宝寿寺もこの敷地内にあった、ということのようです、今の宝寿寺も元札所になりつつあるというのがちょっと沁みるものがあります。
 御朱印はこちらで頂けるということだったのですがいくら探してもそれらしい建物がなく敷地内の家も住んでいるのかいないのか鍵がかかっていました。


西条市 石鎚神社

2018-10-18 | 四国 奥の院




 前神寺から西へ200m、何回もこの前を通っているのに、今回初めての参拝です。家田荘子さんは毎年欠かさず参拝、ぼくが今回訪れた翌日にお参りされていました、2年前は香園寺で2時間差ですれ違いでした。


 この鳥居の少し北側にも朱色のさらに大きな鳥居がありますが、遍路道からは撮影できませんでした。


 想像以上に広大な敷地です、時間の余裕のあるときに来て良かった、


 写真のような紅葉を一応は期待して登るのですが、


 神社ですから山門ではありません、仁王門でもなくてあうんの大天狗様がにらみを利かせていました。


 参道の中央にご神木の大檜。


 思った以上に登って山の中へ入っていく感じ、


 これは大事、ご祈祷受付が別にあるから、神社では迷うことも珍しくない。


 社務所の前を進んでさらに石段を登ってようやく本殿に到着です、この右の方が展望台になっていますが撮影しませんでした、家田さんはブログにあげていますのでそちらでご覧下さい、


 山頂の紅葉のピークはこの日の1週間前、


 墨書はすごく丁寧で時間もかかるので、待っている間受付の男性としばし歓談、とても雰囲気の良い社務所でした。


秋遍路の報告

2018-10-17 | 日記




 秋遍路といいながら、昨年の石鎚登山のやり直しと、来年の行程を楽にするための別格と番外の御朱印集めが目的の短い旅、普通のへんろみちもわずか10kmほどしか歩かないので、歩き遍路さんとの出逢いも全く期待も想定もしていませんでした。
 最初の歩き遍路さんは多度津駅で乗り込んできて海岸寺駅で降りていった男性、弥谷寺から海岸寺へ行く道は地図にありますが多度津方面から行く道はへんろ地図にないから電車とい
うことでしょうか、実際道隆寺から海岸寺まで歩く人で迷う人は少なくないようです、ぼくもこの道は10年前歩いて、ちゃんと地図を作っていったのに予定の道をひとつ外したという経験があります。土讃線を地下通路で抜けた後がちょっとややこしくてもちろん矢印道しるべは一切ありません。
 二人目は伊予西条駅で一緒に降りた男性、電車は逆打ち方向に進んでいたから今日が区切りの初日だったに違いない。そして西条で折り返すその電車に乗り込む二人の男性お遍路さん、12時前だからここで区切るということではなく伊予土居までワープして伊予三島で泊まるのかもしれない。この区間30km以上札所がなくて鉄道が並行しているから乗る人は結構多い、ぼくも昨年は石鎚に登ったので新居浜まで乗りました。この春の逆打ちでもこの区間で出会う歩きの人はびっくりするくらい少なかった。


 伊予西条駅から歩き始めて、国道を歩いているとこんなのがありました。でも車に乗っててこんなのに気づくのだろうか、気づいたところで入れるのかな、


 駅から40分で前神寺に到着、本堂の前で歩きの男性がいました。この時間でここにいるということは横峰を登ってきたとは到底思えない、昨日横峰で京屋支店に泊まったかもしれない、それだと遅すぎるという感じもしますが、
 納経所で奥の院奥前神寺の納経をお願いすると、行って来られましたかと尋ねられました。明日登りますと答えると不通にしてもらえました。本当は明日登ってからして貰う予定だったのですが、それだと宿に入るのが18時になってしまうので急遽変更して先にして貰うことにしました。


