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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

水道水が飲めますか?

2011-01-21 23:02:47 | Weblog
 先日のこども教育委員会の場面で、ある生徒さんから、「僕の学校の体育館の水道水は鉄のにおいがします。なんとかしてください」という突然の陳情めいた意見がありました。

 どういうことだろう、と市長もすぐにその中学校を訪れてその水を飲んだそうですが、あまり鉄臭くはなかったそう。

 上水道の担当者に言わせると、「確かに水道管がもう古いので、中にたまった水は管の中の錆びた味が出てしまいますが、蛇口を開いて少し水を出せばいつまでも鉄の味がすることはないはずです」とのこと。

 もう校舎も立ててから30年以上が経過し、施設全体が古いのである程度は仕方がないのかもしれませんが、なんとかならないものか。

 つい先日教育委員会と話をする機会があった時にそれが話題となったのですが、管を敷設しなおせばいっこうにつき500万円がかかるとのことで、なかなか妙案もありません。

 そんなとき誰かが「最近は水道水なんか飲みませんからねえ」と発言して、「本当か?じゃあ皆ペットボトルを飲んでいるというのかな?」と会議室にいたスタッフに訊いてみると、「私はもうペットボトルですね」、「僕はそうでもありませんが、嫁さんも子供もペットボトルの水しか飲みません、「子供はペットボトルですねえ」という人が多くて驚きました。

 全体の半数以上はなにかしらペットボトルの水を飲んでいて、家族ともなるとペットボトルの水を飲んでいるという人がほとんど。

 釧路の水は確かにそれほどおいしくないとは言え水質的には問題はないわけで、ペットボトルの水を飲む割合が多いことに愕然としました。

 そんなに水道は信用されていないのでしょうか。

 日本のインフラ技術の最たるものなのですがねえ。 

 
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掛川茶はどこで買える?

2011-01-20 23:30:09 | Weblog
 午後に札幌の知人のAさんから電話が来ました。

「あ、こままささん?ご無沙汰してます」
「おお、Aさん、お元気ですか」

「はい、おかげさまで。ところでお願いがあるんですが」
「おや、なんでしょう」

「掛川茶ってどこで買ったらいいの?」
「はっはっは!『ためしてガッテン』を見ましたね!?(笑)」

「あ!そうなんですよ。掛川と言えばこまさささんだ、と思い出しましてね、懐かしくなって電話してみました」
「そうですか、ありがとうございます。それじゃ何人かの友人に訊いてみますよ」

    ※     ※     ※     ※     ※

 そんなわけで、仲の良い掛川駅に入っている『これっしか処』の中田店長さんに電話をしてみたところ、「日頃の五倍くらい売れていますよ。出張のサラリーマンとお見受けするような方でも掛川茶を買って行かれますからねえ」と驚きの声。

 やはりNHKの放送の力は絶大なようです。

 
 掛川の事情通のサトー君にも訊いてみたところ、「あちこちから、『掛川はうまくやったなあ、どうやったらあんなふうにできるんだ?』と訊かれることが多くなりました。

 でも僕は『そんなラッキーパンチじゃないですよ。掛川茶がいいんだというのは、元の市長の榛村さんが20年も前からずっとやってきたことじゃないですか。』と言ってあげているんです」とのこと。

 そう、掛川では地元の産物の良さを生涯学習しようという榛村元市長の掛け声で、掛川さん深蒸し茶を徹底的に勉強して売り込むことを続けてきました。

 そうした活動の一つの成果が、市立病院の副医院長の鮫島先生がトップになって2005年に作られたのが緑茶医療研究センターであり、そこでなされた研究が『緑茶の生活習慣病予防研究』(http://bit.ly/hnM6CN)であるわけです。付け焼刃じゃないんです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 まあそんなわけで、医学的な裏付けを取るという地道な研究の成果もあって、今回NHKがそれを取り上げてくれたということのようで、まさに掛川の生涯学習の成果と言うことでしょう。

