河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

たなざらしにするなクレツキのベト全

2007-02-14 21:43:00 | 音楽

1_84

あまり知られていないから売れないCDがある。

ベートーベン

交響曲全集

+コリオラン序曲

+エグモント序曲

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パウル・クレツキ指揮

チェコ・フィル

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スプラフォンCOCQ83945-9

5枚組¥4,600

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キャニオンやエクストンレーベルのチェコフィルのあまりのサウンドの良さにつられて、今さらではあるが2年ほど前に発売されたこの全集を買ってみた。

録音期が19648年であり、スプラフォンレーベルと言えばある種、音のイメージが浮かぶ。しかしそれは全くの杞憂であった。

チェコフィルのやや硬質で繊細で弦やブラスが一つずつ分解された繊維のようなサウンドがこころよく響く。

それにもまして素晴らしいのが指揮のクレツキ。

クレツキの録音はレコード時代に散発的に出ていたような記憶がある。

耳に留まったものは売れ筋のものであったのだろう。

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このベト全は素晴らしい、の一言に尽きる。

メリハリがあるというか、意志が強いというか、ベートーベンの特色をよく現した演奏だ。

テンポの伸縮、ダイナミックレンジの大小、譜読みがはっきりしている。

聴きようによっては突然変わるテンポやハッとする表現に新鮮なものを感じると思う。

録音も引き締まっており、だぶついた贅肉がない。

響きもすっきり。クレツキの方向性と一致している。

響きの充実度は指揮者が団員に伝播させるものだけに、この演奏の価値はとてもたなざらしにしておけるしろものではない。

いつもながら内容は聴いてのお楽しみ。

ちょっとだけ感想を述べると、全部素晴らしいのだが2番が特に主張が強いかもしれない。

おわり

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