石鎚快晴

2018-10-15 | 日記


西条まつり

2018-10-14 | 日記


 1ヶ月で四国に舞い戻ってきました。西条は有名な秋祭りの真っ最中です。前神寺から吉祥寺までの3㎞の間に8台の山車にでくわしました。クライマックスではその10倍の山車が一斉に川に入るのだとか、石鎚神社の社務所の人が教えてくれました。
 本日出会った歩き遍路さんは17人、意外でした。通しだとすれば9月10日前後の旅立ち、いかにも早すぎるし暑すぎる、同宿8人のうち話しを聞いた3人は初めてのお遍路だということでした。でもそれですべてよいのだと思います。初めからすっきりスマート破綻のないお遍路ができる人などほとんどいない、そこから本当のお遍路が始まっていく。考え直すことやり直すことが多すぎる、だから止められない、そこまではまりこむ人はそんなにいないかもしれませんが。ぼくの理想のお遍路はスマートでフラット何の事件も喜怒哀楽もないお遍路、そんなお遍路ができるわけない。できないからまた歩く!?
 下の写真は伊予小松駅の北側にある一之宮神社です。昔62番札所はここにあったと言われています。今回初めて香園寺の駐
車場にできた62番礼拝所で納経してもらいました。もう迷う必要ありません。宝寿寺では納経料600円とられるそうです。


石鎚登山

2018-10-13 | 日記

 石鎚に登る月曜の天気は気象協会のネットページでは曇りのち晴れ,NHKのデータ放送では晴れ時々曇り、テレビでは曇りの方が多い予報、多少雲があっても天狗岳さえ見えればいいことだし、それよりせっかくこの時期に行くのだから紅葉の方が大事、
  姫路~伊予西条       4260円
 横峰登山口~ロープウェイ前  600円
 ロープウェイ往復      1950円
 ロープウェイ前~西条駅前  1000円
 伊予西条~新居浜       260円
 新居浜~海岸寺       1280円
 金蔵寺~香西         660円
 香西~姫路         2780円
  ビジネス旅館小松     6700円
  お遍路ハウス横屋     4800円
  納経16ヶ所       4800円

  合計          29090円


明後日出発

2018-10-12 | 日記

 石鎚山頂の紅葉のピークは10月10日頃だと言われる、
 もうこれ以上は待てないので、日曜出発します。横屋に予約入れました、


秋遍路の計画

2018-10-12 | 日記

        88 奥の院  番外  別格
 18年 春  42  18   6
     夏   7   11   1    1
     秋   5   4   5   2
 19年 春  35  36  22  17
 20年 春          25

 今年の秋は10月16日頃(快晴の日を選んで)から2泊3日、
  1日目、伊予西条駅から前神寺、石鎚神社、吉祥寺、一之宮神社、清楽寺、62番礼拝所、香園寺=小松泊
  2日目、バスとロープウェイで奥前神寺、成就社、頂上社=横屋泊
  3日目、海岸寺。海岸寺奥の院、佛母院、道隆寺、金倉寺、香西寺
 また少し変更、番外の安楽寺は2年後に回して余裕のある計画、特急に乗らずに済みます。


セン ゲストハウス

2018-10-11 | 日記

英語のへんろ地図の編集者、松下直行さんがフェイスブックの公開グループお遍路さんで小豆島のセンゲストハウスを紹介していたのを見たとき、道後温泉のお遍路宿と同じ名前だと、その時はそれだけで終わっていました。本日道後温泉のセンゲストハウスが経営者が変わって生まれかわったと投稿がありました。道後の経営者が小豆島に移住して新しいゲストハウスを同じ名前でオープンしていたのでした。場所は有名な岬の分教場跡の1.5km手前(マイクロバス巡拝道)です。徒歩巡拝道ではないのですが、6番田ノ浦庵への打ち戻りのルートなので往復のどちらかは自動車道を行く人もいるようです、ぼくは初日の宿に予定したところと1.5kmほどしか離れていないのでこちらに変更します。素泊まりのみ、ドミトリー3400円。初日の道中にコンビニやスーパーがないのが問題ですが家から持っていけばいいことです。