 なにはともあれ、美味しい掛川茶を飲みたいという方に、私が知っている範囲で良いお茶を提供してくださるお茶屋さんを独断で列挙しておくことにいたしましょう。 

 私の名前を語っても特典はなにもありませんが、美味しいお茶を送ってくださるのは大丈夫でしょう。掛川の深蒸し茶でどうぞ健康になってください。



【これっしか処】掛川駅の総合お土産屋さん
  http://bit.ly/eoOUBo

【山啓製茶(東山製茶)】霧がかかる東山地区のお茶は絶品
 http://yamakeiseicha.com/index.html

【丸山製茶】上内田地区のお茶も負けてはいません
 http://www.maruyamaseicha.co.jp/

【佐々木製茶】こちらも上内田地区
 http://www.sasaki-seicha.com/html/company_01.html

【大井製茶】
 http://www.ooitea.com/

【中根製茶】
 http://kakegawa-cha.co.jp/

【みのり園】
 http://minorien.jp/ichiran/fukamushi.html

【つまりは掛川茶商組合ね】
 http://bit.ly/fPdM6f 


 あと掛川茶ではありませんが、掛川の隣町の御前崎にも気風の良いお茶屋さんがあります。、御前崎市の中山製茶さんがそれ。こちらの深蒸し茶もどうぞご賞味あれ!
【中山商店(御前崎市)】
 http://www.maotv.ne.jp/marunaka/marunaka32.html
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トラベルヘルパーと旅に出よう

2011-01-19 23:33:33 | Weblog
 福祉や介護とビジネスを結びつけようと言う勉強会に参加しました。

 興味深かったのは同席していたなかで、NPO法人日本トラベルヘルパー協会の役員の方のお話。

 介護や高齢者の生活実態でよくありがちなのが、お年寄りがどこかへ行くのは危ないから、施設に閉じこめたり家から出さないようにするという世話の仕方だといいます。

 しかし、杖突き歩行くらいの状態のお年寄りで、お金と暇と行く気があればどこかへ旅行に行きたいという需要はあるのだと。ただし、途中で何かあった時に頼れる誰かがいれば、と言うのが前提だとも。

 実際、お金さえあれば東京から箱根までずっと付き添ってもらってお宿でお風呂へ入れてもらってまた連れ帰ってきてもらう、ということだってできますが、これでは一泊二日の料金が20万円以上になってしまいます。

 これでは余程のお金持ちでなければ旅行などとてもおぼつきません。もっと低廉な価格を可能とするシステムでなくては多くの高齢者の間で普及するというわけにはいかないでしょう。

 そこで登場するのが「トラベルヘルパー」というNPOが認定する資格。これは
ホームヘルパー2級・介護福祉士・看護師等の介護・看護系資格と、旅程管理主任者・旅行業務取扱主任資格者等の旅行系資格の両方をもっていて、NPOが実施する研修をこなした人に与えられるものなんだそう。私も初めて聞きました。

 つまり、旅の途中で介護ができて、かつ旅先での急な状況の変化にも適切に対応して旅行をサポート出来る能力を求めるというものです。

 そして肝腎なのは、これを持った人が出発地から目的地、そしてまた出発地へずっと付きっきりになるのではなく、家から駅までをAさん、駅から電車の中はBさん、到着地の駅からホテルまではCさん、そしてホテルの中ではDさんというように、資格を持った人がリレー方式で旅人の旅程を介護的にサポートする社会ができれば低廉な価格で対応することが可能だろうというものです。

 こういう資格を持つ人がたくさんいることが観光客受け入れ地としての新しい受け入れ能力になる日が来るでしょうか。

 「高齢者だって出かけたい」その思いを実現してあげることはビジネスもさることながら、幸せな高齢社会の到来の一つの絵姿なのかも知れません。

 

【NPO法人 日本トラベルヘルパー協会】
 http://www.travelhelper.jp/index.html
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「ロコ」のちから

2011-01-18 23:47:21 | Weblog
 半年間釧路での生活をしていて、自転車がほとんど話題になっていないことに気がつきました。

 かつて3年間を過ごした掛川では、地元のサイクリスト(ロコサイクリスト)が自転車による地域ツアーガイドをするサービスを実験的に行っていて、外からのサイクリストを楽しませています。

 掛川の自転車にまつわる数多くの取り組みは『時代を先取りしすぎた(笑)』という指摘もあるくらいですが、地元の力を結集したおもてなし事例として評価されています。



                 【雨の中のサイクルガイドツアー】


 そんな活動の新たな展開として、ロコサイクリストによる地域でのサイクリングラリーを行っているという知らせが届きました。


---------------≪ 以下引用 ≫--------------
【NPOスローライフ掛川のサイクリングラリーマップが完成】
  http://bit.ly/hAv1z0

 NPOスローライフ掛川が、地元のサイクリスト達とつくったサイクリングラリーマップが完成しました!!

