北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

新春に雪国の知恵を

2006-01-04 22:21:14 | Weblog
 官庁御用始めの一日。

 比較的穏やかな年の始まり。全国各地で大雪の影響が出ているようですがお見舞い申し上げます。

 今日は
■御用始めの一日 です。

【御用始めの一日】
 仕事始めはまず挨拶から、ということで、課の主立った職員がぞろぞろと日頃お世話になっている課を訪ねては挨拶に繰り出す。

 しかし同じ時間帯で皆が同じように挨拶回りにうろついているものだから、訪ねた先では会えずに、途中の廊下や階段でばったりあって頭を下げ合うという、なんだか間抜けな光景続出。これもまたお正月の恒例の風景なのだけれど。

 通信や連絡の手段もメールが増えたために、それに答えているだけで結構時間がかかってしまう。これもまた現代社会の必要時間なのだ。

    *   *   *   * 

 さて、雪かきは雪国に暮らすものでも辛いものだけれど、何より困るのは捨て場所に困る事だ。私は冬期の都市公園も雪の堆積場所としてもっと利活用すべきという立場だが、この冬札幌市では二カ所の公園で地元の了解も取り付けながら公園の一部に雪を堆積する社会実験を行うのだそうだ。

 これは市長からの強い意向なのだそうだが、公園を預かる現場としては公園施設の破損の問題、結果として利用者のけがに繋がらないか、といった心配があってなかなか腰が重かったようだ。

 今般の実験を通じて、やれることややれないこと、冬のための公園の作り方なども明らかになって行けば北海道スタンダードが育つかも知れない。そう思えば、全てを拒絶するのではなくやってみてよりよい現実的な解を求める努力を傾けるべき時代になったのだとも言えそうだ。

 ついでに河川管理の関係者に訊いてみたところ、河川としては①融雪期の洪水や流れた雪氷による河道閉塞による溢水などや、②水質の悪化などが心配と思っているようだ。

 一般に河川敷は体の良い雪捨て場として利活用されてきた面があり、河川環境悪化に耐えてきたのだが、その反動が雪捨てを一切認めないということだとしたらやはりやりすぎのような気もする。

 答えは何でも良しと絶対ダメの間にあって、そこにどういう基準を作るかという決まり事のインフラが求められるのだろう。河川空間も含めて、都市の中のオープンスペースをより有効に利用する知恵が求められる。
 雪国の知恵は雪国に住む人間から発進したいものだ。

 さて今年度もあと3ヶ月。締まって行きましょう。
コメント (2)
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