今日もだらだら雪の降る一日。雪は北海道よりも本州の方が量が多いようで大変です。
普段からの備えをしていても大変だというのに、新潟では雪の重みで家が潰れてしまうほどです。これはもう災害として、各分野からの特別の協力が必要です。こういうときに北海道は何か協力が出来ないものでしょうか。
人が困っている時ほど、男を上げるチャンスなんだけどなあ。
今日は
■北海道の長期戦略を考える です。
【北海道の長期戦略を考える】
北海道のこれからを考える長期計画の勉強をしている。
基本的には北海道が今後我が国にどのような貢献が出来るかや、北海道が国内だけでなく世界の期待にどう応え経済的に自立する道を歩めるのか、という点を議論している。
北海道の持っている特質を活かす道としてはやはり「食」と「観光」ということが大きな切り口になってくるだろうという点では皆意見は一致しているが、それ以外となると「環境」「物流」などがキーワードとして登場し、さらには避けて通れない所与の条件として「人口減少」をどう捉えるか、ということも重要だと考えている。
水産資源大国北海道という視点で眺めてみると、ここ数年サケを中国へ輸出する数量がすごい勢いで伸びているのだという。その理由をヒアリングした話としては、中国ではそのサケを加工製品化して2割は日本が逆輸入するものの、その大半はヨーロッパ向けに北海道ブランドで輸出して喜ばれているのだとか。
その裏にはもちろん人件費の安さもあるだろうし、どうやら衛生や品質を保証するHACCP(ハサップ)の認証が中国の方が甘いらしいという事情もあるようだ。
しかしヨーロッパで売れると言うことが分かっているのならば、原材料が取れる日本で加工すれば良さそうなものだが、北海道の漁業者としてはそこまで投資してリスクを取りながら儲けをねらうよりは、当面は高く買ってくれるのだからそれなりに儲かっているところで満足してしまっているきらいがあるのだ。
北海道らしい気質と言われればそれまでだが、もったいないような寂しいような気もする。
しかもそのことは道路や港湾などの新しいハードを必要とするようなものではないのだ。北海道活性化の鍵は、既存のインフラの利用をいかに効率的に利用するかということや、そもそも道内で経済活動を行っている人達の向上心にかかっているとすれば、ハードの整備や改善がそれらを呼び起こせるのだろうか、ということが鍵になってくる。
※ ※ ※ ※
企業経営学の本にはキーワードとして、事業戦略の鍵として「差別化」と「個性の主張」、企業戦略では「展開の絵」と「焦点を定める」といったことがよく語られる。しかし真の問題はそうしたことをきちんと「コスト計算」、「能力の蓄積」、「システムの構築」として実行できる能力だ。
一橋大学の伊丹敬之教授などは、こうした戦略の鍵は「見えざる資産の蓄積だ」という。「見えざる資産」とは技術、ノウハウ、信用、ブランド、システム力などで、数字に表されないようなものだ。
伊丹教授は、見えざる資産が戦略の背後で重要な理由は、①見えざる資産が競争上の優位性の真の源泉であること、②見えざる資産が変化対応力の源泉であること、の二点を上げている。
北海道が総力を挙げて各方面でこうした戦略をたてて実行に移すためには何が必要なのだろうか。そのとき、ハードの整備やハードの運用はどのようにそれらを助けることが出来るのだろうか。
北海道の戦略的経営とはそういうことなのだが、自分自身もまだそこに考えが及ばない。
大海を前にしたニュートンのような心境というと大げさかなあ。
普段からの備えをしていても大変だというのに、新潟では雪の重みで家が潰れてしまうほどです。これはもう災害として、各分野からの特別の協力が必要です。こういうときに北海道は何か協力が出来ないものでしょうか。
人が困っている時ほど、男を上げるチャンスなんだけどなあ。
今日は
■北海道の長期戦略を考える です。
【北海道の長期戦略を考える】
北海道のこれからを考える長期計画の勉強をしている。
基本的には北海道が今後我が国にどのような貢献が出来るかや、北海道が国内だけでなく世界の期待にどう応え経済的に自立する道を歩めるのか、という点を議論している。
北海道の持っている特質を活かす道としてはやはり「食」と「観光」ということが大きな切り口になってくるだろうという点では皆意見は一致しているが、それ以外となると「環境」「物流」などがキーワードとして登場し、さらには避けて通れない所与の条件として「人口減少」をどう捉えるか、ということも重要だと考えている。
水産資源大国北海道という視点で眺めてみると、ここ数年サケを中国へ輸出する数量がすごい勢いで伸びているのだという。その理由をヒアリングした話としては、中国ではそのサケを加工製品化して2割は日本が逆輸入するものの、その大半はヨーロッパ向けに北海道ブランドで輸出して喜ばれているのだとか。
その裏にはもちろん人件費の安さもあるだろうし、どうやら衛生や品質を保証するHACCP(ハサップ)の認証が中国の方が甘いらしいという事情もあるようだ。
しかしヨーロッパで売れると言うことが分かっているのならば、原材料が取れる日本で加工すれば良さそうなものだが、北海道の漁業者としてはそこまで投資してリスクを取りながら儲けをねらうよりは、当面は高く買ってくれるのだからそれなりに儲かっているところで満足してしまっているきらいがあるのだ。
北海道らしい気質と言われればそれまでだが、もったいないような寂しいような気もする。
しかもそのことは道路や港湾などの新しいハードを必要とするようなものではないのだ。北海道活性化の鍵は、既存のインフラの利用をいかに効率的に利用するかということや、そもそも道内で経済活動を行っている人達の向上心にかかっているとすれば、ハードの整備や改善がそれらを呼び起こせるのだろうか、ということが鍵になってくる。
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企業経営学の本にはキーワードとして、事業戦略の鍵として「差別化」と「個性の主張」、企業戦略では「展開の絵」と「焦点を定める」といったことがよく語られる。しかし真の問題はそうしたことをきちんと「コスト計算」、「能力の蓄積」、「システムの構築」として実行できる能力だ。
一橋大学の伊丹敬之教授などは、こうした戦略の鍵は「見えざる資産の蓄積だ」という。「見えざる資産」とは技術、ノウハウ、信用、ブランド、システム力などで、数字に表されないようなものだ。
伊丹教授は、見えざる資産が戦略の背後で重要な理由は、①見えざる資産が競争上の優位性の真の源泉であること、②見えざる資産が変化対応力の源泉であること、の二点を上げている。
北海道が総力を挙げて各方面でこうした戦略をたてて実行に移すためには何が必要なのだろうか。そのとき、ハードの整備やハードの運用はどのようにそれらを助けることが出来るのだろうか。
北海道の戦略的経営とはそういうことなのだが、自分自身もまだそこに考えが及ばない。
大海を前にしたニュートンのような心境というと大げさかなあ。