 ロコサイクリストの皆さんのご意見を基に編集したコースは見所満載。

 マップに掲載されたコースを参考に、市内5箇所に設けたスタンプポイントを巡り、楽しむためのサイクリングラリーマップです。

 全てのスタンプを集めて応募いただいた方には、抽選で素敵なプレゼントを差し上げます。

 心地よい走りを生む、ほど良い起伏のみち、そこはかとなく美しい里の風景、冬も雪を知らない穏やかな気候・風土。
自転車で走るとわかる「掛川」のオモシロさを是非このサイクリングマップを使ってご堪能ください!!
                    (以下略)

---------------≪ 引用ここまで ≫--------------

 今や自転車は、環境に優しいスポーツであり、手軽な移動ツールであるとともに、ファッション性にあふれた老若男女を問わないアクティビティとして認知されています。

 ところが釧路ではなかなか自転車が話題になっていないよう。

 かつて釧路に4年間住んでいたサイクリストの知人に、「釧路で自転車を楽しんでいた時は仲間はいたの?」と訊いてみたところ、「いいえ、一人で楽しんでいました。乗っていてもあまりすれ違いませんでしたね」とのこと。

 ふーむ、せっかくの自転車を地域ガイドツールとして使う土壌はないということでしょうか。

 それはそれでまさにこれからの活動で、ニーズが潜在的に眠っているのではないか、とも思えます。

 まずは掛川の資料を取り寄せて、こちらでの可能性を考えてみるといたしましょう。

    ※     ※     ※     ※     ※

 ちなみに、ロコサイクリストの「ロコ」とは『地元の』という意味のLocalということ。

 掛川でNPOの理事をしているSさんに訊いてみたところ、「そうですね、地元のサーファーをロコサーファーというので、私は地元のサイクリストをロコサイクリストと言い始めましたね」とのこと。

 釧路にロコの力はあるのでしょうか。 



                 【塩の道ツアーでであった大きな桜の木】
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先住民族の有形・無形文化遺産が大変なことに

2011-01-17 23:38:10 | Weblog
 阿寒湖畔で開催された国際シンポジウムに参加してきました。

 シンポジウムのタイトルは「先住民族の文化資源と知的財産~その理論と実践~」というもので、今日と明日の二日間にわたって阿寒湖畔で開催されます。

 今日は先住民族の文化資産保護活動の中心的役割を果たされている、カナダ国サイモン・フレーザー大学のジョージ・ニコラス教授による基調講演が湖畔の集会施設「まりむ館」で行われ、私は市を代表しての歓迎スピーチを行ったというわけです。


                 【ジョージ・ニコラス教授】


 ニコラス教授の問題意識は、先住民族固有の有形・無形文化財は知的財産であるにも関わらず、今日それに対する保護のための思想がないこと。

 そしてその結果、民族が悠久の歴史をかけて築き上げてきたものが勝手に使われて、民族の誇りが失われ、タブーが破られ、経済的にも打撃をこうむっているのではないか、ということでした。

 
 先住民族の歴史遺産が勝手に登用されている例は枚挙にいとまがありません。

 最近では2010年カナダで開かれたバンクーバーオリンピックのシンボルマークも、実はカナダの先住民族イヌイットの道標であるイヌクシュクをモチーフにしています。

 イヌクシュクは、極北に住むイヌイットが果てしない雪原を犬ゾリで移動するときや、海で漁をするときの道標として古くから使われてきた人型の石像ですが、これは他に類を見ない民族独自のデザインと言うべきで、民族に本来所有権があるはずだ、とニコラス教授はおっしゃいます。


                 【イヌイットのイヌクシュクがモチーフ】



                 【マイクタイソンのタトゥーもマオリ族の文様】


 そういう視点で見てみると、アイヌ文様もそうですが世界中の民族固有のデザインは、商業デザインのインスピレーションの材料として気楽に扱われすぎているのかもしれません。

    ※     ※     ※     ※     ※

 ニコラス教授はそうした民族由来のデザインを気楽に扱うことで受ける民族の被害を列挙します。

①民族の祖先の知識や財産に触れられなくなる
②民族遺産の適切な管理ができなくなる

③聖なるものへの敬意の喪失
④文化的特色が商業化されてしまう

⑤特別で聖なる象徴が不適切、あるいは危険な取り扱いを受ける
⑥民族の自信喪失

⑦変形されたものが民族本来の創作に置き換わってしまう
⑧芸術としての管理もされなくなる

⑨本物に対する脅威
⑩生計手段の喪失…などなど


 ニコラス教授は、これらのことがおきるのは西洋的な所有権をを認める法体系に由来しているといいます。

 先住民族ではそうした知的財産をしばしば個人的な所有よりも民族全体での共有物として独占をさせない思想が多く、西洋的な法体系で保全されるような運動をしていないのが現実だからです。

