オーチャードホール、2004年3月6日マチネ。
古代ローマ時代、ガリラヤの地を支配するヘロデ王(パコ・モラ)は、元は兄の妻だったヘロデヤ(カルメン・ビリェナ)と再婚し、その連れ子サロメ(アイーダ・ゴメス)に魅了されていた。ヘロデとヘロデヤの結婚を不義の関係だと非難した洗礼者ヨハネ(ニコラス・マイレ)は王の館の牢に囚われていたが…演出/カルロス・サウラ、振付/ホセ・アントニオ、音楽/ロケ・バーニョス。
二幕構成で、第一幕は『スペイン組曲』『アルマ・デ・オンブレ』などの小品のガラ、第二幕が『サロメ』の計3時間でした。
第一幕では、紫の同系色の衣装を着た4人の女性舞踊手による『メンサヘ』と、男性舞踊手6人による『ソシエゴ』が気に入りました。スペシャルゲストのアントニオ・アロンソを呼んだ『アルマ~』は何故かピンときませんでした…手のひらの大きいおじさんだなあ、とかは思ったのですが。すみません…
第二幕は…実は映画の方が良かったかも、と感じてしまいました。はっはつは。何故だろう、舞台もので、スクリーンの方がいいなんてちょっとありえないことなのに…
映画を先に見ているから、でしょうか? 映画はちょっと不思議な作りで、お稽古場や出演者インタビューがドキュメンタリーふうに撮られているうちに物語のうちに突入する、というような構成なのですが、普通に話していたり稽古をつけているアイーダ・ゴメスは歳相応のおばさまなのに(しかし今回パンフを見たらふたつしか年上じゃなかった…がーん)、衣装を着けて物語の踊りを踊り出すと、10代くらいの王女サロメにちゃんと見える、というところがひどくおもしろく感じたんですね。踊りの撮り方もカメラワークなど工夫されていて、いい臨場感がありました。
逆に舞台の方が平板に感じられてしまったというのは、なんという逆説的な皮肉でしょう…いい席だったんですけれどねえ。
ヨハネは映画ではほぼ完全な禿頭で、そこが高潔な僧侶(?)っぽくてよかったのかと思っていたのですが、今回の舞台ではややお髪がありましたね。あと、ヘロデヤはホントにいかにもで、好きだなあ…
しかしホアキン・コルテスのときもそうでしたが、スペイン人というのはサービス精神が旺盛なのか単なる疲れ知らずなのか余興がいちばん楽しい人種なのか、アンコールが長くて内容が濃くて楽しかったです。
古代ローマ時代、ガリラヤの地を支配するヘロデ王(パコ・モラ)は、元は兄の妻だったヘロデヤ(カルメン・ビリェナ)と再婚し、その連れ子サロメ(アイーダ・ゴメス)に魅了されていた。ヘロデとヘロデヤの結婚を不義の関係だと非難した洗礼者ヨハネ(ニコラス・マイレ)は王の館の牢に囚われていたが…演出/カルロス・サウラ、振付/ホセ・アントニオ、音楽/ロケ・バーニョス。
二幕構成で、第一幕は『スペイン組曲』『アルマ・デ・オンブレ』などの小品のガラ、第二幕が『サロメ』の計3時間でした。
第一幕では、紫の同系色の衣装を着た4人の女性舞踊手による『メンサヘ』と、男性舞踊手6人による『ソシエゴ』が気に入りました。スペシャルゲストのアントニオ・アロンソを呼んだ『アルマ~』は何故かピンときませんでした…手のひらの大きいおじさんだなあ、とかは思ったのですが。すみません…
第二幕は…実は映画の方が良かったかも、と感じてしまいました。はっはつは。何故だろう、舞台もので、スクリーンの方がいいなんてちょっとありえないことなのに…
映画を先に見ているから、でしょうか? 映画はちょっと不思議な作りで、お稽古場や出演者インタビューがドキュメンタリーふうに撮られているうちに物語のうちに突入する、というような構成なのですが、普通に話していたり稽古をつけているアイーダ・ゴメスは歳相応のおばさまなのに(しかし今回パンフを見たらふたつしか年上じゃなかった…がーん)、衣装を着けて物語の踊りを踊り出すと、10代くらいの王女サロメにちゃんと見える、というところがひどくおもしろく感じたんですね。踊りの撮り方もカメラワークなど工夫されていて、いい臨場感がありました。
逆に舞台の方が平板に感じられてしまったというのは、なんという逆説的な皮肉でしょう…いい席だったんですけれどねえ。
ヨハネは映画ではほぼ完全な禿頭で、そこが高潔な僧侶(?)っぽくてよかったのかと思っていたのですが、今回の舞台ではややお髪がありましたね。あと、ヘロデヤはホントにいかにもで、好きだなあ…
しかしホアキン・コルテスのときもそうでしたが、スペイン人というのはサービス精神が旺盛なのか単なる疲れ知らずなのか余興がいちばん楽しい人種なのか、アンコールが長くて内容が濃くて楽しかったです。