恐山あれこれ日記

院代(住職代理)が書いてます。

悪態です。

2011年03月30日 | インポート

 あのなあ。乳幼児はともかく、いま時分、いい大人が水道水や野菜に怯えて、妙な買いだめしてどうするんだ! 

 だいたい、中年が癌になったところで、それが放射線のせいか、体質か、己れの不摂生のせいか、どうしてわかるんだ!! 酒もタバコも睡眠不足も、そればかりか人工着色料や農薬さえ大して気にとめない連中が、スーパーやコンビニを右往左往するなど、片腹痛いわ。

 乳幼児も身近にいないのに、被災地から遠く離れたところで、ペットボトルをかき集めている輩は、その水飲んで生き延びたとして、それが所詮、何だというんだ!!

 それとなあ。「我々はあなた方と共にある」とか「被災者に元気を与えたい」とか言ったり、それに漠然と共感している者たちよ。ならば、今後、原発事故がどのように収束するにしてもその後、まさか周辺の住民や出身者を差別するようなことはないだろうな!

 ヒロシマ・ナガサキの後も、ミナマタの後も、就職や結婚、ひょっとするとただの付き合いでも、それはあったんだぞ。そう聞いているぞ。

「共にある」のも「元気を与える」のも、この先もずっと半径30キロ圏外からと言うわけじゃないんだろうな!!

 和尚なのに悪態です。すみません。