 日本政府もアイヌを先住民族として認定したからには、こうした知的財産も保護するような政策が必要になるかもしれません。

 そうでなければ"Made in China"のアイヌ工芸品ができてしまうかもしれません。それは安ければよいというものではなく、それを生み出した民族の歴史に対する冒涜と言えるでしょう。

 ニコラス教授は、こうした研究を国際的学術的に進めるIPinchという活動団体の中心的人物であり、今後各国の研究者や先住民族との交流を深めたいと考えています。

 民族の財産の行く末は、必ずその民族の了解や納得、あるいはその使用に対する敬意を払うようなルールはどのようにして作り上げることができるでしょうか。



 なかなか大きなテーマですが、文化の多様性の中に生きる我々に課せられた今後の課題であることは間違いありません。



                 【会場には各国先住民族研究者の姿も】
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料理は何か当ててみな

2011-01-16 23:36:07 | Weblog
 久しぶりに公務の入らない日曜日。

 単身赴任は一週間にせめて半日は自由な時間がないと家の中のことができないのですが、今日は丸一日使えて助かりました。

 普段できないところの掃除や片付けなども、ものぐさなのでまとまった時間が取れないとなかなかできないのです。

 久しぶりに献血にも行くことができ、帰ってくる途中で夕方は料理を楽しむことに決めてスーパーでお買い物。

 冷蔵庫にタケノコの水煮があるのを思い出して、久しぶりに大好物の酢豚を作ることにして豚肉とパイナップルの缶詰を調達。赤のパプリカまではちと手が出ない…(笑)

    ※     ※     ※     ※     ※


                 【賛否はあれど、私は断然パイナップル派!】

 材料は豚肉、タケノコ、しいたけ、人参、玉ねぎ、ピーマンをとりそろえ、野菜類は素揚げでしんなりさせて味を引き出します。

 家には鹿児島産のおいしい黒酢があってこの味がたまらないのですが、最後にパイナップルも入れると果物の甘酸っぱさが加わってさらに美味さ倍増。

 プロのように手早くちゃっちゃっちゃ、と言うわけにはいきませんが、じっくり作ればちゃんと食べられる味になるものです。自分の大好きな味にできると料理は楽しいですね。


                 【酢豚の完成、☆三つですっ!】

    ※     ※     ※     ※     ※


 食事を終えて、洗い物をしながら札幌の妻に電話。

「何してるの?」と訊いてくるので、「洗い物、今日は久々に料理を楽しんだよ」
「あら、そう、何を作ったの?」

「さて、なんでしょう?当ててみな(笑)」
「うーん…、中華?」

「お、正解!中華でもなんでしょう?」
「うーん…、酢豚!」

「えーー!?当たったー!(爆笑)なんでわかったの!?」
「本当に当たったの?(笑)アハハ、だって大好物でしょ」

「確かに大好物だけど、中華料理はほかにもあるだろうに」
「回鍋肉かとも思ったけど、あれならただ炒めるだけだし、『久々に料理を楽しんだ』というセリフで手間のかかる料理を連想しました」

 おー、全部読まれている…。日ごろからミステリー小説好きな妻ですが、推理力が付いたのか?(笑)今度は簡単な料理じゃダメみたい。もっと意外な料理に挑戦してから電話してみよう。

 ”釧路沖・骨付鮃のトリュフ風味ブレゼ 根セロリのピューレと下仁田葱添え”なんてのにしなきゃ全部当てられちゃうような気がするぞ。(ところでつくれるのか?)
 
