今でも福島県からは、1日50人が他県に転出しているのだという。福島県東部では深刻な事態が続いており、民主党政権が口にしている終息宣言とはほど遠いのが実情だ。今日は仕事で郡山市の磐梯熱海まで出かけてきたが、そこでSAPIOの2月8日号に掲載された小林よしのりの漫画「脱原発論」を見せられた。野田首相が昨年12月16日に冷温停止状態を達成したとして、「事故収束」を宣言したことに触れ、小林は「よくまあ、こんな誰も信じないことを平気で発表できるものだ」とカリカリしていた。冷温停止は正常に稼動している原子炉に使う用語で、密封された原子炉が通常の冷却装置で冷やされ、安定して止まっている状態を言うのに、燃料棒がメルトダウンをしているのだから、そんなことはあり得ない、と批判したのである。にもかかわらず、姑息にも民主党政権は「冷温停止状態」という言葉をでっちあげて、国民を欺こうとしたのだった。しかし、福島第一原発で対応に追われている作業員も、海外メディアも、そんな発表を信じてはいない。細野原発事故担当相が「20ミリシーベルトで人が住めるようになるということだ」とほざいていたが、小林が「だったらお前が住め、細野!まずお前自身が妻と、娘を連れて、その地域に住んでみろ!」と激怒したのは、福島県民のことを親身になって考えたからだろう。本来であれば、福島県民がその言葉を叫ぶべきではなかろうか。もはやここまでくれば、民主党政権の嘘を許すわけにはいかないのだから。
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