今年もたくさんの舞台を観ました。充実した一年でした。
マイ・ベスト3は、『十二人の怒れる男』『サロメ』『怪談 牡丹燈篭』かなあ。
…好みがわかりやすくてすみません。
でも今年はオペラに一本も行けなかったので、それは残念でした。手ごろな公演がなかったんだよなー。
クラシックはチャイコ・プロに多く通いました。
そして今年は私にとって宝塚歌劇再元年となりました。
これまた完全に好みにすぎませんが、今年の宝塚公演ベスト3は順不同で『エリザベート』『太王四神記』『カサブランカ』かなー。
…わかりやすくてすみません。
ホントはショー作品も大好きなんですが(アパショ、リオ、エキサみんなよかった)、たまたま一本立てばかりになってしまいましたが…
93年の初観劇以来、最初はバーッとハマって、通って通って、やがてスターさんの卒業を何人も見送るうちに少しずつ情熱は冷め…チャーリーか、いやそのあとタカコ&ハナちゃんを見送ってからは本当にかくんと観劇数が落ちて、細々とアサコだけを見守っている、というくらいだったもんねえ…
機運は、去年からありました。『太王四神記』の宝塚歌劇化、が発表されたのを知ったときからです。私はこの数年、すっかり韓流づいていたので。
「どの組でやるの? 花組?? え、ってことはホゲはユウヒってこと??? 何その私のための配役!!!!」
と素で思いました。
だって私はユン・テヨンの顔が大好きだしホゲのキャラクターが本当に大好きだったんですもの。
そしてユウヒのことはなんとなくずーっとずーっと好きだったんですもの。この「なんとなく」ってとこが我ながらポイントなんですが(^^;)。
それでも東京公演まで十分とおとなしく待っていたし、西での評判をリサーチすることもほとんどなかった。
期待も何も特になく、ただただフラットな気分で、原作ドラマを観ていて宝塚は初めて、という知人ふたりと本当にふらりと東京宝塚劇場へ向かったのでした。
二階席だったし、見え方も全然期待していなかった。それが…!
今でも忘れられない、あの瞬間。
イントロの凡回しの鮮やかさ、設定ががんがん消化され紹介されていくスピーディーさに愕然とし、
「スゲェ!」
とうなった瞬間。
子役時代から青年時代への転換の鮮やかさ、そして
「ヨン家のホゲだ!」
ジャジャジャーン、なんて登場にシビれた瞬間。
「炎の巫女」の歌にシビれ、武闘会の華やかさとその場の主役っぷりにシビれ、一幕ラストの
「私は生まれた、同じ星の元に」
の歌の悲痛さに打たれ、幕間に知人と
「おもしろすぎる! 原作より良くない!?」
と騒ぎ合った瞬間。
二幕、ホゲの進軍シーンのトップスターばりの扱いにシビれ、原作とちがってタムドクをかばって落命する展開にシビれ、大ラス、二階席にいる私たちのためかと思うようなクレーンの近づきっぷりにシビれ、ユウヒの主題歌と四色のダンスにシビれた瞬間。
あの日、あのときのことを、私はもう一生忘れないと思います! 断言。
次の日にはツテをたどって追加チケットを頼みまくり、
「いいよ!」
とあちこちに布教しまくり…
そして、それからいくらもたたないある日の朝、新聞の朝刊で、ユウヒの宙組への組替えとトップ就任を知り、素で
「ぎょええっ!」
と叫んだ、あの日、あの瞬間…
(公式サイトをチェックする習慣もまだなかった)
『スカ・ピン』を楽しく観て久々に実況CDまで買ったのと、東京よりチケットが取りやすかろうと大劇場までアサコのトートを観に行ったのとは、どう前後していたんでしたっけ…
ともあれ、こうして私の再「元年」の幕は切って落とされたのでした。
思えば苦手な(すまん!)タニとトウコは卒業し、ユウはむしろ好きなタイプの顔だしミズも嫌いじゃないし、チエちゃんはショーヴランが良かったし久々の大型スターって感じだし…ということで、全組どこも楽しく観られる布陣。
強いて言えば娘役に激好みの顔の娘がいないのが残念…ってくらい。
ちょうどツイッターにハマり始めていて、宝塚関連のつぶやきをするのも聞くのも楽しくて仕方がなかった時期だったというのも大きかった。
誰かが必ず観に行っていて、感想をつぶやいていて…
触発されて情熱が戻ってきて、特にファンじゃない生徒さん主演の公演でも、好きな先生の作品じゃない舞台でも、とにかくひととおり観ておくか、って気分になりました。
何より、初めて会に入っちゃったし!(^^;)。
今まで友会だけですませてきたのに!!
というわけで、これまで私は組ちがいの『エリザベート』を通算10回かそこらは観ているだろう他は、各公演は一回のみ、せいぜいが二回止まりの観劇だったのですが、『太王四神記』は5回通い、ユウヒお披露目の『カサブランカ』は大劇場だけで3回通い、東宝では今のところ少なくとも8回は行くことにしているありさまなワケです。
物語を観に行くのだから、スター目当てにリピートすることは邪道だと、これまでなんとなく思っていました。
でも気づいたのです。たとえば私は愛蔵コミックスを、台詞を覚えていてもコマ割りを覚えていても、何度でも何度でも読み返します。
それと同じなのだ、と。
その世界に浸りたいから、何度でも劇場に通うのですね。
まして舞台は生き物、芝居も演出もタイミングも、ちょっとずつ何かが変化していくことがある。それを見守りに行くのですね。
というわけで、再び転げ落ちそうです。てか落ちてます。
いやしかし、こんな我が人生に悔いはまったくないですね。
来年も突っ走り続けたいと思います。すべてのタカラジェンヌに幸多かれ!!
