今年のマメイカ釣り。一度釣れなくなって、「群れがいなくなったみたいですね。今年はもう終わりかな」という噂が飛び交っていたのですが、また好調な情報が出ていると、マメイカ釣りファンは気もそぞろです。
釣りが面白いと思うのは、実に多くの要素の組み合わせで釣れもするし、同じ道具でしかもすぐ近くのポイントでも、テクニック一つで釣果に差が出てくるというその妙だと思うようになりました。
マメイカ釣りのエギ一つとっても、大きさと色のパターンや沈む速さ、その動かし方ひとつで釣れ方に差が出てきます。
友人と、「そういう組み合わせの経験の引き出しが沢山ないと釣れないね」と言いながら釣り場に着くと、若いお兄さんが同じように釣りの準備をしていました。
何気なく話しかけて、「シーズン何回目くらいですか?」と訊くと、「あ、僕は地元なので、もうほぼ毎日みたいなもんで(笑)」と、これは若いながらに超ベテランクラスの経験者とお見受けしました。
これはいろいろなことを聞きだすチャンスと思い、「釣れるとしたらやっぱり夕方からでしょうかね?」と言うと、「道具とかテクニックとかいろいろ引き出しがあると良いですけど…」と言います。
(おー!僕らと同じようなことを言ってる!)と思ったのもつかの間、その後の答えは、「でもやっぱり地合いですね。昨日は4時から釣れても、今日は全く釣れないとか、やっぱり夜6時ころから釣れ始めたとか、いろいろあってこればかりは来てみないとわかりませんもん(笑)」
「地合い」とは、その場その時の、潮流などの要因によるチャンスタイムのこと。
これだけ数を釣っている地元の釣り師でも、釣れる要因の一番は運ですね、と言っているようなもの。
こちらとしては、「あ、ああ、やっぱり数来るのが一番ですかね」と、ちょっとずっこけ気味でした。
しかし結局、魚のいないところに釣り針を投げ入れても釣れるわけはないので、いかに魚のいるときにあたるか、が一番のポイントということ。
数打てば当たる。それを信じて明日も釣りに行くのだー