goo blog サービス終了のお知らせ 

北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

予算作業の真っ最中

2011-01-13 23:38:52 | Weblog
 昨夜は大荒れの天気で、窓にも横殴りの雪が吹き付ける嵐。

 いったい朝はどんなことになっているかと思いきや、快晴の空の下でうっすらとした雪化粧。まあきれいなものです。

 それほどの雪にはならずほっと一安心でしたが、市内の東部の方では吹き溜まりの除去のために除雪部隊が出動したそうですし、坂道では融雪剤を撒く部隊も出てくれました。

 そういえば「年末年始も嵐が来ると脅かされた割におだやかで除雪が出ずに済んだ」と以前書きましたが、これまた融雪剤部隊は元旦初日から出張ってくれていたんだそう。謹んで訂正し、改めてご苦労にお礼申し上げます。

    ※     ※     ※     ※     ※

 いよいよ予算の査定が佳境に入ってきました。

 今日の午前中までは各部課から来年度要求のなかの主要項目について市長がヒアリングを行ってきましたが、やっとそれを一通り終えました。

 この段階では来年やりたいという要求項目がかなり来年度の歳入見込みを上回っているので、いよいよここからは悲しいけれど予算を削り込む作業に入ります。

 来年度の歳入見込みは、国から地方へ配分される地方交付税に状況から類推したり、市税など各種の税収入の増減変化を見込むなどして推計をしますが、こうして得られる一般財源はどうもあまり芳しくはありません。

 しかもこれまで行ってきている継続事業が理由や議論もなく大幅に削り込むことはできない中で、来年度に始めたりやらなくてはならない事業も多くあります。

 自由に使える一般財源を使って各種の補助金や交付金を呼び込んで、どれだけ効果的で多くの事業を組み立てられるかと言うのが予算案作成部隊の腕の見せ所でもあり、若手を中心にしたチームが連日膨大な作業をこなしてくれています。

    ※     ※     ※     ※     ※

 さて、「予算は効率的であるべきだ」といわれます。これは将来に向けて少しでも多くの新しい価値を生み出すようなことに使うべきで、そうした効率が悪いものはどんどん止めてしまえ、と言う考え方でしょうか。

 今百万円の支出をすることで、その後に1千万円の収入が得られるならばそれは願ってもない効果的な事業と言えます。

 そうして我がまちの経済を成長させるために率先垂範して経済の呼び水となる事業を計画・実施してゆくことは重要な眼目に間違いありません。

 しかしその一方で行政に期待されることは、そうして得られた富を再配分することで恵まれない立場の人たちやいわゆる弱者の人たちを同じ共同体の中で支えあうということも重たい部分です。

 そしてそのためには、不足を補うこともあるでしょうし、社会を温かく包む機運を醸成するという役割もある。

 何のためにまちが豊かでありたいかと言えば、市民が皆支えあって幸せを分かち合う社会を作りたいからに他なりません。

 管首相も所信表明演説の中で「包摂(ほうせつ)する社会の実現」と述べられましたが、その思想の方向性は正しいと思います。

 経済が発展し反映を願うのは、その恩恵として他を排除しない包摂の社会を実現したいからです。

 どこまでをまちの成長のための投資に使い、どこからを社会で支えあうために使うべきか。またさらに言えば、どこまで今持っている財産を維持するために使うべきか。

 それらの狭間でもうすこし頭を悩ませる日々が続きます。

 うーん、目が「\」になってきた…。   ...〆(\_\)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする