マルヴェンの前に作曲されたとされる驚異的に美しい歌。
4つの最後の歌。
もちろん、リヒャルト・シュトラウスの曲です。
1.春
2.9月
3.眠るとき
4.夕映えの中で
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作曲の経緯がいろいろとあるようですが、1番好きなのはホルンのソロが暖かい2の9月。
次に好きなのがヴァイオリンソロが豊かな歌を奏でる3の眠るとき。
その次が1の春。
4の夕映えの中で、は4番目に。
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この曲の聴き方としては。
ソファの場合は、天井が見えるくらいの角度になるまで思いっきり体をのけぞらせます。
和室の場合には、座椅子を一番フラットに近くなるぐらい倒して、これまた天井が見えるぐらいになるまでのけぞりましょう。
この曲は、かしこまって聴くのもいいですが、あまり体が硬くなりガチガチになってしまうよりは、からだ全体を解放し、毛穴まで全開にして、音が天上から体に向かって降り注いでくる感じがいい。
異常に美しいハーモニーとソロ、そしてアンサンブルの妙。
もちろんメインテーマはソプラノの歌にあることは当然ですが。
河童が一番気になるのは2の9月におけるソプラノ・ソロからホルンへのブリッジ。そしてそのホルンソロによるフレーズのテンポ。
ブリッジは指揮者というよりも歌い手と奏者の音楽に対する集中度がものをいう。
テンポの方は指揮者の解釈。あまり早いのはちょっと好みではない。
ということで、
河童の蔵にはどんな音源があるのかなぁ。
(もちろんオーケストラ伴奏のみ。
ピアノ伴奏は全然雰囲気出ず。)
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アンナ・トモワ=シントウ
カール・ベーム/シュターツカペレ・ドレスデン
1976.8.11ザルツブルク
(テープ)
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キリ・テ・カナワ
アンドリュー・デイヴィス/ロンドン交響楽団
COLUMBIA
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キリ・テ・カナワ
ズービン・メータ/ニューヨーク・フィル
1985.1/10,11,12,15
(テープ、聴衆)
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アンナ・トモワ=シントウ
ヘルベルト・フォン・カラヤン/
ベルリン・フィル
DG
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