草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本のネット保守の体たらくを嘆く

2024年01月03日 | 経済
 なぜ日本の保守派こんな体たらくになってしまったのだろう。結束すべきときに、お互いを罵倒し合って、それで誰が得をするのだろう。今さら後悔しても始まらないが、岩盤保守層は政党を結成することよりも、自民党の院外団として、党内の保守派をバックアップすべきだったと思う。今のままでは自民党はリベラル政党に変質してしまっており、日本の国柄を壊す側に回っているからだ。
 参政党や新党くにもりが結成された時点で、そうした思いがしてならなかったが、それに輪をかけて日本保守党が結成されたことで、少数政党同士の主導権争いが起きている。かつては一緒に活動したこともあったのに、どっちかがいちゃもんを付ければ、負けずに相手をこき下ろすというのが日常化している。日本の声なき声の保守は、そんなことを望んではいない。団結して日本を守り抜いてもらいたいのである。
 とくに絶望的な思いがしたのは、日本保守党と新党くにもりのバトルである。水島総氏が日本保守党と維新の会をグローバル政党と決めつけたことに対して、有本香氏が猛反発した。子供の喧嘩のレベルである。誰と会ったか会わなかったかとか、政策論争以前のことで騒いでいる。
 それ以外のことでは、水島氏は本心から「デープステート」という言葉を信じているから、その辺が明確でない日本保守党を批判したのだろう。「デープステート」の解釈にしても、ユダヤ資本やネオコンを指すのか、それとも日本のような官僚組織を指すのかでは、まったく見方が変ってくる。その辺のことを論じるべきではないだろうか。
 もう一つは核武装をめぐってである。新党くにもりは政策に掲げているが、日本保守党は米国との核の共有も訴えていない。その辺を聞きたいのである。
 有本氏がもっともこだわるのは、日本維新の会と同じように言われたことだろうが、政治は権力闘争であり、特定野党を除けば、どこと組んでも不思議ではないのである。
 ネットの世界で有名人になっている人たちは、インフルエンサーであることは否定できないが、自分一人でというのではなく、ゲストを招いて人気を博しているのであり、ジャーナリズムの部類に属する。政治の世界に乗り出すには、まったく違うスタイルが求められるのではないだろうか。政治は政策と交渉術であることを忘れるべきではないだろう。あまりにも素人のようで心配でならない。これではお互い墓穴を掘るだけではないだろうか。
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2 コメント

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Unknown (k)
2024-01-03 11:18:02
ゾルゲ事件は覚えていますか? 味方のふりして煽動する者がいるということです。ツィッターX上にも、パヨク側の煽動者がA班、B班、C班とおり、A班は嫌われる右翼過激者、B班はそれを使った世論誘導者、C班は仲間割れ誘導者を、演じているのです。そういう意味では外国勢力、パヨクの結束は固い。小坪先生が発見しました。あなたは見抜いた上で、どうすべきかを言わなければならないのです。
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明日の日本 (sisuka50)
2024-01-03 21:02:32
自民党にあきれ果てているが、参政党はパリピ感、くにもりは隠者風のイメージでいたところ、保守党の結党、特に街頭演説を見て、前2者より期待できると入党したが、一月ほどで期待がしぼんでいる状態。百田・有本両氏とも記事のようにSNSで世評をほぼ毎日1時間程度発信し、それなりの再生数はあるようだが、政治はそういうものではない、の感がぬぐえない。駄弁に近い動画につきあうほど世間にゆとりはない、と思うのだが。これから堅実に党勢を伸ばしていけるというイメージが湧かない。明日の日本が不安である。
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