WALKER’S 

歩く男の日日

15日目 (2) 大岐海岸

2008-07-08 | 08年四国の旅
 ドライブイン水車の小高くなったところにある遍路小屋に男の人が休んでいる。今8時過ぎだから、打ち戻りで安宿から来たものと思われる。ぼくは手洗いの所の休憩所で休む。目の前のポスターを見ると、そう、ここはすでに土佐清水、1番札所のある鳴門市から最も遠い自治体までやってきたのだ。折り返しはもうすぐだ。
 水を補給して17分の休憩で出発、気温が低いのであまり疲れていない。次の休憩地は久百々、民宿久百々の前のバス停、昨年から利用するようになった。水車から8km、ちょうどいい距離で屋根もあるから雨が降っても大丈夫、おまけにそばに電話ボックスもある。そこまで休むつもりはなかったのに、下の加江のコンビニの前を通りかかると冷たいものが飲みたくなる。例によって84円の野菜ジュースを買って、ベンチで一息入れる。大きな荷物の男の人が出ていくところ、はじめ水車の方へ歩き始めるが、すぐ引き返して久百々の方へ行く、方向を間違えたようだ。珍しいことではない。初めて歩く道で、初めて入る店、出てきて一瞬方角を失うということは、ぼくも経験がある。7分の休憩ですぐ出発する、久百々までは3kmちょっと。一息入れたせいか、昨年より早く到着する。3区間連続新記録だ。
 昨日満室で断られた宇和島の遍路宿もやいの代わりの宿、金龍荘に予約を入れる。もやいから一番近くて、値段も150円高いだけ(ぼくの持っている情報では)です。連休中は食事はできない、と言われたけれど、ぼくは最初から素泊まりのつもりだったので、問題ない。とても感じのよい受け答えで安心する。ついでに、その次の宿、大洲郷土館ユースホステルにも予約を入れる。こちらもとても優しい感じの女の人が応対してくれた。会員でなくても泊めて貰えるか確認すると、情報通り、歩き遍路は会員でなくても会員価格で泊めて貰えるとのこと。これで連休中の宿の予約が完了、肩の荷がおりる思い。
 20分ほどの休みで発つ、雨が落ちてこない間にできるだけ歩いておきたい。次の休憩地は大岐海岸の1kmほど向こう、幡陽小学校の前のバス停、ここも屋根付き、3年ほど前にできたがっちりしたバス停です。