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くしろ検定に申し込みました

2011-01-15 23:33:36 | Weblog
 くしろ検定初級に申し込みをしてきました。

 検定費用は3150円で、申し込みと同時に検定の公式テキストをゲット。私の名刺と同様に幣舞橋とオレンジ色の夕日がきれいな表紙です。


                 【くしろの夕日らしいきれいなテキスト】


 テキストはA4サイズより一回り小さくて、本編は126ページのほか、資料が少しついています。目次の構成は、

・第1章 歴史
・第2章 自然
・第3章 産業・経済
・第4章 生活・文化・スポーツ
・第5章 体験・観光

 …となっていて、それぞれ数種類の節に分かれて詳しい解説が載せられています。

 こういう試験と言うのは何年ぶりでしょう。もう10年くらい試験らしい試験なんて受けた記憶がありません。

 中身をざっと読むと、大体中学校から高校程度の知識レベルと見受けましたが、なにしろ範囲が広い。

 書かれたことを読む分には知っていることも多いのですが、いざ試験となるとどうかな。おー、なんだか緊張してきましたね。少しは勉強しておかなくちゃ!


                 【おいおい、大丈夫かぁ?】


    ※     ※     ※     ※     ※

 時おりしも今日は大学入試センター試験の初日。

 大学入試を目指して人生を左右するセンター試験ほど大きな節目ではありませんが、それでもときどき試験を受けて緊張する経験はよいものです。

 今日の地元紙には、今回の試験は応募数が思いのほか少ないという記事も出ていました。自分たちの町を楽しむイベントなのにね。

 申込期限は1月19日(水)、試験は2月6日(日)の午前中です。


【くしろ検定】
 http://www.kuhcci.or.jp/946kentei/ 

  
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京都からの講演依頼

2011-01-14 23:47:49 | Weblog
 昨年9月に掛川で行った地域SNS全国フォーラムin掛川が縁で、京都の某大学から、「人づくりに関する講演をお願いできますか」というご依頼が舞い込みました。

 掛川の地域SNSフォーラムでは、「報徳と地域SNS」というなかなか難しいテーマをいただいて、千葉の虎岩さん、横浜の杉浦さんとともにトークを繰り広げました。

 実は正直、このときは前日の全体フォーラムでも、その場に立つまで、どのような進行になるのかをほとんど考えずに臨んでいました。

 そのうえで、全体の雰囲気を察知して、急きょ舞台袖で基礎知識としての二宮尊徳像についてのパワポを作成して出番に臨みました。

 なんと付け焼刃か、と思われるかもしれませんが、あらかじめ要したパワポでしか話せないよりは、場の雰囲気に即した話題の方が盛り上がるというものです。

 お話しする内容も大概は頭の中の引き出しに入っていることなので、あとは時間に合わせてパワポの枚数を調整するだけだったのでネタには困りませんでした。


【全国地域SNSフォーラムin掛川初日~報徳は受ける】http://bit.ly/eJwxUR
【二日目 地域SNSフォーラムin掛川 第三分科会】 http://bit.ly/fDy8Nq

 このときは、掛川の、それも修復なった大日本報徳社の講堂で報徳について存分に語れるというなんとも幸せな時間を過ごすことができたのですが、そのお話を聞いていてくださったかたから今回改めて講演のご依頼があったものです。

 人生は、どこにどのようなご縁があるのかと思うことがあるものですが、一つ一つに誠実に応えていると不思議な導き続いてゆくものです。こういうことを「必然だ」と言い切るほど自信はありませんが、振り返ると結構多いとも思えるのです。

 もちろんこれは「幸福の法則」などと呼べるものではなく、あくまでも自分の実感としての過去の経験でしかないのですが。

    ※     ※     ※     ※     ※ 

 さて、ご要望の時期は、来月二月の中~下旬がご要望とのことで、週末であればなんとか日程的にはこなせそうです。

 先方からのご要望としては、 
①地域に関わる人材育成
②学生の地域への関わり方の可能性
③大学・行政・地域の連携による地域に関わる人材育成(とくに学生に関して)の可能性

 …といったことについての50分の講演のようですが、さて、生涯学習と報徳思想からどのように語れるでしょうか。

 大学も最近は即戦力的な資格やスキルを教え込むことで就職に有利な評判を得ないと学生さんが得られないという苦しい状況にあろうかと思います。

 しかしどんなに技術を習得しようとも、伸びようとする方向がしっかりとすっと点に向かうような清々しい徳性というものがなければ、それは土台のしっかりしない家づくりのようなもので安定はありません。

 二宮尊徳の報徳思想は「神儒仏正味一粒丸」と言って、尊徳先生自身が「わが思想は、神道、仏教、儒教の良いところを集めて渾然一体となったものだ」と述べられていて、弟子たちの著書でも随所に日本や中国の古典からの思想に影響を受けていたことが感じ取れます。

