草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

宮内庁は天皇陛下の埋葬方法について軽々しく口にするな!

2012年04月26日 | 思想家

 天皇陛下は神であられるべきだーと三島由紀夫が主張したのは、彼なりの天皇観があったからだ。三島が林房雄との『対話日本人論』のなかで、「僕は大嘗祭が、一番大事だと思うのですがね。あれはやはり、農本主義文化の一つの精華ですね。あそこでもって、つまり昔の穀物神と同じことで、天皇が生まれ変わられるのですね。そうして天皇というのは、いま見る天皇が、また大嘗祭のときに生まれ変わられて、そうして永久に、最初の天照大神にかえられるのですね。そこからまた再生する」と述べている。大嘗祭では、天皇に即位の後の新穀を、天照大神を始めとする天神地祇に奉り、自らも食される。それによって神になられるのである。しかし、戦後の日本の皇室はどうだろう。聖書の勉強会が公然と皇居で行われたり、どこにでもいるファミリーとして、週刊紙のグラビアを飾ったりした。そこに今度の宮内庁の発表である。両陛下が埋葬の方法として、火葬を望んでおられることを、マスコミに向けて語ったのである。とんでもない勇み足ではなかろうか。かつて仏教を受け入れ、火葬だった時代があったとはいえ、軽はずみに口にすべき問題ではない。原則的には、これまで通り祖型としての「天照大神にかえること」を最優先にすればよいのであって、天皇制の根幹に関わることに対して、宮内庁が軽率な発言するのは、越権行為も甚だしい。

 
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