草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

トランプ新大統領に求められるのは弱小国家への配慮だ!

2016年11月12日 | アメリカ

トランプが当選したのは、国家の役割を再確認する動きと無縁ではない。グローバリズムと移民はセットである。経済活動が国境を越えるからこそ、人々の移動も自由になるのだ。それを切り離してする議論は、グローバリズムの本質を見ていない。▼国民というのではなく、世界市民という言葉を使いたがる人たちは、国家を否定している。経済活動のためには、移民をどんどん受け入れるグローバリズムと同根である。ネオコンと呼ばれるグループの中心は、トロッキストの残党である。世界革命を目指していた者たちは、経済的覇権を手中にすることで、世界を思いのままに操ろうとしているのだ▼自国の国益を優先したいから、アメリカの大統領にトランプが選ばれたのだろう。アメリカが超大国として振る舞うことにケチを付けるつもりはない。世界が不安定にならないために、トランプが弱小国家への配慮をどこまでできるかだ▼尾高朝雄は『法の究極に在るもの』の「国際正義と世界経済」において、超大国の役割について論じている。「各国家の政治上の主権性が世界経済の円滑な運行を妨げることがないようにするためには、特定の大国家のヘゲモニイが認められなければならない。しかも、その国家の経済上のヘゲモニイには、与えられた条件の下でできるだけ世界全体の配分の公正を図るという最も大きな責任がともなわなければならない」。世界中が注目しているのは、トランプにそれを実行する識見があるかどうかなのである。

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