草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本保守党への期待といくつかの注文

2023年10月18日 | 祖国日本を救う運動
 日本保守党の結党大会が昨日開かれたが、これで参政党、新党くにもり、旧NHK党などと並んで、ネット民が応援する政党がまた一つ誕生したことになる。
 減税日本の河村たかし名古屋市長が百田尚樹氏と共に共同代表に就くことになったが、それほど衝撃的なことではなかった。大村秀章愛知県知事リコール運動のときの陣立てとほぼ同じであるからだ。
 減税日本は日本維新の会とも近いといわれるが、日本保守党は大きな政府を目指すのか、それとも小さな政府を目指すのかについても、はっきりさせる必要がある。弱肉強食のグローバリズムに抗するのか、それとも世界的な潮流として容認するかなのである。
 まだ船出したばかりで、軽々しいい判断は慎みたいが、外交安全保障問題に関しても、安倍元首相が主張した米国との核の共有が政策に掲げられていない。核武装までは踏み込まなくても、そのくらいのことは主張すべきではないだろうか。
 また、日本保守党が国体を重視し、万世一系の天皇を持ち出すのであれば、極右とかレッテルを貼られても、甘受すべきではないだろうか。それが右派政党の宿命であり、それを必死になって否定すればするほど中道に傾き、現在の自民党を批判できないからである。
 百田尚樹氏や有本香氏の「朝8」を見るようにしているが、それは2人の言説に全面的に賛成しているからではない。テレビに登場しない保守派論客の意見に接することができるからだ。その役割は大きかった。
 しかし、今後は政党としての活動をしなければならず、党員を束ねていかなくてはならない。そして大変なのは、党費を払った人たちの意向を無視できないことだ。ネットの場合であれば、問答無用で切り捨てられるが、そういうわけにはいかないのである。
 LGBT法案が通ったことをきっかけにして、百田氏と有本氏が中心になって日本保守党が誕生した。自民党に嫌気を差した層の受け皿になることは確かだ。ただし、入党と党費がセットで、政治資金集めのパーティが先行したことで、年齢的にはどちらかというと高齢者が多いように思えてならない。若い人に支持を拡大している国民民主党と、そこが違うのではないだろうか。
 保守系の情報のターミナルから政治の世界に打って出るというのは、大変な勇気がいることである。今後に期待したいが、これからどう局面を切り拓いていくかが見ものである。

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