安倍首相の戦後70年談話について、浅田次郎あたりが「侵略」の文言を入れるように注文を付けている。それで全てが解決すると思っているあたりが、流行作家の限界である。何を寝言を言っているのだろう。なぜにアメリカが今も広島や長崎の原爆投下を謝罪しないのか。考えたことがない時点で、想像力の欠如である。これまでも日本は先の戦争がアジアの国々に迷惑をかけたと明言している。正当化したことは一度もなかった。にもかかわらず、中共や韓国、北朝鮮はパワーゲームの道具として、日本を「侵略者」とレッテル貼りをし、国際社会から締め出そうとしたきた。何度謝罪してもそれは変わらなかった。日本をすぐに槍玉に挙げる中共自身が1979年に中越戦争を引き起こした。中共はその戦争を「侵略」と認めただろうか。あの時は社会主義の二つの国が戦ったというので、日本のサヨクのなかに動揺が走り、それをきっかけに転向した者もいた。戦争は資本主義国家間でしか起こり得ないとのお花畑が、見事に裏切られたからである。その後も中共は軍備を増強し、日本はその脅威にさらされている。最近では米中戦争までまことしやかに語られるようになった。日本が「侵略」という言葉を用いれば、中共はそれを理由に沖縄などで軍事的な挑発をしかねない。謝ればいいのではない。日本が今後国家として生き残っていく上で、何が大切かだ。子どもの喧嘩ではないのだから、謝ってすむ問題ではないのである。
←応援のクリックをお願いいたします。