 西洋の道徳論も良いのだけれど、この歳になってやはり日本人には東洋の思想哲学が水が合うような気がしてなりません。  
 若い学生さんたちの心に火をつけるような前向きなお話ができるでしょうか。


 こうやって話の内容を頭で組み立てなくてはならないことで、私自身の「誠」もときどき試されています。
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予算作業の真っ最中

2011-01-13 23:38:52 | Weblog
 昨夜は大荒れの天気で、窓にも横殴りの雪が吹き付ける嵐。

 いったい朝はどんなことになっているかと思いきや、快晴の空の下でうっすらとした雪化粧。まあきれいなものです。

 それほどの雪にはならずほっと一安心でしたが、市内の東部の方では吹き溜まりの除去のために除雪部隊が出動したそうですし、坂道では融雪剤を撒く部隊も出てくれました。

 そういえば「年末年始も嵐が来ると脅かされた割におだやかで除雪が出ずに済んだ」と以前書きましたが、これまた融雪剤部隊は元旦初日から出張ってくれていたんだそう。謹んで訂正し、改めてご苦労にお礼申し上げます。

    ※     ※     ※     ※     ※

 いよいよ予算の査定が佳境に入ってきました。

 今日の午前中までは各部課から来年度要求のなかの主要項目について市長がヒアリングを行ってきましたが、やっとそれを一通り終えました。

 この段階では来年やりたいという要求項目がかなり来年度の歳入見込みを上回っているので、いよいよここからは悲しいけれど予算を削り込む作業に入ります。

 来年度の歳入見込みは、国から地方へ配分される地方交付税に状況から類推したり、市税など各種の税収入の増減変化を見込むなどして推計をしますが、こうして得られる一般財源はどうもあまり芳しくはありません。

 しかもこれまで行ってきている継続事業が理由や議論もなく大幅に削り込むことはできない中で、来年度に始めたりやらなくてはならない事業も多くあります。

 自由に使える一般財源を使って各種の補助金や交付金を呼び込んで、どれだけ効果的で多くの事業を組み立てられるかと言うのが予算案作成部隊の腕の見せ所でもあり、若手を中心にしたチームが連日膨大な作業をこなしてくれています。

    ※     ※     ※     ※     ※

 さて、「予算は効率的であるべきだ」といわれます。これは将来に向けて少しでも多くの新しい価値を生み出すようなことに使うべきで、そうした効率が悪いものはどんどん止めてしまえ、と言う考え方でしょうか。

 今百万円の支出をすることで、その後に1千万円の収入が得られるならばそれは願ってもない効果的な事業と言えます。

 そうして我がまちの経済を成長させるために率先垂範して経済の呼び水となる事業を計画・実施してゆくことは重要な眼目に間違いありません。

 しかしその一方で行政に期待されることは、そうして得られた富を再配分することで恵まれない立場の人たちやいわゆる弱者の人たちを同じ共同体の中で支えあうということも重たい部分です。

 そしてそのためには、不足を補うこともあるでしょうし、社会を温かく包む機運を醸成するという役割もある。

 何のためにまちが豊かでありたいかと言えば、市民が皆支えあって幸せを分かち合う社会を作りたいからに他なりません。

 管首相も所信表明演説の中で「包摂(ほうせつ)する社会の実現」と述べられましたが、その思想の方向性は正しいと思います。

 経済が発展し反映を願うのは、その恩恵として他を排除しない包摂の社会を実現したいからです。

 どこまでをまちの成長のための投資に使い、どこからを社会で支えあうために使うべきか。またさらに言えば、どこまで今持っている財産を維持するために使うべきか。

 それらの狭間でもうすこし頭を悩ませる日々が続きます。

 うーん、目が「\」になってきた…。   ...〆(\_\)

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懐かしい掛川茶のパワー

2011-01-12 23:40:21 | Weblog
 本日(1月12日)夜放送のNHK「ためしてガッテン」で、掛川が大々的に紹介されていました。

 番組のテーマは「お茶!がん死亡率激減!?超健康パワーの裏ワザ」というもの。ほかでもない掛川のお茶が超健康パワーを秘めているというものです。こりゃうれしい!

 (今日の番組紹介はこちら→http://bit.ly/f6bsjv) 

 番組紹介ではこんなかたちで紹介されています。

---------------≪ 以下引用 ≫--------------
 人口10万人以上の市区町村の中で、がんによる死亡率が日本一低く、高齢者の医療費も全国平均と比べて20パーセント以上も低い、驚きの町があります。

 それが静岡県掛川市。なぜ、年をとっても元気でいられるのでしょうか?

