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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

釧路子供教育委員会

2011-01-08 23:42:24 | Weblog
 釧路市子供教育委員会というイベントが釧路公立大学を会場にして開かれました。

 これは市内の中学校の代表生徒に集まってもらって、臨時教育委員としての委嘱をしたうえで、中学生の目から見た教育問題を語ってもらうという試みです。

 これまでにも何度か開かれたようですが、これまでは教育長で対応していて市長が参加するのは初めてということで、私は一市民として膨張をさせていただきました。


 臨時教育委員に課せられた議案は二つ。

 一つ目は「私たちの町”釧路”の良いところ・私たちの””学校の好きなところ」というものと、二つ目は「市長または教育委員会への質問、意見、要望」を語ってもらおうというものです。

 一応議長も参加した生徒から代表を一人選んで進行をしてもらいます。
委嘱だって教育長から委嘱状を手渡す正式な形を取りますので生徒の皆さんも緊張気味です。


                 【委嘱状交付も真面目にやります】


    ※     ※     ※     ※     ※

 さて、一番目の議題である「私たちの町”釧路”の良いところ・私たちの””学校の好きなところ」のうち、釧路の町については、涼しい、魚が美味しい、自然が豊か、地域の特色あるイベントなどが出され、それなりに地域のことをよく見てくれているものだと思いました。

 一方学校の好きなところについては、みな仲が良いところ、部活動が活発、先生が親身、学校行事も活発などがあげられ、皆自校に対する愛着と誇りが高いことをうかがわせました。

 これならイジメなんておきないんじゃないかな。
 
    ※     ※     ※     ※     ※

 また、それぞれ違う学校からの参加と言うことで今日会って話をするのも初めての子供たち。それぞれの学校での取り組みを紹介するところでは校風がよく現れました。

 ある学校では「い(I)じめはし(S)ない、さ(S)せない、ゆ(Y)るさない」というISSY運動を素晴らしいと思っているという報告が出され、別なところでは、言われて嬉しい「ハッピーワード」と嬉しくない「アンハッピーワード」を書き出す運動をしている、また「生徒会役員が朝挨拶する運動をしている」といった情報交換がなされていました。

 こういう学校間交流は良いですね。

    ※     ※     ※     ※     ※

 さらに二つ目のテーマである「市長または教育委員会への質問、意見、要望」では『図書館など気軽に使える施設をもっと充実して欲しい』というものや、『空調や施設が老朽化しているのでなんとかしてほしい』という切実な意見も出され、議会と同じような厳しい質問に教育委員会からは
『早々全部を一度にやるわけにもいかず、ご理解をお願いしたいと思います』という辛い答弁も。いや手厳しいけれど、現場からのまさに生の声と言うわけです。

 さらには『釧路市では対外的にどのようなPRをしていますか』や『市長は町を元気にするためにどのような活動をしていますか』、さらには『他の県ではイジメが理由で自殺をしてしまった人もいますが、教育委員会ではどのような取り組みをしていますか』というさらに厳しい質問も出され、市長をはじめ当局側も真剣な答弁をしていました。

 なかなかよく地域や釧路の現状を見つめていて、自分たちの言葉で問題・課題を把握している様子が伺えて心強いものでした。自分が中学生だったら、とても代表にはなれなかったことでしょう。

    ※     ※     ※     ※     ※

 最後の感想では教育委員長から、「私自身すぐ話をしたくなってしまうので、今日の議長の、発言を待つ姿勢は参考になりました。議事運営の進め方を私自身も参考にしようと思います」という真剣な感想も

併せて「学校の意味は小さな社会人を作ると言うことです。皆さんが学校という社会をどう作って行くかを考えて、社会を作る勉強をすることも学校の大事な使命ですので期待しています」という発言には納得です。
 皆さんの成長を一番大事にしています。子供はこれからの社会を作るからです。皆さんは期待されている存在であると言うことです。

 最後に市長から、「私の高校は360人の仲間がいましたが、そのうち今釧路に住んでいるのは40人で、東北海道全部で60人です。あとは札幌や東京などで働いて頑張っています。しかし遠くにいる友人に会うと皆から『今の釧路はどうだ』と質問を受け、皆釧路が大好きなことがよくわかります。そんな大事な思い出を作る故郷釧路がみなさんのためになお一層良いまちになるようがんばります」と決意が述べられました。


                 【遠くの友人ほど釧路に愛着があるのです】

 若いけれどまっすぐな意見や議論に触れて清々しい思いです。

 こういう生徒さんたちの交流ももっと増えると良いですね。

 大人もうかうかしてはいられませんぞ。

コメント (1)
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