草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

小沢一郎をスケープゴートにする菅グループ

2010年12月16日 | 政局

 小沢一郎も菅直人も、どっちもどっちで、自滅してもらうしかない。しかし、したたかなのは、菅の方ではなかろうか。思想性がまったくないからだ。小沢の方が、変にこだわりがある。菅が一時代築けたのは、単なる声が大きいアジテーターであっただけなのだろう。だからこそ、学生運動で傷つくことなく、市川房江あたりの鞄持ちができたのである。そもそも暴力革命を主張するだけの度胸もなく、戦後民主主義の落とし子のように、平和憲法の理想を説いていれば、それだけでリーダーになられたのである。小沢が衆議院政治倫理審査会の出席を拒否したといわれるが、岡田克也幹事長は、中央突破をしたい意向のようだ。党の決定として、小沢の招致を求めるのだろう。ここで妥協してしまえば、自分の面子も立たないのである。小沢が逃げるべきではないのは確かだが、色々と利用してきたくせに、菅が手のひらを返して断罪するのは、いかがなものだろう。最初から手を組んでいなければ別だが、自分たちが生き残りたいがために、小沢をスケープゴートにしたいのではないか。そうすれば、この前のように内閣支持率もアップすると、菅は考えているのだろう。小沢も哀れなものである。無理をして政権交代などしなければ、ここまでボロクソにはいわれなかったのに。同志であった人間からまで罵倒されては、立つ瀬がないはずだ。

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困難な時代に立ち向かうのは賢者ではなく普通の人々だ!

2010年12月16日 | 思想家

 今年ももうじき終わろうとしているが、未来に対する不安感がこの国を支配している。民主党政権が誕生してから、なおさら混迷が深まり、毎日がドタバタ劇の連続である。これ対して、思想家や学者という人たちは、ほぼ思考思考停止状態である。そんな学問の世界の体たらくを目撃すると、エリック・ホッファーが「現代において未来のことは、子どもや無知な者に訊かねばならない」というユダヤ教聖典「タルムード」の言葉を引用しながら、「神殿が破壊された後、預言は賢者から奪われて子どもたちに授けられ、愚者が困難な時代の混乱と紛糾を省察するようになった」(『魂の錬金術エリック・ホッファー・全アフォリズム集』・中本義彦訳)と書いていたのを、ついつい思い出してしまう。予測できない状況を前にすると、それまでの英知も効力がなくなるのである。エリック・ホッファーが主張したかったのは、困難な時代にあって「熱狂したのは普通の人びと」(『同』)だということだ。ようやく日本でも、国益ということが問題にされだした。それは思想家や学者が言い出したのではない。国民が自分たちで感付き始めたのである。それが政治的な力となって、この国を動かしつつあるのだ。戦後民主主義という神殿が瓦解した今、その廃墟を前にして、たじろぐことなく、私たちは前進するのみなのである。

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