 その秘密の鍵を握っていたのが掛川市の特産品、「緑茶」。
 このほど、地元病院や大学、国の研究機関などが行う調査で、
これまでの常識を超える緑茶の超健康パワーが次々と判明!

 しかも、そのパワーを最大限に生かすヒントは、掛川でのお茶の飲み方にあったのです。

 長寿の里に学ぶ、お茶の健康パワー徹底活用術!をお届けします。

---------------≪ 引用ここまで ≫--------------


                 【一日3リットルもお茶を飲む掛川のおばあちゃん】


 掛川の健康度と言うのは相当なものらしくて、長生き度合いと一人当たり医療費の関係から算定される長寿獲得コストを比較してみたのだそう。

 すると掛川は長寿の割に医療費がかかっていなくて、他都市に比べて圧倒的に長寿獲得コストが低い素晴らしい成果が上がっているのだそう。

 おまけに、全国の10万人以上の都市比較でのがん死亡率は男性の場合下から2番目で女性は全国一低いんだそう。いたときはそこまでは気付かなかったけどすごいぞ掛川!

 ただそれだけでは掛川の健康度合いがすごいらしいとはわかってもそれとお茶との因果関係はどうなのでしょう?

 それが今回の番組の調査では、実際にコレステロール値がちょいと高い市民を集めて、お茶の濃厚エキスの入ったカプセルと偽物のカプセルを飲ませるそれぞれのグループを作り、その健康変化をチェックしてみたところ、お茶のエキスを飲ませ他グループは薬なみに悪玉コレステロールが減ったんだそう。

 誰が本物で誰が偽物を飲んでいるかが被験者にもお医者さんにもわからない「二重盲検法」という信頼度の高い調査方法で得られた統計的に効果が測定されたというのですからこれは本物です。

    ※     ※     ※     ※     ※

 そのうえで、他の土地のお茶ではない掛川のお茶そのものにも秘密があるとのこと。

 その秘密とは、掛川茶はどろっとした茶葉の成分がたっぷりと煎じ出されていることで、それは掛川のお茶が「深蒸し茶だから」というのが答え。
 
 深蒸し茶というのは、お茶が参加するのを防ぐために蒸す工程を経る際に、蒸し時間を長めにする製法で作られたお茶のこと。

 浅蒸しで30秒くらい、普通蒸しで一分弱、深蒸しだと1分30秒くらい蒸すのですが、深蒸しだと茶葉の細胞が壊れることで成分がお湯の中によく溶け出すのですがそれがまさに健康成分なのだそう。これは深蒸し茶を大いに飲むべきです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 そういえば掛川にいた時はやたらお茶を飲んだもので、市役所での会議でも、お茶を入れた茶瓶が机の上にどんとおかれ、それを回し飲む分には市長がいても無礼講で茶碗に注いだものです。

 人への贈り物は当然お茶だし、マラソンの休憩所には冷えたお茶。熱いお湯でも冷たい氷でもとにかくお茶。学校での給食にもお茶が出て、インフルエンザ予防はお茶でのうがい。

 私がいた時に榛村市長さんは、よく「掛川の衆は、美味しいお茶はみんな売りに出してしまって、自分たちは味の劣る二茶(春の次の夏に刈り取るお茶)や三茶(おなじく秋に刈り取るお茶)を飲んでいる。本当に美味しいお茶は自分たちも飲んで、こんなに美味しいのだからおすそ分けをしましょう、という気持ちでいたいものだ」とよく言っていました。

 自分たちの町の産物に誇りを持つことだ、卑下するものではない、という考え方を何度も何度も説いて回っていた市長さんを改めて思い出しました。  

 生涯学習の真髄を教えられたのは掛川。こうしてテレビの番組で好意的に紹介されるとやはり誇らしいものです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 ところで、掛川茶に効能があるということですが、飲むのだったらボトル茶よりもお茶っ葉を急須でいれるお茶でなくてはいけません。

 最近はお客様にもボトル茶を出す方も増えたと聞きますが、やはり低温(70℃ほど)で1分以上煎じる方法で美味しいお茶を楽しみたいものです。 

 さて、この番組をきっかけに掛川茶が売れてくれるでしょうか。

 今日の夜は焼酎の緑茶割で祝杯です、カンパーイ!

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