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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

身の丈を考えなくては

2011-01-25 23:50:04 | Weblog
 来年度の予算がほぼ固まってきました。

 最終的な精査を行っているものの、ここまで来ると大きく動くことはないでしょう。

 予算は来年度から始まるもの、あるいは来年度限りで実施する計画のものを臨時費と呼び、一度認められて毎年行われるものを経常費と呼びます。

 予算項目はあまりに多岐にわたるために、幹部の目を通してのチェックは新しい目玉的な事業が含まれる臨時費に関して行うのが精いっぱい。

 そうなると、財政が苦しいことは十分にわかっているので、チェックできる臨時費要を一生懸命削ろう削ろうとするのですが、一度認められた経常費を削るという作業はなかなかできません。

 なにしろ経常費となるとほとんどは施設の管理費などの義務的な経費なので、これを削り込むためにチェックをし直しても効果があがりにくいのです。

 そうした経常費に本当に無駄がないかをチェックしようとしたのが国でも行われて話題になった【事業仕分け】なわけですが、だれの目にも触れずにこっそりと行われていたようなことに虫干しをしたような効果はあったかもしれませんが、国レベルでもほとんど無駄を削り込むことはできませんでした。

 自治体レベルでも経常費の使われ方を市民の目線でチェックしてもらおうという意図から実施されるところが多くありましたが、評価・判定の中に「廃止」などという強い表現があったりしたために世間では話題に。

 しかしその狙いは経常費への切り込みだったわけです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 自主財源のほとんどない地方都市が予算を組んでみると、そのほとんどはやるしかない行政サービスだということがわかります。

 持っている施設の管理費がどうしてもかかる現状からは、いかにして管理する施設を少なくしてゆくかということも課題ですし、市民の皆さんにも参加してもらって、施設を統合したりしてどうやって少なくするかを一緒に考えてゆかなくてはならないでしょう。

 本当に自分たちの身の丈を考えなくてはなりません。
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