くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「わからん薬学事始」3 まはら三桃

2013-07-26 22:07:12 | YA・児童書
 これが完結編です。まはら三桃「わからん薬学事始 3」(講談社)。
 草太の出生の秘密がわかるのか、とどきどきしたんですが、思ったよりあっさり。それ以上にページを割かれていたのは、伸太郎のトラウマ克服です。
 忍者の子孫であることから、一人山奥に隠棲して薬をつくる大叔父。近くに住む「やまんば」の家の「オオカミ犬」に咬まれたことから動物嫌いになったという伸太郎でしたが、その真実は。
 シロタ、なんだかかわいい。なでてみたい。
 ここでの体験から、気休め丸をつくるためのヒントを得たいと思った草太でしたが、裏目に出て、薬草の声を聞くことができなくなります。
 落ち込む草太に、矢野先生はこれをチャンスにすべきだと話します。耳に頼るだけでなく、手、目、鼻などの五感をフルに使ってほしい、生薬図鑑を活用してほしい、と。
 そうですよね。テストの問題を見ただけで答えが浮かんでくるのなら、それは他の子から見れば「ずる」だし、学習の本質から離れてしまうことだと思います。
 草太は一念発起。受験勉強と生薬の学習とを両立させようと頑張ります。
 わたしはまはらさんのほのぼのとした感じが好きなのですが、今回は真赤とのことは必要なのかな?  
 
 


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