Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

マツダ Cx-8 レビュー バンパー修理編 7月11日 2020年

2020-07-13 | Weblog
十年以上も昔、年配のテニスの友達が「目をつぶっても入れられると思っていた自宅駐車場でぶつけてしまったのがすごいショックだった…」と言っていたのを思い出しました。

その時は「そんなものかなぁ~」なんて思っていましたが、自分もそんな年代になったのかと悲しくなりました。

40年以上も使用している自宅駐車場でハチ君のリア・バンパーをあててしまいました。

長さは約5センチほど。

深さは約4~5ミリくらいでしょうか…

まさにその時の友人の心境が分かりました。



駐車場のチェーンをひっかける「ヒッチ」に当ててしまったのですね。*赤矢印

いつもなら5cmくらいの間隔ですり抜けていたのでしょうが、この時はボケ~としていて左リアをミラーで確認していませんでした。

ハチ君には「バック・センサーとかコーナー・センサー」みたいな装置が付いていて障害物に近付くとアラームが鳴ります。

しかし、自宅駐車場はかなり狭いので、それをONにしていると「ピィ~ピ~」と鳴りっぱなしでうるさくて仕方ないのでアラームはOFFにしています。

リア・モニターも装備していますが、あまり情報量が多すぎても混乱の元ではないでしょうか。

*リア・モニターは後方死角に障害物や人がいないか確認するにはとても有効だと思います。

「キュッ!」と音がして「ハッ」としましたが時すでに遅し。



自分の後ろめたさもありますが、やっぱ気になります。

まずは「デントリペアー」のショップに写真を添えて相談してみました。

2~3万円くらいならお願いしたいと思っていましたが、この傷の深さは「デントリペアー」の範疇を超えてしまうそうで丁重に断られました。

*その時は気が付きませんでしたが、バンパー・カバーは樹脂製なので、そもそも「デントリペアー」では修復できないでしょうね。

「そ~かぁ、ならば…」とマツダのディーラーさんに相談してみました。

「補修というよりバンパー一式交換」と言われました。

見積は「13万円」だそうです。

「たかがバンパー・カバーごとき」に13万円など出す気にはなれません!

ならば残された道は「自力で修復」しかありません。

プラスチック・パーツの補修なら「熱」で対処かな…?と、バンパー・カバーを外して「ヒート・ガン」で成型することにしました。

作戦を頭の中でシミュレーションして作業手順を組み立てます。

素人作業なので傷を広げないために「深入りしない」のが鉄則です。



今回の作業で特殊な工具は必要ありませんが、赤矢印部のネジを緩めるには「トルクスのT30番ビット」とパネルの成型に熱源の「ヒート・ガン」が必要です。

どちらもクルマ趣味に縁の無い方では持ち合わせは無いでしょうね。



必要工具ではありませんが…今回は「タックル・ボックスというかルアー・ケース」を用意しました。

昔、バス釣りに夢中な頃、アメリカの「バスプロ・ショップス」から個人輸入したものが残っていました。

*まだインターネットなど一般的ではない時代 Faxオーダーで手に入れたものです。

これは、ネジやプラスティック・クリップなどを外した順番に整理・格納するために使用します。

*作業最後にネジやパーツが1個余ってしまった…みたいなミスを防ぐためです。



トルクスのT30番ビットと外したパーツを順番に収納するためのルアー・ケース。

赤矢印のネジだけがトルクス・ネジとなっています。



ホイール・アーチ・トリムを引き剥がします。

作業がしやすいようにウエスを突っ込んで隙間を作っておきます。

まだクリップやネジ、ストッパーを外さなければなりませんから…



バンパー下部のクリップも取り外します。

箇所によっては簡単に外れる所と手こずるところがあります。



ネジとクリップを取り外した状態です。

あとはカバーを持って「エイ! ヤァ!」と引き剥がします。

ちょっと力を入れないと外れない箇所があるので「勇気」が必要です。



無事、バンパー・カバーが外れて、本物の「バンパー」が姿を現しました。

クルマの整備作業には「ゴザ」を愛用しています。*見栄えは良くありませんが…

毛布やマットでも良いのですが、「ゴザ」は腰があって立て掛けることも出来るしサイズも自由に折りたためるので大変重宝しています。



これが「ヒート・ガン」です。

ヘアー・ドライヤーに似ていますが、決定的な違いは、その圧倒的熱量です。

最高で 650℃の熱を扱うことが出来るようです。*実際にそんな高熱を扱ったことはありません。
板金屋さんなどで「アンダー・コート」を剥がす際にこうした使い方をするみたいです。

ハチ君のバンパー・カバーは樹脂製です。

アクリル樹脂塗装は 120°~220℃ くらいの温度で焼き付けるようです。

今回は塗装ではなく成型ですから、温度管理は…60°~70℃ くらいで作業することにします。

手で触れて「アチッ!」と感じるくらいでしょうか。



ヒート・ガンの温度コントロール部です。

50℃~650℃ まで扱うことが出来ます。

*実際の成型作業の写真撮影は…作業に熱中して忘れてしまいました。

バンパー裏面にヒート・ガンの熱風を当て程よく柔らかくなった頃合いをみて凹みを押し出します。



外したネジやクリップは順番にこうして格納しておきます。

組み立てるときはこの逆にクリップを嵌めていけば良いわけです。



特にスキルを要求される作業ではありませんが、1点注意するところがあります。

赤矢印はストッパーなんですが、バンパー・カバーを嵌めるときにこれがカバーの下になってしまう可能性があります。

それに気付かずバンパー下部のクリップやネジを固定してしまうと…「あれ? ストッパーがぁ…」となり、また分解作業をしなければなりません。

組み立てを始める前にこの部分の「ストッパー」がバンパー・カバーの上にちゃんと露出しているのを確認するのが吉だと思います。

*実際、やっちまいましたから…



組み立ては外した順にネジやクリップを嵌めていくだけの簡単作業です。

ルアー・ボックスにはネジもクリップも一つも残っていません。

分かりやすくて安心ですね。



バンパー・カバーを固定して、姿を確認します。

なかなか良い出来栄えではありませんか?

ハチ君のボデーに雨粒が残っています。

作業中、ザァ~っと雨に降られました。

5~6分ですぐに上がりましたので良かったです。



じっと見つめると…補修個所に白いスポットが残っているのが分かります。



最初の写真と作業後の写真を並べて見比べます。

いかがでしょうか?

素人作業ですからこんなものでしょう。

上出来だと思います。

何と言っても材料費、工賃など「All Free 」ですからね!

こうした補修作業で素人が勘違いするのが…完全復刻状態を夢見ることです。

プロの職人さんとの決定的違いはその圧倒的経験値です。

同じように作業できるわけがありません。

身の程をわきまえ「まぁ…この程度かな」と自己満足するのが極意です。

しばらくぶりの「クルマ作業」でしたが、楽しかったです。



ついでというか…カーナビ・ゴリラの2020年バージョン CN-G540G を取り付けました。



取り付けなどという程ではなくて、「差し替えた」程度のことですが…

作業と言えば、旧ゴリラの登録地点情報をSDに書き出し、新しいゴリラに読み込ませるだけです。

ずっと使い続けているゴリラですので、電源ケーブルやクレードルは旧モデルのものをそのまま使い続けています。

*未使用のケーブルやクレードルが2セット余っています。

これまで使ってきたモデル 510D も何の不満もありません。

もう3年ほど使っているのでなんとなく買い替えてみたかっただけです。

旧モデル D510 の記事はこちらから。

GP550Dの記事-1 はこちらから。

GP550D-2 の記事はこちらから。

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