8月は高校野球があり、コンクールも4日出かけてかなりさぼってしまったけれど、何とか267km歩いた。ノルマより40km以上少ないけれど年初からの累計は2495kmでまだ50km以上貯金はある。歩数計では6巡目の35番札所清滝寺の1kmほど手前まで来ている。
金賞全国代表=近畿大学、龍谷大学。金賞=立命館大学、関西学院大学。銀賞=関西大学、関西外国語大学。銅賞=滋賀大学、和歌山大学。
珍しくぼくの予想と審査結果がぴったり一致した。でも代表の2チームは全国で大丈夫だろうかと思った。完璧だけど近大は曲が難しすぎるような感じがしたし、龍谷はあまりにも正攻法、自由曲はぼくが予想したとおりの内容で、迫力抜群ではあったけれどちょっとつまらないという感じもあった。関学はフルートのピッチが気になるところがあった。立命もテュッティでピッチが決まっていないところがあった。関大はそういう気になるところが次々現れてまだ練習の途中という感じがした。そういうのが多すぎると音楽として評価する気になれなくなってくる。
金賞ゴールド、全国代表は淀川工科高校、明淨学院高校。そして3出の大阪桐蔭高校に代わって代表権を獲得したのは近畿大学付属高校、これは少し意外だった。自由曲のヒナステラはぼくの大好きな曲でぼくなりのイメージを持っていてそれと少し違った。フィナーレの速い部分はもっと木管が聞こえて欲しかったけれど、それを抜きにすれば何の文句も支障もない勢いのある演奏であったことは確か。審査員がそれを重視したことも十分納得がいく。ぼくが好きだったのは天理高校、一人一人が音楽を判っていてまとまりのある演奏だった。矢代秋雄の交響曲は今まで何度か聴いたけれどよく分からないままだったのが、今回は曲の内容がしっくり伝わってきた。兵庫県の代表で金賞を獲得したのは琴丘高校だけ、兵庫県の最優秀だった市尼崎高校も銀賞だった。これにも納得がいく。Rシュトラウスの壮大で華やかなオーケストレーションをよく表現していたけれど時折響きが濁るのが気になったし音楽の流れも気になるところがあった。琴丘高校は課題曲が完璧と言える感じではなかった。課題曲1はあら探しに最適の曲だから選ぶべきではなかったと思う。
龍野の赤とんぼ文化ホールまで18km、自転車で1時間かかって何とか到着。同じ1時間なら歩く方がはるかに楽だ。機械に合わせて筋肉を使うのでとても窮屈。1時間以上こぐと、膝が痛い。雲辺寺の下りより負担がかかる。例年なら一般の部には来ないけれど、今年は兵庫県の高校の部はパスしたのでプログラムを買うためにやってきた。
ぼくが見た最後のチームは神戸シンフォニックバンド、大学の後輩である井添大助君が指揮をしていた。そして、バリトンサックスを抱えて出てきたのは先輩の古川さんだった。演奏が終わってロビーに出てきたところで挨拶をしにいった。先輩は「まだやってるんよ」と自嘲気味に言われたけれど、ものすごいことだと思う。アマチュアとはいえ大学を出て30年以上吹き続けるというのは尊敬以外の何ものでもない。ぼくも大学を出てから一般バンドで吹いていたけれどあの生ぬるさには着いていけなかった。関西大会にも行ったけれど大学時代とのギャップの大きさにはどうにも我慢ができなかった。
予定通り、3dayチケットの1日目は大阪府吹奏楽コンクール高校Aの部に行って来た。もう兵庫県には行かない。なにしろ兵庫県の高校Aを全部見ようと思えば2605円もかかる。前半は当日券があるけれど後半はチケットピアで指定券を買わねばならないのだ。しかも今年は西播地区東播地区の代表の演奏はすでに聴いているし、兵庫県の代表は関西大会でもあまりいい演奏ができていない。全国代表にもなれないし金賞を獲れる団体も一つくらい、それだけの価値のある演奏会にはなっていない。
大阪は前半も後半も当日券1000枚が用意されている。そして何より昨年全国大会で金賞を獲得した淀川工科高校、大阪桐蔭高校、明淨学院高校の演奏を聴くことができる。大阪桐蔭は3出なので、部員全員(150名くらい)による特別演奏、アイーダとローマの松。アイーダは楽器を演奏するのは50名、後の100名は合唱隊になる。本物のオペラみたいで大いに盛り上がる。松は1楽章と4楽章、20名のホルン隊が圧巻、近大の定演でもこれだけの迫力はなかった。フィナーレでは涙がこぼれそうになった。
淀工と明淨は昨年全国で金賞だったので、関西へはフリーパス、大阪では課題曲と自由曲の特別演奏になる。淀工は今更ながら次元の違う演奏だった。ぼくは淀工の演奏は何度も聴いているけれど、コンクールの生の舞台は2回しか見ていない。93年の普門館「エルサロンメヒコ」と05年の関西「大阪俗謡」。ダフニスをコンクールで聴くのは初めてだった。画が目の前にくっきり広がっていくような鮮やかで生気の漲る演奏だ。この演奏に金賞以外の評価を下すことができる審査員など絶対に存在しないと断言できる。課題曲のマーチも唯一明石北高校よりすぐれていた。音楽が一つの大きな生き物のような感じがした。音符を正確に音に変えるだけではない、その上で血を通わせる。本当の音楽とはこういうものなのか、まざまざと見せつけられる思いだった。
今日の姫路の最高気温は34.7℃、猛暑日は先週の4日間だけだけれど、熱帯夜は8日連続。2階の窓は全部開け放っているので明け方近くなると空気の動きが出ていくらか快適に眠ることができる。
今日の散歩は10kmほど、ただしその半分はイオンの中を歩いた。しばらくはこのペースで行かないと体力が持たない。ショッピングモールの中をぐるぐる歩くのはいかにもつまらないけれど、足を鈍らせるわけにはいかない。しばらく歩き旅には出られないので、また歩数計の中で四国を歩くことになる。現在は累計6175km、6巡目に入って23番札所薬王寺を出て4kmの地点、日和佐トンネルまで来たことになる。
今日はスルッとKANSAI3dayチケットを買うために山陽電車姫路駅まで往復、11kmを歩いてきた。午前中とはいえこの時季快晴炎天下の散歩はさすがにこたえる。2リットルのスポーツドリンクを2日で飲み干してしまった。
イオンでシューズが3割引になっていたので思わず買ってしまった。2800円、調子が良ければこれで来年の四国を歩く。普段使っているトラッドロードと違って布の部分がなくいくらか雨に強いかもしれない。ゴアテックスのOD1000GTXと同じくらい雨に強ければ9000円も節約になる。
猛暑日
昨日の姫路の最高気温は35.9℃、今年初めて猛暑日になった。コンクールから帰ると室温は34℃、数日前には35℃まで上がったこともあったからさほど堪えなかった。夜も窓を開けて寝ると、空気の動きがあって汗もほとんどかかなかった。水分の補給に起きたのも1回だけ、例年よりうまく眠れるようになっている。
代表にはなったけれど姫路高校の演奏は、琴丘高校に比べるとだいぶ弱さを感じるものだった。木管は強さを感じることはできたけれど、金管は明らかに弱い。一人一人の強さがないし、まとまり感も十分ではないので迫力として客席の奥まで届いてこないような感じだった。県大会で金賞を取るにはまだまだという感じではあった。