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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

思う、そしてホラを吹こう

2011-01-24 23:55:48 | Weblog
 札幌の友人が釧路に出張で訪ねてくれました。

 こりゃいい、というので、地元で彼を知っている友人が集まって、例によって飲み会で怪気炎を上げました。

 廃れる一方の地方都市を救う手だてはないのか、とさんざん議論をかわしましたが答えがあるわけもなく、なかなか意気が上がりません。

 そんななか、一人の地元の企業家が、「ちまちましたことを言っていないで、もっと大きなホラを吹きましょうよ」と言い出しました。





「アメリカ大統領はキャンプ・デービッドに外国の要人を迎える別荘をもっていますが、それを首都圏近郊のちまちましたところにつくるのではなく、自然豊かなこの地に持ってくるくらいの構想はないもんですかね」

「そうしたら、周辺の空港だってもっと整備をしなくてはいけなくなりますし、道路も貧相な路線ではいけなくなるでしょう」

「そのころにはこの地域にカジノだってできているはず。本音では作りたいのに、風紀が乱れるから反対というのなら、北海道と沖縄に隔離的に作ればいいんですよ」

 挙句の果てには「これだけ土地があるんだから、一部を皇室に献上して軽井沢以北で唯一の『北の御所』をつくるというのはどうですか。地域のステータスがこれで一気に上がるというわけです」とまで。

    ※     ※     ※     ※     ※

 (それは良い!)

 そういうホラでもなんでも、大きな志をまず頭に思い描くことが大切なのではないか、と改めて思いました。自分たちがこの程度にはなりたいと思う理想が低ければ、それだけ低いところにしか到達しません。

 どうせ届かないにしても、とてつもなく大きなホラ話から初めて見るくらいの気概が必要です。

    ※     ※     ※     ※     ※

 かつて松下幸之助が昭和40年ころに、なぜ松下電器はうまくいったのかという講演会があったときに、会場から「どうやったらそれがうまくいくのか」と質問を受けました。

 そのときの松下幸之助の答えは「そうですなあ、まず思うことでしょうなあ」というもので、会場は狐につままれたようになったのですが、そんななかただ一人「そうか!まず思うことだ!そうか、そうだったのか!」と欣喜雀躍して帰った経営者の卵がいました。

 それが後に京セラを立ち上げて平成の「経営の神様」と言われた稲森和夫さんでした。

 まず「強烈に思うこと」こそがすべての始まりだというのは彼の経営哲学の中にもしっかりと息づいています。

 どんなホラだろうとまずは「思うこと」。思うことがなければ叶うべきなにものもないということです。


 よし、まずは思おう。そしてホラを語れる人たちで集まってホラ話をさらに膨らませるのもよし。

 そろそろ春に向けて仕込みの時期なのです。
 

コメント
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