私たちは左右の全体主義の脅威に直面しています。とくに今の日本で深刻になってきたのは右からの動きです。日本国憲法の第十九条では「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」、第二十条では「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する」と書いています。
しかし、岸田文雄は統一教会に対して、マスコミと結託して「魔女狩り」を行い、あろうことか、政治的な圧力をかけて、地裁に解散命令の判決を出させました。刑事事件で摘発されたわけでもないのに、そんなことが容認されてしまえば、他の宗教団体に波及することも必至です。もはや他人事ではないのです。
また、日本保守党が一民間人の飯山あかりさんを名誉棄損で訴えたことは、国政政党がその権力を利用して、言論の自由を奪うことにほかなりません。嫌がらせのスラップ訴訟であり、それがまかり通るようでは大問題です。言論には言論で対抗すべきなのです。それによってしか民主主義は成立しないからです。
国家権力はあくまでも抑制的でなければならないし、法律を捻じ曲げる行為は許されるべきではありません。権力を握れば何をしても許されるような世の中が望ましいわけがありません。今こそ右からの全体主義に立ち向かうときではないでしょうか。