マイ・ベスト3は、『十二人の怒れる男』『サロメ』『怪談 牡丹燈篭』かなあ。
…好みがわかりやすくてすみません。
でも今年はオペラに一本も行けなかったので、それは残念でした。手ごろな公演がなかったんだよなー。
クラシックはチャイコ・プロに多く通いました。
そして今年は私にとって宝塚歌劇再元年となりました。
これまた完全に好みにすぎませんが、今年の宝塚公演ベスト3は順不同で『エリザベート』『太王四神記』『カサブランカ』かなー。
…わかりやすくてすみません。
ホントはショー作品も大好きなんですが(アパショ、リオ、エキサみんなよかった)、たまたま一本立てばかりになってしまいましたが…
93年の初観劇以来、最初はバーッとハマって、通って通って、やがてスターさんの卒業を何人も見送るうちに少しずつ情熱は冷め…チャーリーか、いやそのあとタカコ&ハナちゃんを見送ってからは本当にかくんと観劇数が落ちて、細々とアサコだけを見守っている、というくらいだったもんねえ…
機運は、去年からありました。『太王四神記』の宝塚歌劇化、が発表されたのを知ったときからです。私はこの数年、すっかり韓流づいていたので。
「どの組でやるの? 花組?? え、ってことはホゲはユウヒってこと??? 何その私のための配役!!!!」
と素で思いました。
だって私はユン・テヨンの顔が大好きだしホゲのキャラクターが本当に大好きだったんですもの。
そしてユウヒのことはなんとなくずーっとずーっと好きだったんですもの。この「なんとなく」ってとこが我ながらポイントなんですが(^^;)。
それでも東京公演まで十分とおとなしく待っていたし、西での評判をリサーチすることもほとんどなかった。
期待も何も特になく、ただただフラットな気分で、原作ドラマを観ていて宝塚は初めて、という知人ふたりと本当にふらりと東京宝塚劇場へ向かったのでした。
二階席だったし、見え方も全然期待していなかった。それが…!
今でも忘れられない、あの瞬間。
イントロの凡回しの鮮やかさ、設定ががんがん消化され紹介されていくスピーディーさに愕然とし、
「スゲェ!」
とうなった瞬間。
子役時代から青年時代への転換の鮮やかさ、そして
「ヨン家のホゲだ!」
ジャジャジャーン、なんて登場にシビれた瞬間。
「炎の巫女」の歌にシビれ、武闘会の華やかさとその場の主役っぷりにシビれ、一幕ラストの
「私は生まれた、同じ星の元に」
の歌の悲痛さに打たれ、幕間に知人と
「おもしろすぎる! 原作より良くない!?」
と騒ぎ合った瞬間。
二幕、ホゲの進軍シーンのトップスターばりの扱いにシビれ、原作とちがってタムドクをかばって落命する展開にシビれ、大ラス、二階席にいる私たちのためかと思うようなクレーンの近づきっぷりにシビれ、ユウヒの主題歌と四色のダンスにシビれた瞬間。
あの日、あのときのことを、私はもう一生忘れないと思います! 断言。
次の日にはツテをたどって追加チケットを頼みまくり、
「いいよ!」
とあちこちに布教しまくり…
そして、それからいくらもたたないある日の朝、新聞の朝刊で、ユウヒの宙組への組替えとトップ就任を知り、素で
「ぎょええっ!」
と叫んだ、あの日、あの瞬間…
(公式サイトをチェックする習慣もまだなかった)
『スカ・ピン』を楽しく観て久々に実況CDまで買ったのと、東京よりチケットが取りやすかろうと大劇場までアサコのトートを観に行ったのとは、どう前後していたんでしたっけ…
ともあれ、こうして私の再「元年」の幕は切って落とされたのでした。
思えば苦手な(すまん!)タニとトウコは卒業し、ユウはむしろ好きなタイプの顔だしミズも嫌いじゃないし、チエちゃんはショーヴランが良かったし久々の大型スターって感じだし…ということで、全組どこも楽しく観られる布陣。
強いて言えば娘役に激好みの顔の娘がいないのが残念…ってくらい。
ちょうどツイッターにハマり始めていて、宝塚関連のつぶやきをするのも聞くのも楽しくて仕方がなかった時期だったというのも大きかった。
誰かが必ず観に行っていて、感想をつぶやいていて…
触発されて情熱が戻ってきて、特にファンじゃない生徒さん主演の公演でも、好きな先生の作品じゃない舞台でも、とにかくひととおり観ておくか、って気分になりました。
何より、初めて会に入っちゃったし!(^^;)。
今まで友会だけですませてきたのに!!
というわけで、これまで私は組ちがいの『エリザベート』を通算10回かそこらは観ているだろう他は、各公演は一回のみ、せいぜいが二回止まりの観劇だったのですが、『太王四神記』は5回通い、ユウヒお披露目の『カサブランカ』は大劇場だけで3回通い、東宝では今のところ少なくとも8回は行くことにしているありさまなワケです。
物語を観に行くのだから、スター目当てにリピートすることは邪道だと、これまでなんとなく思っていました。
でも気づいたのです。たとえば私は愛蔵コミックスを、台詞を覚えていてもコマ割りを覚えていても、何度でも何度でも読み返します。
それと同じなのだ、と。
その世界に浸りたいから、何度でも劇場に通うのですね。
まして舞台は生き物、芝居も演出もタイミングも、ちょっとずつ何かが変化していくことがある。それを見守りに行くのですね。
というわけで、再び転げ落ちそうです。てか落ちてます。
いやしかし、こんな我が人生に悔いはまったくないですね。
来年も突っ走り続けたいと思います。すべてのタカラジェンヌに幸多かれ!!