草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

船橋洋一が鳩山に助け舟

2009年11月05日 | Weblog
 やっぱり朝日新聞は、根っこの部分では親米なんだよね。それって批判すべきではないよ。しかし、これまでの沖縄をめぐる報道は、あまりにも酷かったよな。民主党を中心にした鳩山政権なんかは、朝日新聞の報道や論説を鵜呑みにして、普天間基地の県外、国外移設を主張してきたんだから。ここにきて、朝日新聞本社主筆の船橋洋一が『「入亜入欧」こそ歴史的使命だ』なんて書くのは、ちゃんちゃら笑ってしまうよ。記事と論説とを合体させたような船橋の文章では、鳩山の東アジア共同体が中国から歓迎されなかったことを指摘している。中米は一体なんだから、片方とだけ組むのおかしいという論理で、船橋特有のレトリックなんだけど。では普天間をどうするかというと、「辺野古沖」案と海兵隊のグアム移転案を基地統合案の第一歩と位置付けたいというんだよな。それって自民党案と変らないじゃない。だったら、最初からそう言えばいいのに。アメリカと日本との関係がやばくなりそうになのを感じ取って、何があっても逃げられるように、今から弁解してるんだよね。インテリなんてそんなもんだよ。東アジア共同体は、経済学者の森嶋通夫が言い出しっぺのように勘違いされているけど、大東亜共栄圏と同じ発想から生まれた哲学であって、それを押し通せば、アメリカと衝突するのが必至なんだよね。問題は鳩山にそれだけの覚悟があるかどうかだよ。船橋はわけのわからないネットワークなるものを持ち出さなくても、「自民党案でいいではないか」という一言ですむのにね。鳩山は、船橋ですらそう言ってくれているんで、明日から居直るんではないの。しかし、日本のサヨクは人が善いにもほどがあるよね。鳩山あたりのいい加減な言動を信じてしまったんだから。船橋も鳩山も、サヨクよりも手の悪いエセサヨクだったわけだ。
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「王道文明」による東アジア共同体

2009年11月05日 | Weblog
 鳩山政権や民主党が掲げる東アジア共同体というのは、戦前の大陸浪人の主張と似てるんだよね。それを踏まえて鳩山が喋るんだといいんだけど、そうじゃないから顰蹙を買うんだよね。共産党一党独裁の中国や北朝鮮にペコペコするから誤解されるんだよ。欧米列強の侵略に対抗すべく、「東洋解放」を目指し、アジアが一つになることを夢見たのが大陸浪人じゃなかったのかな。だからこそ、玄洋社の頭山満、平岡浩太郎らが清に隷属していた韓国の独立運動に加担したり、中国革命の父と呼ばれた、孫文を匿ったんだよな。孫文が革命の旗を立てて挙兵したときにも、数多くの日本人が協力したのを忘れてはならないよ。革命軍に身を投じて悲壮な最期を遂げた日本人もいたわけだから。北一輝が『支那革命外史』を書いたのも、大アジア主義という大きな理念があったからだし。金儲けをするために中国などと接近したんではないよ。頭山が「王道の文明」という言葉を使っていたのを思い起こさないと。鳩山の軽々しい友愛とはそれは違うんだよな。
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