会津も原発事故で立ち上げれなくなっている。ここまでくれば、嘘ばかり吐いている民主党を応援する会津人は、ほんの一握だろう。しかし、政治家をヨイショする評論家というのは、恥も外聞もないようだ。木下英治の『人間渡部恒三・政界再編の鍵を握る男』を手にとって嗤ってしまった。渡部恒三を褒めちぎるのを悪いとは言わない。どうせ頼まれて執筆したのだろうが、嘘を嘘で固めるのは許し難い。会津と東京とのアクセスが整備されたと持ち上げ、「渡部(恒三)が若かりしころ、会津から東京まで行くには9時間もかかっていた。ところが、いまや2時間30分ほど。かつての3分の一弱の時間である、文化と情報も、東京と共有できる」とまで書いているからだ。今から8年ほど前の本であるだけに、なおさら違和感がある。現在も会津は陸の孤島から脱却していない。東京から郡山までは新幹線でスイスイだが、そこから磐越西線に乗り換えて、会津若松まで1時間以上かかる。乗換えが悪ければ、郡山で1時間待たされる場合だってある。だからこそ、ミニ新幹線の誘致が、会津人の悲願とまでいわれているのだ。さらに、大雪になれば、高速道路も磐越西線も、すぐにストップである。会津のことを調べもしないで、提灯記事を書き連ねて、何の意味があるのだろう。会津人とてもはや我慢の限界であり、民主党政権打倒の先頭に立つのは、当然の成行きなのである。自由民権運動に立ち上がった者たちの末裔なのだから。
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