WALKER’S 

歩く男の日日

20日目 (1) 大洲の夜明け

2008-07-23 | 08年四国の旅

 同宿の自転車遍路は大阪のKさん、ここまで11日(観自在寺で2泊したというから実質10日)で来たそうだ。自転車で巡る苦労を伺う。初めての場合、自転車というのは歩き以上にどれくらい行けるか予想がつきにくい。時速20kmで1日5時間乗れば100kmは行ける、というような計算は全く意味をなさない。ぼくが昨年2日目熊谷寺の近くで会った女性二人連れの自転車遍路は、翌日大日寺でも会った。4日目も立江寺と鶴林寺の間のローソンで会った。5日目も平等寺を出て国道に合流するところで道を尋ねられた。ぼくは普通の人の1.3~2倍くらい歩くけど、山道が多いところになると自転車でも歩きと変わらないくらいの距離しか進めないということになる。もちろんその後は薬王寺を過ぎると一気に室戸岬まで行って2度と顔を合わすことはなかった。山道はかえって歩きの人よりもきつくなるとKさんも言っていました。自転車を押して歩くしかない、しかも遍路道は通れなくて自動車道を行くしかないから遠回りになるところが多くなる。どこまで行けるか見当を付けるのは難しくなるので、宿の予約は前日にならざるを得ない、となると満室で断られることも多いということでした。神峯寺の下の三つの宿はいずれも満室でその手前の田野町の山郷旅館に救って貰ったこと、連休初日の5月3日は足摺で総て満室、土佐清水の休業しているような民宿浜崎に無理を言ってやっと泊めて貰ったことなどを話されました。岩本寺宿坊は相部屋だったので6000円、観自在寺宿坊は3500円だったということです。明日は久万高原まで行くということで宿に電話をしていたのですが、笛ヶ滝は満室、一里木は休業、3軒目のでんこでやっと受け付けて貰えたようでした。連休は終わっても前日予約はやっぱり厳しいということなのでしょうか。
 ぼくの遍路宿情報を渡すと、こんなにも宿によって値段の差があるのかとびっくり、どの宿も宿坊も同じような値段だと思っていたそうです。確かにほとんどの宿が6500円、6000円というところですが、探せばもっと安いところがかなりある。9時までお話は続いて、就寝。ちょっと喋りすぎて興奮してあまりよく眠れなかった。
 朝は6時出立、今日も天気は快晴、午後は暑くなりそうだ。教えて貰ったとおり順調に登り口まで辿り着くことができる。